『平和な事件しか起こらない町』が話題

“平和な事件”にほっこり…優しいおまわりさんと動物たちの漫画に「ここに住みたい」の声【漫画】

2025.04.12 08:30
『平和な事件しか起こらない町』が話題

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、レタスクラブで連載中の類さんが描く『平和な事件しか起こらない町』をピックアップ。

類さんが2月25日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、3,000件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、類さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

平和な町の優しいおまわりさん

動物たちが平和に暮らす町の小さな交番。そこにはやさしいおまわりさんがいる。

ある時、おまわりさんはメガネをなくしてしまったモグラくんと出会う。メガネがないため、よく見えないと言うモグラくんに、おまわりさんは一緒にメガネを探すことを提案。すると突然、草むらから大きなクマが現れる。クマはモグラくんのメガネを拾っており、おまわりさんにそれを渡す。無事メガネが見つかって喜ぶ裸眼のモグラくんは、おまわりさんに「ありがとうクマさん!」と抱き着いた。

また、ある時は家出をしたというスズメくんが交番にやってくる。話を聞くとお母さんとケンカしたから絶対に帰らないと言う。そこへ、スズメくんのお兄ちゃんがやってくる。おまわりさんはお兄ちゃんにこっそりいい案を提案。家に帰りたいと泣き始めたお兄ちゃんのため、スズメくんに家まで道案内してほしい、と最後には自然と家に帰るように仕向けてあげた。

また別の日、くろヤギくんからのお手紙を読む前に食べてしまったと、交番にヤギくんがやってくる。一緒に謝りに行こう、とおまわりさんはヤギくんといっしょにくろヤギくんの家へ。正直に話し謝ると、食べてしまった手紙には美味しい紙で料理を作ったから食べに来て、というお誘いの内容が書いてあったことがわかり、一件落着したのだった。

作品を読んだ読者からは、「この世界で暮らします 探さないでください」「幸せしかない四コマ漫画」など、反響の声が多く寄せられている。

作者・類さん「刺激やハラハラをできるだけ取り除いた作品を…」

――『平和な事件しか起こらない町』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

心が疲れた時に「動物園で○○の赤ちゃんが産まれました」などほっこりするニュースを目にすると、こういうのだけ見ていたいな〜という気持ちになりませんか?

そんな読み手の気持ちに寄り添えるように、刺激やハラハラをできるだけ取り除いた作品を作りたいと思ったのがきっかけです。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

リンゴをめぐって争うレッサーパンダのお話に出てくる「ハグすればケンカできない」というセリフが気に入っています。同じ道具(手)を使うなら、叩いたり押したりするよりも撫でたり抱きしめることに使いたいですね。

――『茶トラのやっちゃん』や『がんばれ!コッペパンわに』を含め、類さんの作品の優しい世界観に癒されている読者も多いと思いますが、作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

可愛いさを描く時は実物を無視してでも描くように、逆にリアリティを出したい時はとことん実物を見て描くようにしています。(猫エッセイがいい例ですね)

ストーリーはどれも、「これを読んだ方の心が少しでも救われますように」という気持ちで作っています。

――2025年2月に発売された『平和な事件しか起こらない町』のコミックスの見どころをお教えください。

本作は毎回困った動物が登場して、おまわりさんが助けてくれるお話です。

人間にとってはしょうもない事でも泣いたり怒ったり懸命に生きる動物たちと、そんな動物たちをやさしい心で助けてくれるお父さんのようなおまわりさんのやり取りに、クスッとしてもらえたら嬉しいです。

――これまで類さんの作品には多くの反響やコメントが寄せられていますが、特に印象に残っているコメントなどがあればお教えください。

「最後は必ず救われるから、泣いてる動物に対して安心して可愛いと思える」というコメントがありました。

「かわいそかわいい」という言葉がありますが、ただかわいそうな目に遭っているだけの子を見るのは罪悪感を感じるでしょう。

最後は必ずおまわりさんが笑顔にしてくれる!という安心感を意識して描いているので、それが伝わったようで嬉しかったです。

――読者やファンの方へメッセージをお願いします。

既に単行本を読んでくださったり、早くも2巻を楽しみにしてくださる方もたくさんいらしてとても嬉しいです。ありがとうございます!

本作はやさしいお話ばかりですし、セリフにルビがふってあるので大人から子どもまで楽しめるかと思います。ぜひお友だちやご家族とも読んでみてください。

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