

朝ドラ『ばけばけ』制作統括が絶賛する、高石あかりの演技力「演技が自然すぎて撮影が止まった」
高石あかり(※高の正式表記ははしご高)がヒロインを務める、2025年度後期の連続テレビ小説『ばけばけ』。3月25日に撮影がスタートし、高石は4月2日に京都市内でクランクインとなった。9日に行われた合同取材では、制作統括・橋爪國臣が「今まで私が見た朝ドラの現場の中で一番熱がこもった現場になっている」と、今作にかける想いやヒロイン・高石への印象を明かした。
第113作目の連続テレビ小説『ばけばけ』は、松江の没落士族の娘・小泉セツがモデル。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとしたヘブンと共に「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた、名も無き人々の心の物語に光をあて代弁者として語り紡いだ夫婦の物語だ。
▼『ばけばけ』制作統括・橋爪國臣 インタビュー
──『ばけばけ』のアイデアはどのように生まれたのでしょうか?
橋爪 今の混沌した世の中って、取り残されたり、上手くいかなかったりしている人が本当に多いなと感じていて。そういった人たちの“生き様”を描くドラマができたらいいなと思ったのがきっかけです。
そんな中で、細やかな生活描写が得意な脚本家・ふじきみつ彦さんに声をかけました。ふじきさんとリサーチを重ねていく中で、今作の主人公となる小泉八雲と小泉セツにたどり着いたんです。有名になる前の、つまり“普通の人”だった時代の姿に興味を惹かれました。色んなことに翻弄されながらも必死に生きる彼女の日常、ちょっとしたおかしみや不条理さを描けたらと思っています。
──高石さんが演じる、松野トキというキャラクターについて教えてください。
橋爪 いわゆる元気で明るいタイプの主人公ではないと思います。自分が先陣を切って進んでいく人ではなく、弱いところもある普通の人。でも高石さんの持っている“根っこの明るさ”が暗いシーンでもバランスをとってくれていて、そこが彼女の良さだと思っています。
──物語の中で怪談の要素はどう扱われるのでしょうか?
橋爪 物語の中に怪談は登場しますが、怪談自体がストーリーの中で直接的なキーワードになるわけではありません。怪談を“作った人”や“広めた人”を描く物語にしたいわけではなく、あくまでも彼らが生きていた明治時代の空気や生活をリアルに描きたいと思っています。照明や美術も従来の朝ドラとは少し違ったテイストになっていて、これまでにない雰囲気になっていると思います。
──どのような気持ちでクランクインを迎えましたか?また当日の様子はいかがでしたか?
橋爪 前日に本読みをしたのですが、それがすごく面白くて「これが映像になったらどうなるんだろう?」と楽しみでした。撮影初日は、探り探り松野家の雰囲気を作っていくのかなと思っていたのですが、キャストの皆さんがずっと前から一緒に住んでいたかのような空気感で演技をしていて驚きました。前室でも和気あいあいと楽しそうにしているのが印象的でした。
──『ばけばけ』にちなんで高石さんの“化けた”一面、意外な一面はありましたか?
橋爪 たくさん食べるのが僕の中では意外でした(笑)。あとは、撮影以外でもいろんなことに興味を持っていて、そういった部分が演技の深みに繋がっているんだろうなと思いました。ベテランキャストに囲まれても萎縮せず、彼女の良さが発揮されているなというのが第一印象です。
──松野トキ役が高石さんで良かったと確信したシーンはありますか?
橋爪 毎日「本当に良かったな」と思っています。会話シーンがリアルで、セリフがセリフとして聞こえないんです。先日会話シーンの撮影をしていた時に、会話があまりにも自然すぎてスタッフが「演技じゃないのでは?」と撮影を止めてしまったことがあったんです(笑)。ふじきさんの脚本をこんなにも体現できるのは彼女しかいないと思いますし、彼女の存在にとても助けられています。
──24年ぶりに朝ドラ出演が決定した、母・フミ役の池脇千鶴さんの演技はいかがですか?
橋爪 とても素晴らしいです。小日向さんや岡部さん、高石さんそれぞれの芝居をしっかりまとめてくれています。楔のように家族を支えつつ、重くなりすぎない。その絶妙なバランスで松野家を支えてくれていると感じました。本人も「どう演じたら自分を出しつつも家族らしく見えるか」が難しいとおっしゃっていましたが、彼女のおかげで本当に素晴らしいシーンになっています。
──ヒロインの夫・ヘブン役にトミー・バストウさんを起用した理由を教えてください。
橋爪 オーディションでみんなで目を合わせて「この人しかいないね」と思ったほど、圧倒的な演技力でした。人柄も素晴らしくてみんなが彼の虜になっています。彼は役作りへの情熱がすごくて、我々も読んでいないような小さな新聞記事から書籍まで読み込んで、自分の体形や歩き方までこだわってくれています。
また、日本語が堪能という部分も大きな起用理由です。監督ともほとんど通訳なしでやりとりしています。ヘブンの“日本語が不完全”という設定も、自身の経験を踏まえて考えてくれています。
──高石さんとトミーさんのバランスはいかがですか?
橋爪 高石さんは『ベイビーわるきゅーれ』などでもそうですが、自然体の女の子を演じるのが上手だと思っています。トミーさんも同じく自然な演技が素晴らしい方で、セリフではなく本当の会話のように言い合いができたり、お互いに表情のやり取りができています。一方的な芝居にならないところがお二人とも共通していて、相性がいいなと思いました。
──トキの幼少期役を演じる福地美晴さんは、674人の応募者の中からオーディションで選ばれたということですが決め手は何だったのでしょうか?
橋爪 「本当に10歳?」と思うほど芝居について色々考えているんです。天才肌というよりは、すごく努力していて、でもその努力が表に出ないところがすごいなと思っています。大人の俳優に囲まれても物おじせず、高石さんともまるで姉妹のように話していて微笑ましいです。
──最後に今後の意気込みをお願いします。
橋爪 始まったばかりということもあり、キャストもスタッフも細部にまでこだわって、情熱を持って取り組んでくれています。その熱量がしっかりと映像にも現れていると思います。これを最後まで息切れせず、情熱を保ったまま続けられたらいいなと思っています。
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