伊野尾慧、伊原六花とのオーディションのような撮影に「めちゃくちゃ緊張しました」＜パラレル夫婦＞

2025.03.25 20:38

4月1日(火)にスタートするHey! Say! JUMP・伊野尾慧と伊原六花がW主演を務めるドラマ「パラレル夫婦　死んだ“僕と妻”の真実」(毎週火曜夜11:00-11:30、カンテレ・フジテレビ系)の制作発表が3月25日に都内スタジオで行われ、伊野尾、伊原、Travis Japan・松倉海斗、野村康太、齊藤なぎさ、コットン・きょん、八嶋智人が登壇。それぞれの撮影現場でのエピソードが明かされた。

事故で死別したはずの夫婦の再生ラブ&ミステリー

本作は、事故で死別したはずの夫婦が「1日3分、部屋の中だけ再会できる」という“制約だらけの奇跡”に振り回されながらも、「お互いの死の真相」と「不倫の真相」を追う夫婦再生ラブ&ミステリー。伊野尾が夫・並川幹太を、伊原が妻・並川なつめを演じる。

CM制作会社「FLAIR Pro.」で幹太はCMディレクター、なつめはCMプロデューサーとして働く。同じ「FLAIR Pro.」で働く仲間として、幹太となつめの同期・田村大和を松倉が、なつめに憧れる後輩の辻莉子を齊藤が、部長の守谷誠を八嶋が演じる。さらに、なつめの行きつけのゲームバー「My turn」の店長・丸山耕介を野村が、並川夫婦が暮らすマンションの大家をきょんが演じる。

主題歌はHey! Say! JUMPの新曲「encore」に決定。Hey! Say! JUMPの2025年初のニューシングルとなり、さわやかさがありトレンディーでポップな曲調の楽曲。強く相手を思うがゆえの切なさ、はかなさを隣り合わせた“パラレル・ラブソング”となる。

特殊なシチュエーションに「すごく大変」

夫・幹太が事故で亡くなった世界と、妻・なつめが事故で亡くなった世界という2つの世界が舞台となる本作。この特殊なシチュエーションを演じてみた感想を聞かれた伊野尾は「亡くなったシーンがすごい大変で。霊安室で撮影をして、まずは僕が亡くなってるシーンで、横になっているところに伊原さんが来ているところを撮影するんですけど、伊原さんのお芝居がすごいすてきで！その後同じシチュエーションで逆バージョンを撮るんですよ。めちゃくちゃ緊張しました」と語る。伊原も「ちょっとオーディションぽかったですよね」と同じシーンを撮る緊張感を語り、伊野尾は「エントリーナンバー2番はやっぱ緊張しますね。血だらけになった姿の後すぐに交代しないといけないから大変でしたね」と明かした。

伊原は、夫婦が3分だけ会える“ミックス”のシーンについて「“ミックス”がどんな映像になるか分からないまま撮影してました。感情的なシーンを撮っていた後に、監督が『はい、消えた』って言うんですよ。そしたらどっちかが(映像では)消えるので、すみませんすみませんって感じで」とそそくさと立ち去る仕草で再現。

また、伊野尾はなつめが生きている世界の撮影が気になっているそうで「幹太面の撮影をしてる時より、なつめ面の撮影をしてる時の方がえらく盛り上がってる。気にしすぎかもしれないですけど、(なつめ面では)みんなすごい笑ってて、次幹太のとこ撮影しますよって言ったらみんなすごい静かだった」としょんぼり。

八嶋は「それぞれの役が亡くなった時の(なつめと幹太)二人の落ち込み方がちょっとずつ違うんですよ。伊野尾くんの役のまとっている空気が、どんよりしてるんですよ。六花ちゃんが演じる方は、頑張っていこう！って雰囲気があるから、応援しようっていう感じになるだけで、みんなは同じぐらい好きですよ。まぁ僕は六花ちゃんの方が好きです(笑)」と理由を明かしつつ笑いを交えた。「僕は同じくらい盛り上がってるよって言ってほしかったんですけどね」と言う伊野尾に、松倉は「どっちも盛り上がっています」とフォローした。

松倉は長ゼリフの紙を数日間持ち歩く

齊藤と八嶋は現場でよく話して笑いあっているそうで、「今の若い子たちとコミュニケーション取れるかなって思っていたら、なーたん(齊藤)が貫禄を出して僕に話しかけてくださった」と八嶋が語り、齊藤は「うれしい！ラブ！」と手でハートマークを作る。野村も齊藤のコミュニケーション能力の高さを絶賛した。

きょんは、伊野尾とのシーンのリハーサルで武田鉄矢の物まねで盛り上がったと言い「武田鉄矢さんがもしここのシーン撮っていたら…みたいな想像をして。セリフはもう入ってるから伊野尾くんと2人で物まねをしていたら結構声がデカくなっちゃって。そこに助監督が来て『ちょっと鉄矢さんの声がデカいので抑えめに』とクレームが入りました」と明かす。伊野尾は「セリフすごい入ってて本番は大丈夫だみたいなテンションで話してましたけど、直前まで武田さんの物まねされてたんで、本番入ったら(きょんは)セリフほとんど飛んでて、ただただ声がでかいだけでした」と暴露し、会場は笑いに包まれた。

松倉についてはスタッフからのタレコミで「第1話で衝撃的な長ゼリフが追加された松倉さん。追加ゼリフが書かれた紙を数日間持ち続けて歩いていた」と明かされる。SFに詳しい役柄の松倉は「SFのことがずらーっと並んでいて、めちゃくちゃ喋るんで。普段言わないような言葉があるので紙がクシャクシャになるくらい、最後の方はセリフも読めないほどぐちゃぐちゃになった」と必死に覚えたことを回顧。伊野尾は「前日一緒だったんですけど、横に栄養ドリンク置いて、その紙置いて目ギンギンで…どうやったら長ゼリフって覚えられますかね？と言ってた」と振り返る。当日現場にいた八嶋は「何も見ずにすごい勢いでダーッと話してて、ちゃんと役柄も入ってて、1発目からできてたから僕はすごいねって思ってた」と松倉のセリフ覚えに感心していた。

結婚生活で譲れないことを想像するも離婚がちらつく

最後に、ドラマの内容にちなみ「結婚生活をするとしたら譲れないことは？」という質問が寄せられた。伊野尾は「僕は今年で35歳になるんですけど、僕の周りの大学の同級生とか、やっぱり結婚してる仲間が多くて、ただ、譲れないものがある人たちは、結局衝突して離婚してる人がめちゃくちゃ多くて…」と悲しそうな表情に。「譲れないものでも譲れるようなことが大事なんじゃないかな」と周囲の離婚する様子を見てきての思いを明かした。

一方、松倉は「間接照明」と言い「僕は絶対間接照明なんですよ。電気を付けないで間接照明だけで過ごす。もし例えばお相手が電気をつける人とかだったら眩しくて…」と生活する上での譲れないこだわりを語った。

※Hey! Say! JUMPの「a」はセンチュリーゴシック体が正式表記

◆撮影・取材・文＝水沢あすみ