今までにない学園ラブコメ？“部分ツイート部”を巡る人間ドラマに「意外と良い話」と反響続出【漫画】

2025.04.07 08:30

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回注目するのは、漫画家のかめのまくらさんによる『有名部分ツイッタラーの息子が部分ツイート部を退部する話』だ。

同作は、とある高校の「部分ツイート部」で巻き起こるドラマを描いた一作。以前かめのさんのX(旧Twitter)にポストされると、多くの人から注目を集めて3.5万もの「いいね」が寄せられている。そこで作者のかめのさんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

部分ツイート部の先輩、後輩による人間ドラマ

――「部分ツイート」とは、“ある言葉A”の中から“別の意味を持つB”を見つけ出す言葉遊びのこと。例えば「部活動の集うの部分」「保健室の剣士の部分」「移動教室の浮世の部分」などが挙げられる。

双和高校の2年生「宮地悠介」は所属していた「部分ツイート」を辞めるため、顧問の「金子紋次郎」に退部届を提出する。ちなみに宮地の父は、有名な部分ツイッタラーで、宮地は物心がつく頃から部分ツイートに触れていた。

部分ツイートの部員は2人しかおらず、金子先生は宮地に「どうするんだよ」と問いつめても、宮地の決意は変わらなかった。すると、宮地の退部を聞いた部分ツイート部の「吉田叶」が走ってやってきて「先輩が戻るまで……毎日説得に行きますから」と自身の想いを伝える。

その後、吉田の頑張りは報われず、部分ツイート部に戻る気配がない宮地。そして、宮地が退部して4カ月が経ったある日、宮地は顧問の金子先生から吉田が転校することを知らされる。さらに、学校に来るのは今日が最後になるそうで…。宮地と吉田のエピソードに、読者からは「普通に良い話だった」「部分ツイートの魅力が詰まった漫画」などの声が集まっている。

作者・かめのさん「部分ツイートへの愛を表現したい」

――『有名部分ツイッタラーの息子が部分ツイート部を退部する話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

Twitter(現X)上の部分ツイートの文化が好きなのですが、いざ自分で部分ツイートをやってみようとするとなかなか上手くできず、それでも自分なりに部分ツイートへの愛を表現したいと思い、この漫画を描きました！

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあれば教えてください。

セリフのないコマでもキャラクターの感情が伝わるような表情の描写に注力しました。特に主人公の後輩「吉田」は表情豊かに描いたので注目してほしいです！

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

17ページの主人公が後輩の説得の言葉の中から「部分」を見つけ出すシーンが気に入っています！部分ツイートの漫画を描こうと思ったときに一番最初に思いついたのがこの場面でした。

――最近のかめのさんの作品を振り返ると、SNSに関連した漫画が多い印象ですが、何かSNSに注目するようなきっかけがあったのでしょうか？

特にきっかけがあるわけではないですが、身近な存在として描きやすいのでSNSやそれに関係するものを題材にすることが多いのかもしれないです。また、第三者からみたら理解できないような、一見意味のないようなことに一生懸命に取り組んでいる人の姿が好きなので、その点でもSNSがテーマとして合っているのだと思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

今後もこれまでどおり自分が描きたい漫画をたくさん描いていきたいです！当面の目標はXのフォロワー10万人です！

――読者へメッセージをお願いします。

拙い漫画ですが、多くの人に読んでもらえて幸せです。もっともっと面白い漫画が描けるようにこれからも頑張りますので、何卒よろしくお願いします！