『痩せるより大切なことに気づいたら、人生で一番楽に17kgのダイエットに成功した話。』より

“食べるのを我慢しない”ダイエットで17kgの減量に成功した話に「あまりにも耳が痛い」の声【漫画】

2025.03.03 12:00

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『痩せるより大切なことに気づいたら、人生で一番楽に17kgのダイエットに成功しました』(KADOKAWA刊)より、1エピソードをピックアップ。「コミックエッセイ劇場」の公式X(旧Twitter)アカウントが、2024年12月15日に『痩せるより大切なことに気づいたら、人生で一番楽に17kgのダイエットに成功した話』というコメントと共に投稿したところ、1.2万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、作者のなぎまゆさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

生活習慣病や持病をきっかけにはじまったダイエット

171cm79.8kgと肥満体重になってしまったなぎまゆさん。痩せようとは思ったものの、過去にも似た体重になってダイエットしていたことや、在宅勤務で人に会わないこともあり焦らずにいた。気になるよりも面倒臭いという感覚が先に立ち、これ以上増えないようにすると結論付けた。そして、気持ちを切り替えて仕事をしようとしたところ、1本の電話が鳴る。

電話の相手は同年代の友人・Sさん。彼女から糖尿病になってしまったことを聞いて驚くなぎまゆさん。Sさんに、健康について不安がないかと聞かれたなぎまゆさんは、変形性股関節症という持病を患っていることを明かす。肥満による体重増加が持病へ悪影響を及ぼすこともあるとして10年ぶりにダイエットを開始することに。

一念発起したなぎまゆさんは、まずはなぜこれまでのダイエットでリバウンドしてしまったかが気になり、ダイエット中の日記を確認することに。日記を読み進めていくと、痩せてきれいになっているはずなのに、幸せそうに見えないことに気づく。当時と同じやり方では同じ轍を踏むと考えたなぎまゆさんは「食事を我慢してダイエットするの、もう無理！」と決意を固めて…。

このダイエット漫画を読んだ人たちからは、「あまりにも耳が痛い」「食生活気を付けないと」「数年先にはこうなってるかもしれない」「毎日できる負荷でゆっくりと」など、多くのコメントが寄せられている。

とにかく無理をしない、負担にならないダイエット

――『痩せるより大切なことに気づいたら、人生で一番楽に17kgのダイエットに成功した話。』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

年齢を重ねたこともあって自身の見た目への関心も薄くなり、人生で一番MAX体重になっていてもダイエットをほぼ諦めていたのですが、自身の持病の悪化や友人の発病をきっかけに、最後のつもりでやむを得ずダイエットをはじめました。しかし、持病のこともあり「とにかく無理をしないこと」を徹底したら今までのダイエットでは気付けなかったことがたくさんあって面白いと感じたので、それを漫画にしたいと考えたことがきっかけです。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

本作のダイエットの内容に「目新しい」「今までに聞いたことがない」などといった点はあまりないかもしれません。ただ、以前の私も「散々耳にしてきたダイエットに関する情報」を、「知ってるけどできたら苦労ない」「できないから自分には関係ない」と聞き流していた結果、随分と遠回りをしてしまったと思うので、なぜそれに向き合う必要があるのか、どうやって向き合うことができたのか、ということをできる限り分かりやすく描くことにこだわりました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

私が周囲からの心無い言葉に傷ついて自分を責めていた時に、友人にある言葉をかけてもらうシーンです。内容はぜひ漫画で読んでいただきたいですが、体型を揶揄されて傷ついている人や自分を責めてしまっている人にとってとても大切な言葉なので、同じ悩みを抱えている人に読んでもらいたいと思います。

――ダイエット中、わずかな体重の増減に一喜一憂したことのある方は少なくないと思います。ダイエットをしている方へ伝えたいことや、アドバイスはありますか？

体重は体調や年齢や生活習慣で簡単に上下するものなので、それに一喜一憂させられることは非常に危ういことだと思っています。ダイエットは一定期間に特別に行うものではなく維持も含めて一生行っていくものなので、とにかく食事も運動も「無理なく続けられるかどうか」を最優先に考えることが大切だと思います。

――現在、なぎまゆさんが健康のために意識していることはありますか？

私はデスクワークなので１日１回は必ず外に出て歩くようにしています。他にも食事や筋トレなど「健康に良い」とされるものをできる範囲で、という感じです。どれも完璧ではないし忙しい時期は全然おろそかになっている時もありますが、私の性格上、完璧にやろうとすると嫌になって途中で全部投げ出してしまいがちなので、少しずつでも毎日継続できた方が最終的には良いはずと自分に言い聞かせて行っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

今まで出版させていただいたテーマである「片付け」も「ダイエット」も、長い間うまくいかなかったことでも視点や考え方を変えるだけでうまくいくことがあるんだなあという気づきがありました。今後も自分の人生を変えたきっかけや気づきを、漫画や漫画以外の他の形でもいいので伝えることで、自分と同じ悩みを抱えている方の助けになれたらいいなと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

2025年2月15日に「お金」をテーマにした『物事を「いる・いらない」に分けただけで、貯金ゼロから「貯められる人」になりました』という本を出版させていただくことになりました。こちらも今までの「片付け」や「ダイエット」と同様に、視点や考え方を変えることで「貯められない人」から「貯められる人」になった経緯を描かせていただいています。ちゃんと家計簿をつけているのに節約に繋がらない、貯金はある程度できているけど別視点での節約方法を知りたいなど、興味のある方はぜひお手にとっていただければと思います。