「月曜から夜ふかし」ドラマを見たことでスタッフさんの努力や苦労が想像できた／いつもテレビをみています#33

2025.02.28 18:30

提供：WEBザテレビジョン

テレビ大好きイラストレーター・渡辺裕子さんが、お気に入りの番組をかわいいイラストで紹介する連載「いつもテレビをみています」。第33回は「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)をチョイス。

おもしろい人を見つける秘訣…そのヒントはドラマ「ホットスポット」にあり!?

街を歩いているときに「すみません、テレビ番組の〇〇ですけど、あなたの最近のニュースは？」と聞かれたらなんて答えますか？

「月曜から夜ふかし」ではそんな感じに一見ごく普通の人々に道端で質問しているだけなのに、それが「個人的ニュースを聞いてみた件」として、おもしろいコーナーになってしまうのが不思議。

実は私も街頭インタビューを受けたことがあるんですけど(この番組ではないです)マイクを向けられた途端にアワアワしてしまい、全然うまく話せませんでした。そうなっちゃうのはたぶん私だけじゃないですよね。カメラの前であたふたせずに、テレビで笑ってもらえそうなネタを堂々と語れる素人が、世の中にそんなにたくさんいるとは思えない。でも「夜ふかし」には毎回お話がおもしろい人たちが出演してる。どうやってこんなに次々見つけているんだろうと思っていたんですが、その疑問について、ヒントになったようなならなかったようなドラマが「ホットスポット」。個人的に今期いちばん楽しんでいるドラマに、「月曜から夜ふかし」のスタッフが取材にやってくる展開にびっくりしました。

物語の舞台の富士浅田市にやってきた番組スタッフの岸本と松崎、いかにも「夜ふかし」のあのスタジオの片隅にいそうな雰囲気。もちろんドラマはフィクションなんですが、出会った人々を喜ばせて、気持ちよく話をさせて「おもしろい」を探していく感じ、とても本物っぽい。そして、大量に取材した中から「これはいける」というものを見つけるプロの直感力があるのも、本物っぽい。「夜ふかしにおもしろい人が毎回でている件」に関しては、「取材力があり、視聴者の想像以上に大勢の人に話を聞いていて、その中からいいものをプロの目で見つけているから」ということなのかも。

「夜ふかし」スタッフさんへの「がんばれ」という気持ちが深くなった

取材を重ねて宇宙人の高橋さんの存在に気がつき、彼の能力を映したドライブレコーダーまで手に入れた岸本、さすが「夜ふかし」のディレクター……ドラマの中で、ですが。ところが東京に戻るとデータが消えていて、企画自体が没になる。きっと実際の現場でもこんなかんじの失敗ってありますよね。宇宙人の仕業とかではないと思いますが。

ドラマを見たことで、スタッフさんの努力と苦労がちょっと想像できて、よくマツコさんに叱られたりしているスタッフさんへの(がんばれ……)という気持ちがより深くなりました。がんばれ。

■イラスト・文／渡辺裕子