中条あやみ「自分が自分の一番の味方になってあげることがすごく大事」初のフォトエッセイで伝える“明日へのことば”

2025.02.08 18:01

モデル・俳優の中条あやみがフォトエッセイ「明日へのことば」(幻冬舎)の発売記念イベントを2月8日に都内で開催。イベント前の記者会見で、デビューから14年目に刊行する、自身初の書籍への思いを語った。

反響が大きく、中条自身も大好きな「自信がなくなった自分にかけてあげる言葉」

2月4日に28歳となった中条。モデル、俳優として14歳から芸能生活を送っているが、意外にも書籍の出版は本書が初。「写真集はそういうマインドにならなかった」というが、今回、中条がインタビューやSNSでつづる言葉に注目した編集者から声掛けがあり、「思いを伝えられるフォトエッセイという形でなら」と、出版を決めたという。

そんな本書には、中条がこれまで経験してきた出来事、自分の軸になっている言葉、言葉にまつわるエピソードを写真と共に多数収録。タイトルの「明日へのことば」には、「読んでいただいた方が、明日に向かって元気になれるように」という中条の気持ちが込められている。

「生きていると、良いことも悪いことも、いろいろなことがあると思いますけど、この本を読むことによって、明日が少しでも、『今日っていい日だな』と気付けるきっかけになったり、明日への切り替えになったりするといいなって。私自身の話ではありますが、読んでくださる方に向けて、思いを込めて書いた本になっています」と執筆の思いを語る。

その中でもお気に入りの言葉として挙げたのは、「手に取っていただいた方からも反響が多くて、私も大好きな言葉」というもの。

「失敗したり、つまずいたり、嫌なことがあったり、自分に自信がなくなりそうになったときに、自分にかけてあげる言葉というのがこの本の中にはあります。自信がなくなる気持ちもすごく分かるけれど、やっぱり自分を信じて味方になってあげる人は自分しかいないと思います。自分が自分の一番の味方になってあげることがすごく大事だと思うので、自信がなくなった方にかけてあげたい言葉です」と、その言葉への思いを伝える。

お気に入りのカットは、5分間だけの奇跡の瞬間

フォトエッセイのロケ地となったのは、自然が広がる熊本・阿蘇。ここは中条が希望した場所で、「CMやテレビで見たときに、よどみがなく、純潔さを感じるここはどこだろうと思うと、いつも阿蘇でした。清らかな場所というイメージがあって、今回“言葉”をテーマにしているからこそ、いろいろな情報が入るよりも、広大な自然のパワーに言葉が乗る風になると、すっと言葉も清らかに入ってくるんじゃないかと思いました」と、阿蘇を選んだ理由を打ち明ける。

お気に入りのカットを尋ねられると、「小国町の鍋ケ滝公園。ロケは梅雨の時期で曇り空が多かったのですが、ここは着いた瞬間、光がぶわーと射してきて。滝のしぶきと、そこに入ってきた太陽の日差しとで、光のカーテンみたいな、すごく神秘的な空間になって。ほんの5分間くらいだけ神聖な場所のようになって、奇跡だったというか、私自身もパワーをもらったし、熊本に歓迎してもらっているんだなと思えた大好きな瞬間です」と、撮影時のエピソードとともにコメント。

また、言葉をコンセプトにした本ということで、「今ファンに一番言ってもらいたい言葉は？」という質問が飛ぶと、「80歳になるまで応援してるよ。おばあちゃんになるまで応援してるよって言ってもらえるとうれしいです」と、照れたように答える。

続けて、30歳になるまでにやってみたいこととして、「バンジージャンプかスカイダイビングをやりたいなって。30歳になったらやろうという気持ちにならないかもしれないので(笑)。せっかくだから、景色のいい熊本あたりでやってみたいです」と笑顔で語った。

◆取材・文＝鈴木康道