AKB48史上初の研究生センターは小嶋陽菜、指原莉乃の推しメン「チャンスを全部ものにしたい」

──これまでカップリング曲やアルバム曲でセンターを経験されてきましたが、いつ頃から表題曲センターへの手応えを感じましたか。

自分の中では憧れの場所で、全然まだまだですし、「もうすぐなれる」とか、「絶対にセンターになるぞ」とか思ってもいませんでした。まだ研究生で、まずは昇格が先だと思っていたので、今回のシングルでセンターになるなんて想像も出来なかったです。

──OGの小嶋陽菜さんや指原莉乃さんから、八木さんが「可愛い」とか「推しメン」だということで、お2人それぞれの楽屋に呼ばれたとか。周囲の期待を感じたりしませんでしたか。

本当にビックリの出来事でした！自分に自信が無いし、自分の事があまり好きじゃないので、何でそう言ってもらえるんだろうと凄い不思議な気持ちでしたね。自己肯定感が低くて、そういう自分も嫌なんですけど。

──『まさかのConfession』センター発表時、「嬉しいより怖い」とおっしゃっていましたが、今はどんなお気持ちですか。

今まで選抜で先輩のセンターを近くで見た時に、背中で語るというか、堂々としている姿が凄いと感じていました。今回のセンター発表後、最初はネガティブな事も言っていたんですけど、色々と活動も始まってきて、私もめそめそしていられなと。

20周年イヤーという凄い大切な年の1発目のシングルということで、色々なところで取り上げていただけると思うので、そのチャンスを全部ものにしたい。この曲を沢山の方に聴いていただいて、今のAKB48を知ってもらえるように、自分が先頭を切って、AKB48の顔として引っ張っていきたいという強い気持ちに変わってきました。研究生だから「この子大丈夫かな？」と心配されないように、八木愛月に任せて良かったと思われるような活動をしていきたいです！

──先輩からはセンターに向けどんな言葉をかけられましたか。

発表直後に、総監督の倉野尾成美さんが、私が不安な表情でいるところをギュって抱きしめてくださって。「支えるよ」って一言おっしゃってくださったのが自分の中でとても熱い言葉で、心強いなって思いました。

──後輩で初選抜の19期研究生・伊藤百花さん、花田藍衣さんはどんな存在ですか。

2人はしっかりと自分の目標を持っていて、AKB48の活動に全力を注いでいるのも同じ研究生として近くで見ていて分かっています。不安なこともあると思うんですけど、私も“研究生で初選抜”という経験をしてきたので、一番近くで寄り添える先輩になりたいです。凄く頼もしい部分もある2人なので、支え合っていけたらいいなと思います。

──『まさかのConfession』はどんな曲になっていますか。突然の告白（Confession）に「何で私なのか？」と戸惑いつつ前を向く歌詞の主人公と、センター大抜擢に涙した八木さんがリンクされているんですよね。

本当に今の私が共感出来る歌詞だなと思って。特にサビが“今の八木愛月だな”と思います。ちょっと自信なさげだけど皆が手を取ってくれるから出来る、前に歩き出そうっていう曲なんですけど、それが今の自分に刺さりました。また、メロディーは春っぽくて、イントロから「これ神曲や」って感じるAKB48らしい王道ソングで、とてもいい仕上がりになっていると思います！

MVも私に合わせてくださったのか、曲名をなぞって「まさかのセンター」がテーマ。演劇部員の役で、舞台の主役に抜擢されて、というストーリーで。初の主人公役だったので、今までには無かったソロカットもあって、とても緊張しました。でも先輩方やスタッフさんが近くで「可愛いよー！」って褒めたり励ましてくださって、温かい現場で支えられながら、とても素敵なMVを撮ることが出来ました。

──そのMVで特に見て欲しいところはどんなところですか。

私が演じる主人公が1人で夜遅くまで練習しているところに、村山彩希さん、小栗有以さん、佐藤綺星さんが寄り添って来てくれて「一緒にやろうよ」っていうシーンがあるんです。後輩が頑張っている時に、先輩方が寄り添って教えてくれるというのはAKB48の活動でリアルに毎日体験しているので、そこをMVで表現出来たのがジーンと来ました。

最後の発表会のシーンではダンスを堂々と、誰よりも輝くぞという気持ちで笑顔で頑張ったので、何度も見返していただけたら嬉しいです！

──もう今作の握手会も始まっているとか。

「おめでとう！」を皆さんに言っていただいて「ありがとう！」を1日1000回以上言いました(笑)。加入したばかりで私の握手会の列があまり並んでいなかったころから応援してくださったファンの方には泣いてくださる方もいて。また今回はセンターということで、初めましての方も沢山来てくださって、温かい言葉をいっぱいいただきましたね。

──今後のライブや音楽番組での披露に向け、センターとしてどんな役割があると感じていますか。

私が初めて『ヘビーローテーション』を見た時に、センターの大島優子さんが凄いキラキラ輝いていて、そこからAKB48を好きになったんですよ。センターは絶対に一番真っ先に目が行くと思うので、私も大島さんのように、AKB48全体を好きになってもらえる入口みたいな存在になれればと思います。今のAKB48も先輩のみなさんに負けないくらい全員個性があって素敵なメンバーなので、もっと知って欲しいんです。