女性吸血鬼×美少女の不思議な関係…まさかの“堕とす”宣言に「幸せになってほしい」の声【漫画】

2025.04.12 09:00

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『吸血鬼モデルと美少女。賞味期限』をピックアップ。作者のなごり悠さんが、2025年3月5日に本作をX(旧Twitter)に投稿したところ、2000件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事ではなごり悠さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

そういう関係だと言い聞かせているのに…

美少女の雛子は「わたしの賞味期限っていつですか？」とスーパーモデルで吸血鬼のルルに問いかける。「若い子の血がいいんでしょう？」という雛子に、「そりゃあ16ぐらいが一番美味しいけど」と答えるルル。

そんなルルの言葉に雛子が傷ついてしまったのか、「じゃあ来年にはでていきますね」などと言い出してしまう。想定外の反応に、ルルは「ぐらいって言ってるでしょうが！」と焦ったような様子を見せる。

色々準備する必要があるため、通告は早めにするようにとルルに伝える雛子。ルルと雛子は“そういう関係”のため、雛子は傷つかないように情は持たないという。

それを聞いたルルは「堕とす」と言い始めて…。

この漫画を最後まで読んだ人たちからは「独占欲強いルルさん良き…」「ふたりともかわいい」「尊いなぁ」「幸せになってほしい」「続きが気になる…」など反響の声が多数寄せられている。

“雛子の心の壁とルルの残酷さ”が注目ポイント

――『吸血鬼モデルと美少女。賞味期限』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

私が描くカップルはだいたい愛を感じる関係性なのですが、この二人はとてもビジネス的なものです。自分の美貌と若さのために雛子(若くて美しい少女)の血がほしいルルとお金と安全のために身をささげる雛子。契約時点では、数年後にお別れすることはお互い口にせずとも察しています。ただそこは曖昧で、繊細な雛子はずっとモヤモヤしていたはずです。そんな彼女はもうしっかり別れの期限を切り出して自分を守ろうとするだろうなと思ってこのお話を制作しました。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

雛子の心の壁とルルの残酷さです。雛子はいつかルルに捨てられると分かっています。だからこそルルに情は持たないと決めているのに、「愛を感じながら吸う血は美味しい」という理由でルルは迫ってきます。

雛子はそれがひどいことだとわかりつつも、ルルの愛嬌に誤魔化されてしまっています。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

「堕とす」のコマです。あまりにもルルが自己中心的なシーンで一周回って気に入っています。

雛子の頬を染めるか迷いましたが、彼女の心情を考えると真顔にして正解だったと思います。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

映像作品(特に海外ドラマ)を観るのが好きなので、そこからテーマを模索することが多いです。

その中でも気になったコンテンツがあれば資料などを調べて読むようにしています。

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

表情と指の演技にこだわっています。台詞がなくても読者の方に伝わる表情作りができたらいいなといつも試行錯誤してます。

――今後の展望や目標をお教えください。

本当に有り難いことに「過去シリーズの新作を見たい」というお声をよく頂きます。そのため、ルル雛子の物語も進めつつ過去作のカップルのストーリーも展開していけたらいいなと思っております。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

私の漫画をご覧くださりありがとうございます。人見知りで、交流なども苦手で…昔はずっと一人でちまちま創作をしてきました。それだけでも幸せでしたが、同じ「好き」を持つ読者の方々とこうして出会うことができて私の幸せは2倍になりました。あなたの目にとめていただけて本当に嬉しいです。今後も楽しく創作して参りますので、どうぞよろしくお願いします！