真面目女子がチャラい不登校男子と真剣に向き合うワケ正反対な2人の物語に「対照的なギャップが良き」の声【漫画】

2025.03.01 12:00

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、コミック雑誌「花とゆめ」にて連載中の『山田の学級日誌』(白泉社刊)の第1話を紹介する。作者の青海瑠依さんが2024年8月20日にX(旧Twitter)に「元男子校に入学した女子生徒の学級日誌」とコメントを添えて本作を投稿したところ、3.8万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。また2025年1月19日に投稿した際も、1.5万件を超える「いいね」が寄せられている。本記事では、青海瑠依さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

真面目な山田に突き動かされていく村田の想い

――『元男子校に入学した女子生徒の学級日誌』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

本作は、もともと花とゆめの連載枠に向けて描かせていただきました。私が描くヒロインは今まで猪突猛進な子が多く、担当さんから読者さんの視点になった時、もう少し身近に感じられる子がいいのではという言葉をヒントに生まれた作品です。今まで描いてきたヒロインとは真逆の子を主役に置き、その子が1番活かせる舞台、ヒーロー、化学反応が起きる様に物語の世界観を決めていきました。

――山田の熱意で、村田の気持ちがが少しずつ動いていく様子が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

山田の真面目な子というキャラクター性は徹底的に考え抜きました。真面目ゆえの思考や行動、山田ならではの斜め上な誠実さを作品の面白さの土台にしたかったので、注目してほしいポイントです。村田の気持ちが動いていったように、読者さんの心も動かせたらいいなと思っています。

――村田が再び弓道を頑張ると知った時の、山田の笑顔に心を奪われました。青海さんが特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

私も同じく、山田の表情が大きく変わる笑顔のシーンがお気に入りです。山田にとって村田が目の前に現れて応えてくれたことが、こんな笑顔が出てくる程とびきり嬉しいことだったのだなぁと、書き手ながらしみじみと心に刺さっています。山田にとっても村田にとってもお互いが待っていた相手として応えあった良いシーンだと思っています。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

描きたいキャラクターのやりとりを想像するとこから始まります。頭の中で思い浮かんだ断片的なワンシーンを軸に、主人公の葛藤や成長を落とし込めるように調整していきます。思いついたままに描いてしまいがちなので、担当さんに何度もアドバイスをもらってやっと形になるという感じです笑

――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか？

“見やすさ”に関してはとても意識しています。コマ割りだったり、線の太さだったり、常に考えて作画をしています。それから画面の中で余白というものはとても大切だと思っていて、ごちゃつかないようにいつも注意しています。

――今後の展望や目標をお教えください。

私は今まで、自分が楽しむ為に漫画を描いていて、誰かの為に描くという意識が薄かったのですが、1話をXに載せた際に想像以上の反響をいただけて、読者さんに喜んでもらえたことが本当にうれしかったんです。今は、読んでくださる方々にマンガを通して楽しいという体験をもっとしてもらえるような作品を作る事が一番の目標です。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

“山田の学級日誌”に目を通して頂いてありがとうございます。読者の方々の喜びや反応に私も本当に色々な事を学ばせてもらっています。この作品が皆様の日常を彩る一かけらになれたらとても嬉しいです。今後も作品を通して喜べる機会を沢山共有できたらと願っています！