風間俊介“豪太”＆MEGUMI“チカ”、最終回も“性”活の攻防で締めくくり＜それでも俺は、妻としたい＞

2025.03.30 15:34

風間俊介とMEGUMIがW主演する真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」(毎週土曜深夜0:55-1:25ほか、テレビ大阪・BSテレ東／Leminoにて先行配信、TVerにて配信)の第12話が3月29日に放送された。チカ(MEGUMI)の本心を聞いて変わろうとした豪太(風間)。その結末からの夫婦のやり取りに見入る最終回となった。(以下、ネタバレを含みます)

笑って泣ける…夫婦の痛快エンターテインメントドラマ

同ドラマは、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)の脚本などを手がけた足立紳の同名小説が原作。売れない脚本家の夫と、そんなダメ夫を罵倒する妻の夫婦“性”活を描くエンターテインメントドラマで、脚本・監督を足立自らが務める。

収入なしのダメ夫・柳田豪太を風間、ヒモ同然の夫と息子との生活を支えながら、夫からの誘いは拒絶する恐妻・柳田チカをMEGUMIが演じる。

チカのことを脚本にする豪太

お笑いライブで夫婦漫才に挑戦するも結果を出せずに終わった豪太。その帰り道に、泣きながら本心を明かしたチカの姿を見て、変わらなければと“チカのこと”を脚本に書こうと決めた。

一方、豪太が脚本を書いていることには気付きながらも、お笑いライブ以降、豪太とあまり会話をしていなかったチカ。豪太が最後まで書き上げた夜、寝ているチカに触れるが、チカはすぐに手をふりほどき、これまでと態度が変わることはなかった。

翌日、豪太は制作会社のプロデューサー・代々木(坂田聡)に脚本を持ち込む。豪太の本気度を察した代々木は、すぐに脚本を読み始める。

代々木が読み終わるのを待つ間、豪太は12年前を思い出していた。書き上げた脚本を褒め、セックスの約束もしてくれて、「うまくいくといいね」と言ってくれたチカ。かつての2人の様子に、少しだけ緊張の表情がほぐれる豪太。

すぐにまた緊張した面持ちで、代々木の元へと戻った。すると、「奥さんは魅力的に書けているけど、肝心要の柳田ちゃんが全然裸になっていない」「奥さんだけ裸にして、自分は格好つけてちゃ、響いてこないよ」とダメ出しされてしまった。

「今日、どうかな？」と誘う豪太に、あきれるチカ

その夜、豪太は入浴中のチカに「代々木さんに(脚本を)読んでもらったけどダメだった」と報告。チカは、そのときには特に反応しなかったが、豪太が息子を寝かしつけている間に脚本を読んだ。そして、寝室から戻ってきた豪太に「あんたさ、もっと面白いものが書ける人だったのにね」とポツリ。豪太が昼間に回想した過去の言葉との違いが切ない。

ところが、豪太は突然「今日、どうかな？」と誘い文句。「いやいや、お前、どんなメンタルしてるんだよ」とあきれるチカ。

豪太は「夫婦はどうしようもなくなってからが勝負かなぁと思うから。だから、セックスしてこそ、愛し合ってるっていう気がするし。すごいバカみたいなこと言っちゃうんだけど、セックスさえしていれば、チカちゃんからずっと愛してもらえると思ってたようなところがあるからさ」と打ち明けた。チカは「マジでバカだな」と言い、2人は笑い合った。

「私、これからも好き勝手に生きていくから」とチカが宣言すると「ついていかせてください」と豪太。そんな豪太はこりもせずにまた誘うが、「なし崩しにしたって私たち変わんないでしょ」と結局断られる。それでも「夫婦は、どうしようもなくなってからが勝負なんでしょ？だったら、私は今日をスタートにする」とチカ。

そう告げてから寝室に行こうとしたチカを呼び止め、「愛してるよ」と言う豪太。それにチカは「いや、私は愛してない」と即座に答えつつ、「でも…」と言いかけて止めて、終幕した。

これまでの2人の集大成となる豪太とチカの会話に見入った。そして、チカが「スタート」と言ったように、2人らしい愛と夫婦のかたちは改めてこれからも続いていくのだという余韻が広がるラストだった。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部