

元『ROOKIES』俳優・五十嵐隼士さん(38)、長野で「障がい者の就労支援事業」を立ち上げ「俳優復帰はない。福祉の仕事に携わった時点で、中途半端にやるつもりはない」

『ウルトラマンメビウス』の主役に抜擢されたのち、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』や『ROOKIES』などの話題作に出演した五十嵐隼士さん(38)。人気俳優として順風満帆にキャリアを重ねていった矢先、2013年、27歳という若さで突如 芸能界から引退。その後、体重が40キロ以上増えた姿が話題になった。
【映像】障がい者の就労支援事業所で働く現在の姿
そして現在は、地元・長野で「障がい者の就労支援事業」に取り組んでいる。「NO MAKE」では、新たなフィールドで活動する五十嵐さんに独占密着。カメラの前で見せたのは、障がい者に寄り添う現在の姿。新たなステージに立つ五十嵐さんの素顔に迫る。
「プログラミングスキルやコミュニケーション能力を身につける支援を行なっています」

2025年3月17日 、NO MAKEのスタッフが向かったのは、上田城で知られる長野県・上田市。
ーー五十嵐隼士さんですか?
五十嵐さん(以下、敬称略)「はい。五十嵐隼士です」
ーー当時と雰囲気変わられましたか?
五十嵐「そうなんですよ。ちょっと太っちゃって。今は就労支援事業所をやっています。障がいを持った方の仕事を復帰させるためにスキルを学んで、そこから就職に目指してもらうっていうような施設です。10時から16時の間に利用者さんがいるので、それが終わってもろもろ事務作業をして17時半ぐらいに帰るって感じです」
2024年6月に「ウルトラマーリン」、10月に「メビウスマーリン」という2つの「就労支援事業所」を兄と立ち上げた五十嵐さん。就労移行型に分類される「メビウスマーリン」では、心の病や身体的な障がいを持つ利用者が一般就労に向け、プログラミングスキルやコミュニケーション能力を身につける支援を行っている。
五十嵐「うちはITに特化しているっていうのを売りにしていまして、Excel・Wordの資格を取ってもらったり、あとはBlenderという3DやCGが作れるやつがあるんですけれど、あとUnityというゲーム開発に特化したプログラミングを使ってゲームを作成してもらったり。あとはもう簡単なIllustratorだったり、ホームページ作成、そういったことを勉強してもらっています」
「障がい者を扱ってるっていう気持ちにならない。ただ『就職を頑張って目指そう!』って応援する立場」

事業所の利用者は10名ほど。様々な事情を抱えながら職業訓練に励んでいる。
女性利用者「いろいろ学びながら訓練ができるところがあるということで紹介してもらいました。(五十嵐さんは)すごくおおらかで話しやすい。気さくな面と、就職に関してはしっかり見て指導してくださる。すごく頼りになるなって思っています」
男性利用者「前の仕事を退職して、何か技術を身につけたいなと思っていたんですけども、その時にちょうど、こちらのCMが流れておりまして。『ゲームをプレイする側から作る側へ』というキャッチコピーに、すごく惹かれまして。問い合わせして、今こういうところまでできるようになって、すごく自信がついたっていうのを実感しております」
五十嵐「何かちょっと困ったことあったら利用者さんのパソコン覗いて、『これいいね』とか、『こうしたらいいんじゃない?』っていうアドバイスをしています」
現在、事業所内では、利用者同士がそれぞれのスキルを持ち寄り、オリジナルゲームを開発中。プレーヤーを操作して邪魔をしてくる敵を避けながらカードを集めていくアクションゲームだそう。
担当した2人は職業訓練が実を結び、4月からの働き先が内定。うれしい反面、就職前にゲームを完成させたい五十嵐さんは、進行が遅れているというゲームキャラクターの作成に発破をかけていた。
五十嵐「『このゲームは私がデザインしました』『このゲームは僕が作りました』『プログラミングしました』って言うことが就職への1つ1つの武器になるので、二人に関しては就職も決まっているんですけど。なのでこのプロジェクトに関しても、二人にはちょっと負荷をかけながら。マイペースな子なんでちょっとお尻叩かないと。でも障がい者施設って聞いて来てみて、『本当に障がいあるの?』って思いません?そうなんですよ。本当に普通なんですよ。ただ、ちょっと自分の抱えているものがあったりとかっていうことで。だからなんか障がい者を扱ってるっていう気持ちにならないですよね。本当にただ『就職を頑張って目指そう!』って応援する立場で見続けているので」
「“復帰したい”はない。福祉の仕事に携わった時点で、中途半端にやるつもりはない」

「メビウスマーリン」」を開設して半年が経ち、事業所内ではうれしい変化があったという。
五十嵐「俺が初めて(事業所に)来た時、めっちゃどよんとして、でも誰も喋らないし、休憩も誰も動かないし、大丈夫かここと思いました。やっぱり空気的に明るくなったよね、事業所が。今何か一緒にゲームを作っているチームもあったりするので、そこで結構団結してるって感じですよね。事業所を良くしようというよりは、この子を就職させるにはどうしようですよね」
20代半ばで芸能界を引退し、12年。再び、表舞台へ上がる意思はあるかと尋ねると…
五十嵐「“復帰したい”はないです。全然ない。僕が心惹かれるものだったりとか、出なきゃいけないなっていうときだったら出るかもしれないですけれど、お約束はできないですけれど、気持ちとしては出る気はないです。まずはこういう福祉の仕事に携わった時点で、中途半端にやるつもりはないので。しっかりと利用者さん全員就職させますっていう気持ちでやっていけたらと思います。今はやっぱり責任を持って仕事をやっているので、じゃあここでドラマ出てくださいってなって『3カ月間ドラマ出るので事業所休みます』っていう無責任なことはできない。今は福祉をもっと知りたいし、もっと宣伝して、いい事業所にしていきたいなというのが気持ちです」
(『ABEMA NEWS』より)
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