約10年の時を経て復活した「SONG WRITERS」やカルト的人気を誇る『ライチ☆光クラブ』の舞台、衛星劇場3月のおすすめラインナップ

2025.02.28 18:00

舞台、名作映画、ミュージカルにコンサートなど、多様なラインナップを誇るCS放送「衛星劇場」。3月もミュージカル「SONG WRITERS」や、演劇『ライチ☆光クラブ』2025(2025年公演)など、貴重な作品が盛りだくさんとなっている。なかでも注目すべきタイトルをピックアップしていく。

約10年の時を経て、復活公演が実現された「SONG WRITERS」

3月23日(日)夜7時30分から放送されるミュージカル「SONG WRITERS」は、森雪之丞が脚本・歌詞・音楽プロデュース、岸谷五朗が演出を担当する“伝説”とも語られる舞台。2013年の初演から人気を博し、2015年にも再演されて現在まで長らく復活が望まれていたが、約10年の時を経て復活公演が実現した。自信過剰な作詞家エディ・レイク役を屋良朝幸、気弱な作曲家ピーター・フォックス役を中川晃教が演じる。また、お調子者の音楽ディレクター、ニック・クロフォード役を武田真治が務める。

なお同作を始め、衛星劇場では2週にわたって人気のミュージカル作品をOAする「どっぷりミュージカルDAYS！」を特集。DAY1にあたる3月16日(日)は朝9時30分から「MUSICAL『ルードヴィヒ～Beethoven The Piano～』」、昼4時30分からは「ミュージカル『この世界の片隅に』昆夏美・海宝直人出演回」などが放送される。「SONG WRITERS」が放送される3月23日(日)にも「ミュージカル『DEVIL』(中川晃教出演回)」(昼11時～)、「ミュージカル『CROSS ROAD～悪魔のヴァイオリニストパガニーニ～』(木内健人出演回)」(昼1時～)といったタイトルが目白押しだ。

さらにミュージカルといえば、3月30日(日)夜7時30分からは日本ミュージカル界を担うミュージカルスターたちが豪華に歌い上げる「Brand New Musical Concert 2024 ～Merry Christmas！～」が放送。恒例のミュージカルコンサートのXmas公演に、岡宮来夢、別所哲也が登場する。

＜「SONG WRITERS」あらすじ＞

1976年、アメリカ。自信過剰な作詞家のエディ・レイク(屋良)と、気弱な作曲家のピーター・フォックス(中川晃教)は幼馴染。2人はいつか自分たちの作ったミュージカルがブロードウェイで上演され、成功することを夢見て、作詞作曲に励んでいる。

ある日、2人の曲をボスが気に入ったと言って、音楽出版社のディレクター、ニック・クロフォード(武田真治)がやって来る。しかし契約には今書きかけのミュージカルを一年以内に完成させること、そしてそのミュージカルに相応しいディーバを見つけることが条件だと言われ――。

光クラブと名乗る少年たちの物語が展開される『ライチ☆光クラブ』

演劇『ライチ☆光クラブ』2025(2025年公演)は、古屋兎丸のマンガ「ライチ☆光クラブ」を、谷碧仁の脚本・演出で、新たに舞台化した作品。作中では工場の黒い煙に包まれた螢光町を舞台に、廃工場に集う光クラブと名乗る少年たちの物語が展開される。主人公・ゼラ役を牧島輝が務めるほか、本作にはタミヤ役で岐洲匠、ジャイボ役で中山咲月ほか、新たなるキャストたちが舞台に立つ。

また2025年公演初放送記念として、『ライチ☆光クラブ』特集も放送。木村了や中尾明慶らが出演した伝説の舞台『ライチ☆光クラブ』(2012年公演)を放送する。

さらに「残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』(2015年公演)」も併せて放送。中村倫也や玉置玲央が出演し、カルト的人気を博した舞台作品だ。

＜演劇『ライチ☆光クラブ』2025(2025年公演)あらすじ＞

工場の黒い煙に包まれた町「螢光町」。その片隅の廃工場に集う少年たちは「光クラブ」と名乗り、崇高な目的の為に“ライチ”という甘美なる機械(マシン)を創り上げる。彼らは醜い大人になることを拒み、永遠の美を夢見て、ひとりの美しい少女を捕獲。それが崩壊の始まりだった。少年たちの純粋な欲望は狂気を孕み、裏切り、依存、嫉妬が顔を出し始める。愛とは一体なにか、希望とは一体なにか、永遠とは一体なにか――。剥き出しの少年たちによる美しくも儚い「叫び」の先に待ち受けている現実とは――。