

毒の魔女の“命を奪う呪い”を解くのは、真実の愛…売れない絵描きと惹かれ合う姿に「素敵なお話」【漫画】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ちゃおプラスにて読み切り掲載されたるぅ1mmさんの『ベラドンナの恋人』をピックアップ。3月28日には、本作を含む短編集が発売される。
2024年10月20日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、4.5万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、るぅ1mmさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
毒の呪いにかかった魔女と売れない絵描きがお互いの幸せを願う優しい物語
売れない絵描きのアンナは、好んで描いていた毒草を求めて“毒の魔女”が住んでいると言われている森へ入り迷子になってしまう。空腹に耐えかね倒れ込んだところで、“毒の魔女”と呼ばれるベラに出会った。
ベラは身体の毒によって触れたものの命を奪ってしまう呪いをかけられたせいで、多くの人々から恐れられていたが、アンナは違った。ベラのことを“美しい”と言い、友達になりたいと続けた。
それからベラの元へ毎日足を運ぶようになったアンナ。毒の呪いによって心を閉ざした様子だったベラの表情がどんどん明るくなり、その美しさにさらに惹かれていくアンナ。アンナの幸せを自分のことのように喜び、悲しみには涙してくれるベラに何かをしてあげたいと思っていたのだが…。唯一、“毒の呪い”を解く手段である「真実の愛」は、売れない絵描きのアンナには与えることが難しい。それでもベラを幸せにしたいと思ったアンナは、ある考えを思いつき、ベラの絵を描き始めるのだった――。
本作の投稿には、「柔らかく優しい触れたくなる恋のお話」「白黒なのに華やかに見えてしまう描写」など、ストーリーと作画の両方に称賛の声が寄せられた。
作者・るぅ1mmさん「ベラとアンナの物語が、あなたの心に生きていてくれたらとても嬉しいです」
――『ベラドンナの恋人』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
毒花図鑑を読んで、「ベラドンナ」に出会ったことがきっかけです。コケモモと勘違いしてパイにして食べてしまったという話が強烈に印象に残っており、身近な草花に人の命を奪う力があるということのおそろしさと、そういった危険性と隣り合わせながらも人々は日常に生きているというこの世の不思議さのようなものに惹かれました。
――X(旧Twitter)のご投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響への感想をお聞かせください。
驚きました。作品が幅広く届くと、想像していなかったコメントをいただくので、「作品が離れていったな」と感じられて面白かったです。とくに『ベラドンナの恋人』は、海外の方もたくさん読んでくださったようで、「ああ本当にいろんな人に届いたんだな」と感じられました。私の描く物語が必要な人に届くために、たくさんの人に漫画を読んでいただけることが私の幸せなので、とても嬉しく感じています。
――ご投稿へのコメントの中には、「美しい」「白黒なのに何故か色鮮やかに見える」など、作画を称賛する声も多数見受けられました。本作の作画につきまして、特に力を入れたポイントや大切にしたことなどをお教えいただけますでしょうか?
『ベラドンナの恋人』はもともと絵画がテーマになっているお話だったので、「絵」という雰囲気を大切に描きました。トーン(漫画のグレーの部分)を控えめにして、できるだけペンタッチを多く残して描いたのはそのためです。自然の中の風景が多かったため、風の温度のようなものを感じられる画面にしたいなと意識して描いたので、鮮やかに見えると言っていただけてとても嬉しいです。
――ベラは最初の暗い表情から、アンナと出会ってどんどん明るくなっていく表情の変化が大変印象的でした。最初の表情を見ると、呪いが解ける(呪いのある体で誰かから真実の愛をもらう)ことを諦めているのかなと感じたのですが、「体の毒を草花を使って研究しており」という彼女の設定から、別の方法で呪いを解く方法を模索していたのかなとも思いました。その辺りのお話をお聞かせいただけますでしょうか?
その通りです。ベラは愛されなくてどうしようもないと諦めるのではなく、ひとりでもできることはやろうという逞しさを持った人です。なので、王子のお屋敷に置いて行かれても、そこから出ていく力があります。「ひとりで森の中で生きるって、相当大変なんじゃないかな……。」と思ってつけた設定ですが、ちゃんと本人が愛を得るための装置になっていてよかったと思います。
――本作が収録された短編集が3月28日に発売されますが、全体を通しての見どころや注目してほしいポイントなどをお聞かせください。
短編集のような形で、『ベラドンナの恋人』のほかに2作、女の子たちの話を載せていただきました。『ベラドンナの恋人』と『王子ちゃんの好きな人』は、子どもたちが読むものとして描きたい、と思って描いたものですが、『人魚姫』は青年誌に載せていただく漫画として、少し違う雰囲気で描かせていただきました。それぞれ読み味が違うと思うので、楽しんでいただけたらとても嬉しいです。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつもありがとうございます。漫画は一人で描くことができるものですが、読む人がいないと成り立たないものだと思っています。読んでくれる人がひとりいれば、その人の心に物語が生きる。ベラとアンナの物語が、あなたの心に生きていてくれたらとても嬉しいです。
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