

アニメや漫画の世界への憧れから俳優になった佐藤たかみち「中二病というものが全力で認められる仕事」

『映画刀剣乱舞-黎明-』やハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」など、さまざまな作品に出演してきた佐藤たかみち。5月には舞台『ブルーロック』4th STAGE への出演も控える佐藤に、芸能界を目指したきっかけや俳優としてのターニングポイント、俳優として目指す姿などについて語ってもらった。
アニメや漫画の世界に入って活躍する俳優に憧れて芸能界へ
――芸能界に入ったいきさつを教えてください。
子どものころからアニメや漫画が好きで、アニメや漫画の世界に入れたらいいのに、とずっと思っていたんです。例えばトイレに行ったとき、この扉を開けたら「NARUTO」の世界になってないかな、とかよく考えてました(笑)。そんななかで、映画「るろうに剣心」などの実写化作品でアニメや漫画の世界に入って活躍する佐藤健さんの姿を見て、役者ならアニメや漫画の世界に入れることに気づいたんです。それで、「佐藤健さんみたいになりたい!」と思ったのが、芸能界を目指したきっかけです。
佐藤健さんが出演していた「仮面ライダー電王」も当時よく見てましたし、今でも特撮作品に出たいという気持ちは強くもっています。
――実際に俳優として活動してみて、いかがですか?
僕たち男の子はみんな、戦ったり世界を救ったりしたいんですよ(笑)。アニメや漫画の世界に憧れを持っているんですが、役者はそれを生身で再現できるのが魅力だと思います。
必殺技を叫んだり、技を練習したりするんですが、日常生活のなかでそれをやっていたら「何やってんだ?」って言われちゃいますよね(笑)。でも役者は、それがお仕事につながるんですよ。そういう非日常が仕事になることや自分とは別の人生を送れることが魅力的だと思いますし、いわゆる中二病というものが全力で認められる仕事だと思います(笑)。
――直近では舞台出演が多いですが、映画やドラマにも出演されています。舞台作品と映像作品の違いとして感じることがあれば教えてください。
映像作品は一発勝負に近いので、そこは難しかったですね。舞台は共演者と試行錯誤する時間を経て本番を迎えますが、映像作品は本番のクオリティを現場に持って行くまでが個人の仕事になるので、映像作品の第一線で活躍している俳優さんは本当にすごいと思います。
ただ、舞台も僕は「本番に間に合えばいい」とは思っていなくて。むしろ、稽古初日から本番クオリティが出せれば、実際の本番のクオリティはさらに上がると思うので、「最初の稽古からお客さんに見せても大丈夫なクオリティ」を意識してます。
――最初の稽古から見せられるクオリティにするために、努力していることなどはありますか?
やっぱり事前準備ですね。本読みまでにセリフを入れていくことはマストですが、役者の友達や仲のいい共演者がいたら、本読みを手伝ってもらうこともよくあります。誰かと合わせることで気づくこともありますし、事前に誰かと合わせていると、稽古場でも比較的すんなり行けることが多い気がしますね。
演劇の先生からの図星を突く言葉で意識が変わった
――俳優として大きく変わるきっかけとなった出来事などはありますか?
事務所に入った当初は、正直役者の仕事を甘く見てました。やっていけば自然とうまくなる、勝手にいろいろ身についていく、と思っていたんですが、実際はオーディションに行くと緊張するし、現場に行けば硬くなるという状態で。
演劇を学べる大学に進学して舞台『ブルーロック』の演出もされている伊勢直弘さんに教わっていたんですが、オーディションの状況を簡単に報告していたら、あるとき「お前、次も落ちるよ。だって何もやってないだろ?」って言われて。
最初は腹も立ったんですけど、それは僕が図星を突かれたからなんですよね。全力でやっていないことを指摘されて、そこから大きく意識が変わりました。
――厳しい指摘をもらったことが、大きく変わるきっかけとなったんですね。
あのときの言葉のおかげで、モチベーションもすごくあがりました。もともと自分にあまり自信がないタイプで、学生のときも「どうせ自分は無理だ」とか「どうせ他の人が選ばれる」とか思っていたんですが、「やればできるから、とりあえずやろう」と思えるようになりました。
ただ、僕は成長速度が遅いので、他の人より数をこなさないといけないんです。だからこそ、稽古が始まる前からトレーニングをしたり、家に帰ってからも自主練をしたりしています。数をこなさないとついていけないので、「とにかくやる」がモットーです(笑)。役者の仕事はいろんなことの積み重ねで、すぐには結果が出ないものですが、最近は積み重ねを実感できるようにもなってきました。
――お話を聞いていると、すごくストイックな方なんだと感じました。忍耐強いタイプですか?
