

吉岡里帆、過去の共演作で柳楽優弥から“喝”『ガンニバル』での再会に熱い思い「成長を見てもらえていたらいいな」

柳楽優弥主演のヴィレッジ・サイコスリラー「ガンニバル」のシーズン2が毎週水曜にディズニープラス スターで独占配信中。主人公の警察官・阿川大悟(柳楽)と“あの人”と呼ばれている謎の大男による直接対決や後藤家と警察の銃撃戦、大悟と後藤家の激しい対立などもあり、序盤から熱い展開で盛り上がりを見せている。そして後藤家の前当主・銀の過去が描かれる「過去編」、クライマックスへと続いていく。
このほどシーズン1に続き、大悟の妻・有希役として出演している吉岡里帆に、「ガンニバル」の魅力や、先日受賞した「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞の感想、本作以前に出会った柳楽とのエピソードなどを語ってもらった。
「今まで出た作品の中でもピカイチに反響がありました」
――シーズン2も開幕し、初週からド派手な展開でSNSも大盛り上がりですが、あらためてシーズン1で有希を演じられて、反響はいかがでしたか?
すごく大きかったです。今まで出た作品の中でもピカイチに反響があり、配信の時代に入って、見てくださっている方が増えたんだなというのも実感しましたし、多くの方に「日本のドラマってこんなことができるんだ!」と言っていただきました。
シーズン1のとき以上に、ここ最近は「漫画から入ったけどドラマの配信も楽しみです」って言ってくださる方が多い印象で、実写化として成功したんだなと個人的には感じています。
――演じられている有希は、妻として、母として、強い女性という感じがあります。
これまでも夫婦役で奥さんが強いというケースは演じた経験があったのですが、私が演じた夫婦喧嘩としては今作が一番激しいと思います。これまで見てきた作品の中でもかなり上位に入る激しさかもしれません(笑)。
「ガンニバル」はある種ファンタジー要素も強いですし、“あの人”という怪物みたいな大男が出てきたり、いろいろ怖い描写はありますが、有希目線だとあくまで“夫婦喧嘩”“家族喧嘩”だと思っていて。たとえ大悟が死にかけていようとも、「娘を守れなくてどうするんだ!」という思いがすごく強いんです。
――アクションやバイオレンスシーンも多いですけど、魅力はそこだけじゃない作品ですよね。
アクションも面白いですし、「なぜこんな村になってしまったんだろう?」みたいな謎解きとしてのサスペンス的な面白さもあって、それに加えて家族の話があって。阿川家だけじゃなく、後藤家の話にしても興味深いですよね。
激しい戦いが続く中で、「そんなに“血”を守ることが大事なのか?」って、一般家庭で育った有希目線だと思ってしまいますが、後藤家の人たちにとっては守るべき歴史があるわけで。誰目線で見るかによって見方も違ってくる物語ですよね。今回、過去パートで後藤家という大きな家族の歴史の部分もひもとかれるので、そこも見どころだと思います。
――シーズン2の脚本を読んでの感想も聞かせてください。
私はシーズン1に入る前に原作を全部読んだので、落とし所は知っていたんですけど、「あぁ、この終わり方はいいなぁ」と思いました。ネタバレになるので詳しくは話せませんが、終わり方も最高です。
ヴィレッジ・サイコスリラー作品って、引っ越してきた一家が酷い目に遭う“被害者”として描かれることが多いですが、「ガンニバル」って、阿川一家は一見被害者なんですけど、意外と加害者側でもあるなと思うんです。その構造がシーズン2の台本でもかなり出ていて、読んでいて「大悟!何やってんの!」ってなるところが多くて(笑)。
シーズン2では大悟が本気で村に殴り込みに行きますし、「そっちが狂ってんなら、こっちも狂うしかねぇんだよ」みたいな、“目には目を。狂いには狂いを”という構図が面白いなと思いました。
――阿川家は“よそ者”ですけど、大悟が来たことによっていろんなことが掘り起こされてしまって、供花村の人たちの生活も後藤家の人たちの生活も変わらざるを得なかったみたいなところがありますね。
シーズン2は、見ているとだんだん村の人たちがかわいそうに思えてきたりするんです。「普通に暮らしてただけなのに」って。序盤から激しい戦いが続いて、犠牲者も多いですし。毎話クライマックスのようで、「もう終わるのかな」と思わされるくらいの展開が続いて、「ここからどういう展開になるんだろう?」とハラハラしながら見ていただけるかと思います。
「『ガンニバル』の監督が片山(慎三)さんで良かった」
――中盤には“過去編”があって、そこで今の後藤家、今の供花村になった原因や経緯が描かれているので、見ている側としてもスッキリするところも多いかと。
そうですね。スッキリすると思いますし、「だからか」と唸るような感じになる。最後まで見ると、誰が悪いのか分からなくなってしまうんです。脚本も秀逸だと思います。
――シーズン1、2を通して、片山監督の演出はいかがでしたか?
