シソンヌ・長谷川忍たちが古着のスタイル、来歴、思い出をツマミに呑む…異色すぎる教養バラエティー「古着で呑む」

2025.02.05 12:00

テレ東の人気番組「川島明の辞書で呑む」の兄弟分である「古着で呑む」が、2月5日(水)深夜0時30分からＢＳテレ東にて放送される。5日のほか12日(水)、19日(水)の3週連続放送で、古着を愛する「古着呑人(ふるぎのみんちゅ)」が古着をツマミに酒を呑むというマニアックすぎる番組だ。5日の放送でも、初回とは思えない勢いで“その道”の人たちに激しく刺さる話題に花を咲かせる。

古着が“ツマミ”になる教養番組

貫禄ある飲み屋で、机を囲んでスタートした同番組。出演するのはMCシソンヌ・長谷川忍をはじめ、自身でもヴィンテージを買い漁るダイアン・ユースケ、国際的に活躍するモデルの水原佑果、元古着店員でモデルの柴田紗希、古着が大好きな映画監督・今泉力哉、古着好き芸人のきつね・大津広次、「辞書で呑む」から呑み要員としてマヂカルラブリー・村上という個性的な面々だ。

さらに“専門家”として招かれたのが、日本を代表する古着コレクターでファッションデザイナーの尾花大輔、ヴィンテージ総合プラットフォームVintage Collection Mall代表の十倍直昭。各々が持ち寄った“ツマミになる古着”の価値を専門家目線で解説してくれる。

同番組のユニークな点は、なんといっても「川島明の辞書で呑む」の兄弟分たるに相応しいマニアックさ。「古着呑人」たちは見た目に惚れ、それぞれの愛着と思い出が沁みついた一着を持ち寄ってテーブルに広げる。なかには第二次世界大戦にかかわる歴史的価値を持った古着や、海外のマーケットでたまたま出会ったアートのような服、人とかぶらないフォルムに惹かれて買った一着などなど、ファッション好きなら共感と憧れを抱く品々ばかり。

ファッション好きの感性で手に取った服ではあるため、金銭的価値や歴史を特段に取り上げる必要はない。だが今回は“呑み要員”として呼ばれた村上にもわかるように、その価値をわかりやすく尾花や十倍が解説。するとなかには、初回にも関わらず価格にして20万円～30万円もするアイテムが飛び出した。

素人・村上の驚く顔と、納得顔の他メンバーの対比が非常に印象的だ。さらに専門家による解説や豆知識が入ったところ「呑める～！呑めそう！」と村上。マニアックな道に、一歩踏み込んだようだ。

ジャンル豊かなファッションが登場

集まったメンバーを見てもわかる通り、持ち寄った服はスタイルもジャンルもバラバラ。これは解説の2人も同様なのだが、たまたまリーバイスの1stを着てくるあたりに“同類”感が強くにじむ。

リーバイスの1stとはすべてのデニムジャケットの基礎となったモデルで、製造されたのは1917年から1952年頃までという年季の入ったアイテム。そのなかでも尾花が着てきたデニムジャケットは十倍も驚く品だったらしく、その市場価値を聞くと店内にどよめきが。さすがのファッション好きたちも震える価格だったようだ。

また持ち寄って来た品には来歴不明のアイテムも多く、そこも古着を見定めるときならではの推測も飛び交う。えりの形、大きさ、ボタンの品質、縫製のレベル、さらにタグの数までを参考にして語る専門家たちの言葉に一喜一憂するファッション好きたち。そうした反応も含めて、古着が場を温めるツマミになっているのかもしれない。

初回放送ながら、かなりユニークなアイテムが登場した今回。第2回、3回とパワーアップしていくことが予想されるだけに、初回のエネルギーを見逃さないようにしたい。「古着で呑む」の初回放送は2月5日(水)深夜0時30分から。