“幼児”から“復讐者”へ…パク・ヒョンシクの表情演技に視聴者くぎ付け「すさまじい表現力！」＜埋もれた心＞

2025.04.02 07:10

パク・ヒョンシクとホ・ジュノが出演する韓国ドラマ「埋もれた心」の第6週(第11、12話)が、3月29日までに配信された。どんでん返しの続くストーリーもさることながら、注目を集めたのはヒョンシク演じるソ・ドンジュの繊細な表情演技。催眠療法中に見せた幼い子どもの表情から、影の黒幕ヨム・ジャンソン(ジュノ)との対話で見せたふてぶてしい復讐(ふくしゅう)者の顔まで…その振り幅に魅了される視聴者が続出した。(以下、ネタバレを含みます)

ドンジュ、復讐モードに

「埋もれた心」は、2兆ウォンの政治資金を巡り、大山(テサン)グループのソ常務ことソ・ドンジュが、人生を賭けてパワーブローカーで陰の黒幕ヨム・ジャンソンと危険な駆け引きを繰り広げるリベンジサスペンス。

ジャンソンに指示されたホ・イルド(イ・ヘヨン)によって銃撃され、海に転落したドンジュ。一時は名前すら思い出せない状態に陥ったが、記憶を取り戻すと黒幕ジャンソンと実行犯イルドに対し復讐心をあらわにし始めた。11話ではドンジュが30年前に起きた交通事故の真相を追う様子が、12話では、本格的に大山グループからイルドを排除しようと動き出したドンジュがさらなる衝撃事実を知る展開が描かれた。

敵意むき出しのジャンソンを冷笑「これが現実かと」

大企業内部の権力闘争にまつわる殺人未遂と交通事故、記憶喪失、さらに出生の秘密…と、第一次韓流ブームの作品を思わせるダイナミックな展開が続く「埋もれた心」。第6週は、いよいよ本格的に復讐に舵を切ったドンジュに扮(ふん)したヒョンシクによる振り幅の大きい表情の演技が出色だった。

11話の冒頭、愛するウンナム(ホン・ファヨン)の父と自分の父が同じ人物であり、ウンナムと自分は血のつながったきょうだいであると思い込んだドンジュ。その瞬間、ウンナムに気付かれまいとしながらも驚きとショック、戸惑いの入り混じった表情が浮かび、ドンジュが受けた衝撃の大きさをうかがわせた。

その後、敵意むき出しのジャンソンと対立するシーンでは、ジャンソンに「ソ常務はエサを与えれば口をパクパクさせ喜んで食いつく金魚に過ぎない」と侮辱されても穏やかな笑みを絶やさず、「今はエサをやるのがソ・ドンジュ、エサに食いつく金魚はヨム・ジャンソン。これが現実かと」と言い返した。勝ち誇ったドンジュの表情にはカリスマ性が感じられ、すでに余裕をなくしたジャンソンとの対比も鮮やかだ。

ファン驚き「どれも感情が見えるリアルな表情」

さらに11話の終盤では、催眠療法によって30年前の“ソンヒョン”こと子どもの頃のドンジュの記憶がよみがえり、激しく怯えるシーンも…。かと思えば12話の終盤では自分の本当の父親が誰なのかを知って静かに涙を流すシーン、そこからガラリと変わってイルドに再び銃口を向けられ「まだ死んでないぞ。早く撃てよ…」と挑発する場面へと続き、シーンによってくるくると変わる表情とその奥にある感情の変化を存分に見せつけた。

ある時は自信たっぷりの復讐者、ある時は運命に翻弄(ほんろう)され虚を突かれて戸惑う孤独な青年、そしてまたある時は、催眠療法によって姿を見せた幼い子ども…と場面によって、時には一瞬一瞬で表情を変えていくヒョンシクに、視聴者もくぎ付けに。

「すさまじい演技力。一瞬たりとも見逃せないから、画面から目が離せない」「前から表情演技がうまいことは知ってたけど…『埋もれた心』でさらに花開いた」「怯える子どもの表情、『撃てよ』と挑発する顔…どれも感情が見えるリアルな表情なのがすごい」といった声が飛び交った。

3月29日、30日の両日には東京都内でファンミーティング「2025 PARK HYUNGSIK FANMEETING [UNIVERSIKTY]」を開催し、ドンジュのイメージから雰囲気をがらりと変えた金髪スタイルでファンを魅了したヒョンシク。

ディズニープラスのスターで独占配信中の「埋もれた心」(全16話)も残すところあと4話。ストーリーが核心に迫る中、常に新たな顔を見せてくれるヒョンシクがクライマックスでドンジュのどんな表情を体現するのかも気になるところだ。

◆文=ザテレビジョンドラマ部