吉田美月喜、理想の男性は「ザ・下町の男」 クールな女子高生役に挑戦＜恋愛革命＞

嶋崎斗亜(Lil かんさい)が主演を務めるドラマ「恋愛革命」(毎週土曜深夜1:00-1:30、ABCテレビ※関西ローカル)が現在放送中。原作は韓国発のwebtoonで人気を呼んだ作品で、日本ではLINEマンガにて配信中の学園ラブコメディ。日本版ドラマは、入学と同時に一人暮らしをすることになった主人公・姫ノ宮レイ(嶋崎)が、女子高生・王子凛(吉田美月喜)と出会ったことで恋に落ち、振り向かせようと奮闘する姿をコミカルに描く。

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凛役で出演する吉田は、2024年に劇場アニメ「ルックバック」で声優初挑戦にしてダブル主演を務めたほか、ドラマや舞台でも初主演を飾るなど、注目されている若手俳優の一人。本作では、過去のトラウマから“恋愛はしない”と決めているクールなヒロインを演じる。そんな吉田に、役作りや恋愛観について語ってもらった。

2024年はびっくりの一年

ーー2024年は初挑戦が多く激動な一年でしたが、振り返ってみていかがでしたか？

いろいろな方に見ていただく機会は増えたなと感じています。今年は「ルックバック」という作品で多くの方に知っていただく機会があり、まさかこんなにも話題になるとは思わなかったのでびっくりな感じの一年でしたね。

ーー自信はつきましたか？

それは全然ついていません。演技の仕事は正解がなく、どこを極めるかによってその人の個性が変わってくると感じているので、自分の個性を探しながらいろいろなことに挑戦しています。

多分永遠に、自分の演技に満足したり自信を持てたりすることはないのかなと思いながら、日々新しい壁がどんどん生まれているので、ちょっとずつクリアしていきたいと思っています。

――そういう意味では今回の作品も吉田さんにとっては挑戦でしたか？

かなり挑戦でした。しっかり恋愛をテーマにした作品はやったことがなかったので、どう見せればいいのか悩みましたね。今までは恋愛要素があっても私は結ばれない役が多くて(笑)。悲しい恋が多かったので明るい恋愛の作品は経験がなかったんですよね。

――どんなところに意識しながら役作りをされましたか？

作品の色的には楽しいし、キャラクターたちも個性豊かなので、しっかり深いところは深くしながらポップにも見えるように演技は考えていました。

今回は原作の漫画を基に作ると聞いていたので、あまり韓国版ドラマを意識しすぎないように気を付けましたね。日本版のキャラクターも韓国のドラマとはまた違う良さがあるので、韓国版とは違う面白さがあると思っています。

自身はどちらかというと“ツンデレ”タイプ「俺について来いという人がいい」

――今作で演じられる凛はレイにツンツンしていますが、吉田さんは好きな人にはどのような態度を取られますか？

デレデレではないと思います。どちらかというとツンデレな方かもしれないです、知らないけど…恥ずかしいな、どちらかというとツンデレですかね、っていうのもおかしいですよね(笑)。

――役柄的には自身に合っていましたか？

そうですね。結構凛の気持ちが分かるというか、ベースの恋愛に関する考え方はすごく共感できるんですよね。相手役の嶋崎さんもずっと「レイの気持ちが分かる」と言っていたので、ぴったりだねという話を互いにしていました。

――レイから公開告白をされるシーンがありますが、実際にされたらどうですか？

もう絶対嫌です。私の理想は、家のソファーに2人でいるときぐらいの空間の方がいいので、どこかのすてきなレストランじゃなくて、いつも通りの中でサラッとぐらいがいいですね。だからレイは強引だと思っていたんですけど、実際に仕事で演じていくと、それはそれでレイのかわいらしさや真っすぐさが伝わってきて、最後の方は悪くないかも、と思うようになりました。

――では、レイのアピールでキュンときたものはありますか？

レイが作品の中で何度も凛のことを守ってくれるシーンがあるんですけど、その時はやっぱり男らしさを感じて見直していました。

私は「ザ・下町の男」みたいな、俺について来いという人がいいんですよね。友達と遊ぶときも決めてもらった方がうれしいタイプ。性格的に何をしても楽しめるので、逆に「何がしたい？」と言われると迷っちゃうことが多くて、どちらかというと引っ張ってもらった方が私はうれしいかな。その代わり、やったことのないことでもポジティブに取り組めるので何でも楽しめると思います。

人生を変えてくれた人は“親友”と“マネジャー”

――ご自身のキャラ以外でお気に入りのキャラクターはいますか？

ペアなんですけど、松田(レイの友人)と恵子(凛の友人)の2人は最高ですね。やっぱりこの作品の中でベースとなる明るさを常に作ってくれているキャラクターだと思っているので、すごく好きです。見ていて本当に楽しいですね。

――ご自身の周りにはそんな印象の方はいますか？

恵子みたいに食いしん坊キャラではないんですけど、私の親友が太陽みたいな人で誰とでも仲良くなれるんですよ。周りの意見に左右されないし、自分が見たものしか信用しないのですごく信用できます。それに何かあったときに引っ張っていってくれるので、ちょっと似ているかなと思います。

――そういう人がいると場が明るくなりますね。

そうなんですよ。しかも1回も同じクラスになったことがないんです。それなのにほぼ毎日一緒に下校していました。周りからは親友が“太陽”で私が“月”って言われていたんですよね。親友はフレンドリーなタイプなんですけど、私は深く話す人は限られているタイプなので真逆というか…だからどうして仲が良いのか不思議がられていました。

――ドラマ冒頭で「人はたった1人との出会いで人生が変わる」というせりふがありますが、実際に会って人生を変えてくれた人はいますか？

一人は親友ですね。いろんなところに連れて行ってくれたし、学校で悩んでいたときも親友がいたから頑張れたみたいなところがあるので、親友の存在は大きいです。

あともう一人は、スカウトしてくれた事務所のマネジャーさんです。こういう仕事をするとは思っていなかったので、運命が変わった瞬間かなって思います。おかげさまで好きな仕事に出会いましたし、それができるってすごく幸せなことだと思うので、極めていきたいなと思っています。

――最後に作品の見どころをお願いします。

この作品は、見ていると本当に私自身も元気が出るし、レイの真っすぐさはどんな方の心にも届くものがあると思うので、ぜひレイの影響を受けて他のキャラクターたちが成長していく姿を見ていただきたいです。

※嶋崎斗亜の「崎」は、タツサキが正式表記