癒される…眠い目を擦りながらポトフを作るおばけの話に「めっちゃこれやりたい」「なんだかすごくほっとする漫画」の声【作者インタビュー】

2025.02.01 12:00

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『一人、朝にポトフを食べる話』を紹介する。『通知センター』(思潮社刊)などで知られるのもとしゅうへいさんが、12月14日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、2000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、のもとしゅうへいさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

春先のある日の朝、日常を彩るもの

雨戸を閉めずに眠るため、部屋に朝が来たことに気づいたおばけ。寝ぼけた目をこすって起き上がると、鍋に水を注ぎながらほかの材料をまな板の上に並べていく。

じゃがいも、春キャベツ、しいたけ、ベーコン。それぞれを転がすと、まずはじゃがいもから作業をはじめる。じゃがいもはやわらかく刃を入れると月のような形に、ベーコンは3cm幅に切って鍋へ加えて火をかける。

その間にキャベツをざく切りに。しいたけは、うす切りにしておく。キャベツがしんなりとしてきたところで牛乳を加えて温める。塩とこしょうで味を整えてからバターを落とすと、鍋の中にはおいしそうなポトフができあがる。

そんなポトフをスープジャーに入れて、おばけが向かった先は…。

このレポート漫画を読んだ人たちからは、「めっちゃこれやりたい」「なんだかすごくほっとする漫画」「春が来たときにやってみたい」など、多くのコメントが寄せられている。

普通の日常に隠れている小さな物語

――『一人、朝にポトフを食べる話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

普通の日常にも、思いがけない新鮮さや素朴な楽しさが隠れていると信じているところがあり、そういうものたちを生活しながら見つけていくことに興味がありました。この漫画は4月頃に構想していたこともあり、春先の清々しい朝方に、温かいごはんを携えて家を出るというお話になりました。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

料理に使う食材が調理場に無造作に並んでいるところや、テンポ良く野菜を切っていくシーンは、自分で見返しても何となく嬉しい気持ちになります。

――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか？

生活を送るなかで発見したことや記憶に残っていることをもとに、描きたいシーンを思い浮かべることが多いような気がします(経験したことがないけれど、よく思い描く空想からイメージを借りてくることもあります)。たとえば今作の冒頭の、朝日が部屋に差し込んでくる様子は、自分自身が体験してきた日常の風景と似ているなと思います。

――本作には、心も体も温まりそうなポトフが登場しますが、レシピはのもとさんのオリジナルなのでしょうか？

作中に登場するポトフのレシピは、以前家族から教わったものです。牛乳やバターが加わることでまろやかな風味になり、野菜やきのこも一緒にとれるため、心強い一品です。今でも時々自分で作ったりします。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

いつも作品をみてくださり、ありがとうございます。