志尊淳、せりふの句読点や表情…「あな番」制作陣と作る細部にまでこだわりの撮影に自信＜恋は闇＞

2025.04.07 05:00

4月16日(水)スタートの新水曜ドラマ「恋は闇」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系)の制作発表が4月3日に都内で開催され、W主演を務める志尊淳、岸井ゆきの、共演の森田望智、白洲迅、田中哲司が登壇。撮影の様子や作品の見どころ、共演者とのエピソードを語った。

「あなたの番です」制作陣が手掛ける恋愛ミステリー

本作は、週刊誌のフリーライター・設楽浩暉(志尊)とテレビ局の情報番組ディレクター・筒井万琴(岸井)が、連続殺人事件の現場で出会ったことから展開する恋愛ミステリー。浩暉に連続殺人鬼の疑惑が浮上したことから、万琴は彼を信じるべきか葛藤する。「あなたの番です」(2019年)「真犯人フラグ」(2021-2022年、ともに日本テレビ系)の制作スタッフが手掛ける。

万琴の高校時代からの親友である看護師・内海向葵役を森田、万琴や向葵の友人で刑事・小峰正聖役を白洲、万琴が担当する情報番組「モーニング・フラッシュ」の総合演出・野田昇太郎を田中が演じる。

岸井ゆきの、情報番組現場の裏側を見学「熱い戦いが行われている」

志尊は、自身の役柄と作品について「皆さんに見せてる顔と裏での一人の顔が全く違うので、この記者怪しいんじゃないか？どうやってスクープ取ってるんだろう？と思わせるような謎に包まれたキャラクターです。撮影では、小道具、せりふの句読点一個、表情一つ、全て繋がるようにプロフェッショナルの力をお借りして細部まで作っているので、素敵な作品になっているんじゃないかなと今の段階では自信を持って言えます」とアピール。

情報番組のディレクター役の岸井は、生放送の情報番組「DayDay.」(毎週月～金曜朝9:00-11:10ほか、日本テレビ系)の現場を見学したという。「スタッフルームなど裏にもお邪魔させていただいたんですけど、5分後のVTRがまだ出来上がってないとか、そういうことが毎日行われていて。私は『DayDay.』に電波ジャックで出演したことはあって、(出演者側は)結構穏やかな現場なんですよ。なのに、裏でこんなにも熱い戦いが行われているとは知らなくて、すごく自分の役にも反映できましたし、毎日毎朝これをやってる人たちのことをすごく尊敬しました」と熱を込める。

真実を見抜く目を持っているかを問われる本作について、森田は「ニュースを見て、これが本当なんだ、これが嘘なんだ、って勝手に判断していたけど、果たして本当にそうなのかなっていうのをこの作品ですごく考えさせられてます。視聴者の方々にちゃんと自分の目で見る物事の確かめ方みたいなものが届いてくれたらうれしいです」と語る。

浩暉と引かれ合っていく万琴に対して、高校時代から思いを寄せている刑事役の白洲は「刑事としても万琴に恋をする1人の男としてもとにかくまっすぐに演じていきたい」と語り、撮影現場では志尊と岸井が楽しげに話している様子などから「(役の)正聖としてはムカつくんですよね。すでに(2人の)空気感が出来上がってるから、ある意味やりやすいです。あの雰囲気を見ると簡単にムッとできます」と役とリンクした気持ちを明かし笑いを誘った。

また、広島カープのユニホームを着用して出席した田中は「野球の中継に行きたかったんですけれども夢がかなわず、情報番組についてしまった」役だと説明。「真犯人フラグ」では黒幕を演じていた田中は「2回犯人ってことはないでしょ？けど意表を突いて裏の裏でもしかしたらという線も…」とコメントした。

白洲迅「本当に淳はかわいい」

志尊と岸井は本作が初共演。志尊は岸井について「僕からしたらお姉さんだし、年下としてどういけばいいのかなと思っていたんですけど、とても気さくで天真らんまんでムードメーカーで、常に現場の雰囲気を明るくしてくれています。今となったら僕が年上っぽい立ち回りをしています」とニッコリ。それに対して岸井は「ドラマを頑張りたくて、コミュニケーションを取ろうと真面目に頑張った結果、年下みを感じられてしまったのかも。(志尊は)大人らしく見えるんですけど、お話ししてるときに、パッて見たら(バットを振る仕草をして)野球をしてる時があったんですよ。その時に、大人らしくいるけど、この人もきっと心の中に子供がいて、その人が今野球をバット振ってるんだなと思ったらすっごい安心してほっとしたんです」と暴露。志尊は「動きたいタイプなので、(岸井が)こっち向いてなかったから一人でシャドウ野球してスイングしたりしてたら、岸井さんと目が合って大爆笑されました。『なんで野球してんの？』って」と明かし、岸井は「今でも思い出し笑いできるお気に入りの出来事です」と話した。

また、志尊とデビュー作が同じだと言う白洲は「本当に淳はかわいいですからね。十数年前、みんなにかわいがられてたんですよ。ちっちゃかったですけど、あっという間に僕と同じぐらいになって越されて。かわいかったのに、今日すごいしっかり喋るじゃないですか」と感心。志尊が「喋れないと思ってた？でもこういう記者発表の場(で共演すること)なかったもんなー」と言うと、白洲は「喋れないと思ってたわけじゃないですけど、(約)15年ぶりでこんなにがっつり共演するのは久しぶりだから、ちょっと感動も覚えながら…すげえな淳って」としみじみと語った。

◆撮影・取材・文＝水沢あすみ