昔はそうじゃなかったと思います。三日坊主という言葉が似合ってました(笑)。でも、がんばっている人はかっこいいと思いますし、自分もそういうかっこいい人になりたいという思いは変わっていないです。その分、サボっていると結構焦ります。
僕は結構クセが強い人が好きで、クセが強い人はかっこいいなって思うんです。中島健人さんや賀来賢人さん、宮野真守さんもクセが強くて、全力で振り切っていて憧れますね。サボりたくなる気持ちを凌駕して、振り切ったかっこいい自分になりたいです。
――積み重ねと言えば、舞台『ブルーロック』もいよいよ4作目ですね。『ブルーロック』は雷市陣吾役で出演したあと、第2弾からは凪誠士郎役を演じましたが、同じ作品で別のキャラを演じることに難しさなどはありましたか?
僕はサッカーをほとんどやったことがなくて、体育の授業でも一番苦手なスポーツだったんですけど、舞台では舞台なりの見せ方があるので、それを研究して、第1弾では雷市の動きとして積み重ねてきました。ただ、凪と雷市ではプレイスタイルが違うので、同じサッカーをやっていても、表現の仕方や体の使い方が違うんですよね。凪を演じ始めた最初の頃は、「動きが雷市に見える」と言われることも多くて、雷市から凪への動き方の切り替えに苦戦しました。
――凪誠士郎役を積み重ね、第4弾はいよいよU-20日本代表との闘いですね。意気込みを教えてください。
物語としてもこれまでの集大成で、僕たちとしても第3弾まででやってきたことをぶつけていく作品になるので、キャラと一緒に、積み上げてきたものを集約して届けたいです。だからこそ、過去作よりパワーアップしたものじゃないとだめだと思っていますし、天才である凪にふさわしい男になれるよう、本番まで磨いていきたいと思います!
目標は「世界中で知られる俳優」
――プライベートで熱中していることなどはありますか?
クレーンゲームです! 落としたときの快感がたまらないんです(笑)。フィギュアを集めていたことがきっかけでハマったのですが、研究ノートも書いています。「アームが弱いとだめ」って言われることが多いんですが、ノートに書いてみて思うのが、「アームは強すぎてもだめ」なんですよね。アームが強すぎると、箱の動き方が予想しにくくなって、箱は動くけど全然取れないってことになるんですよ。もちろん弱すぎるアームは難しいですけど、箱が持ち上がらないな、くらいの弱さなら、ちょっとずつ動かせば十分落とせます。
――自宅ではどんな風に過ごすことが多いですか?
家だとピアノをよく弾きますね。あとは最近、服のリメイクにもハマってます!自分に合ったサイズの服がなくて、既製品を調整しようとしたのがきっかけで。最近は履かなくなったデニムで作った巾着を愛用してます(笑)。
あとは漫画やラノベもよく読みます。ただ、休みの日も自分の成長につながることをやっていないと焦るので、アニメを見るときはセリフを言いながら見ますし、漫画やラノベも音読しながら読みます(笑)。
――プライベートの時間も仕事につながるように意識されているんですね。今は何か演じてみたいアニメや漫画のキャラはいるのですか?
「SAKAMOTO DAYS」の南雲です! 任せてもらえるように、僕の気持ちを届けないと、と思ってます(笑)。南雲役で使いたいと思ってもらえるように、がんばりたいです!
あとゲームも好きなんですが、真剣に楽しんじゃうので、ゲームをするときは仕事のことを考えず、この時間はゲームをする! と決めてやるようにしてます。今の一番の目標は時間の使い方をうまくすることですね。ここは遊ぶ、ここはしっかりやる、と決めて、メリハリをつけて時間を使えるようにしたいです。
――常に仕事と真剣に向き合っていることが伝わってきますが、これからどんな俳優になっていきたいですか?
なんでもできる役者になりたいです! 歌もアクションも、ミュージカルも映像も、なんでもできるようになって、いろんなところで見る俳優になりたいですね。舞台には舞台のよさ、映像には映像のよさがあって、僕はどっちも好きなので、どっちもやっていきたいです。
そしてゆくゆくは、佐藤たかみちという名前と顔、存在を日本中、世界中に植え付けたいです!ゴールのない目標だと思っていますが、最終地点を決めると、たどり着いたときに満足しちゃうと思うので、終わりのない目標に向かって常に成長していきたいです。
◆取材・文=新藤まつり ヘア&メーク=田中宏昌 スタイリング=北村梓(Office Shimarl)
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