「ガンニバル」の監督が片山さんで良かったなと、シーズン2の撮影を終えてあらためて思いました。普通じゃない話を撮るのは普通の人じゃできないと思っているのですが、「ガンニバル」に関わっている人たちはみんなそれぞれがちょっとした狂気を持っているんじゃないかなと。
自分たちの持ち合わせる狂気を隠すことなくさらけ出すことによって肉付けされていって、ただのファンタジーではなく、“本当にこういうことが起きた村があるんじゃないか”と思わされるくらい生々しく撮影されていて、片山さんのパワーを感じました。
片山さんは理想の映像のために絶対に諦めない方なので、執念も感じましたし、その執念に付いて行ける人が集まっているチームなんだと撮影現場で感じました。
「東京ディズニーシーを大いに楽しんできました(笑)」
――有希に関しては、シーズン2では娘のましろ(志水心音)を守る、というのが前面に出ている感じで、演じる上での心持ちがシーズン1とはまた違ったものになっていたのでは?
そうですね。シーズン1では、供花村という何も分からない村での生活を成立させるために周りに気を使いながら生活している感じでしたが、シーズン2は開き直って「もう信じられるものは自分しかいない」と。大悟がいつもそばにいてくれるわけではないので「ましろを守れるのは自分しかいない」という“個”としての強さを出してきたいなと思っていました。
それに母親としての愛情、何物にも代え難い娘の存在から生まれる狂気みたいなものを大事にしたいなと思いました。ましろを守るためなら他はどうでもいいという感じになっていって、私も戦うシーンがありますし、あとは見てもらってのお楽しみです(笑)。
――ましろ役の志水さんとのシーンも多いですが、前作の舞台あいさつ時に「一緒にディズニーデートに行きたい」とおっしゃっていましたね。実現されましたか?
はい、行ったんです! 心音ちゃんと心音ちゃんのお母さんと私とマネジャーの4人で東京ディズニーシーを大いに楽しんできました(笑)。
心音ちゃんは「アナ雪」(『アナと雪の女王』)が好きで、無邪気にはしゃいでいる姿が「ガンニバル」の本編中では見られなかった子どもらしい感じでかわいかったです。
柳楽優弥との出会いが大きな刺激に
――この作品は“人と人とのつながり”や“出会いによって運命が変わる”ことが描かれていると思いますが、これまでのお仕事、作品の中での“影響を受けた出会い”というと?
本当にたくさんの出会いがあって影響を受けてきましたが、柳楽優弥さんとの出会いも大きかったです。以前「ゆとりですがなにか」(2016年ほか、日本テレビ系)というドラマでご一緒させていただいて、そのときに自分が未熟で現場で出来てない部分がたくさんあって、それを真っすぐに叱ってくれた人でもあるんです。
――叱るのも労力が要るし、何より嫌われるんじゃないかと思ったらなかなかできないことですよね。
他人を叱ることなんて誰だって嫌だと思うし、大人になればなるほど難しいことだと思うんです。でも、柳楽さんは出来ていないことをちゃんと指摘してくださった。
私はとにかく柳楽さんともう一回共演して、柳楽さんに認めてもらいたいと思っていましたし、次に共演したときに「この子と一緒にやったら面白い作品になった」って思ってもらいたいと、強い思いを持っていたので、約3年前に「ガンニバル」のシーズン1でご一緒して、シーズン2もまた呼んでいただけてうれしかったです。
――再共演できて、今の自分を知ってもらえたというのはすごくいい機会でしたね。
はい。以前よりも成長した部分を見てもらえていたらいいなと思います。
――作品ごとにいろんな役にもチャレンジされていますし、そのキャリアの積み重ねによって、先日の「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞にもつながったと思います。この受賞は大きな自信になったんじゃないですか?
本当にありがたいお話で。ずっと自分の根底としては、作品の役に立ちたい、作品の一部になって、いい作品を生めるような一員になりたい、という気持ちがありまして。映画もドラマもそうですけど、大勢で作っているものなので「とにかく足手まといにはならないように」とずっと思って仕事をしてきました。
それを認めていただけた感じがして、「この世界にいていいんだ」と思わせてもらえたので、本当にうれしかったです。これからも初心を忘れずに頑張ります。
それに「ガンニバル」は世界へ配信されていますし、世界中の方に見ていただける機会。シーズン1から楽しんでいただきたいです。
◆文=田中隆信
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