唐沢寿明、上杉柊平との“忘れられない”焼き肉エピソードを明かす「なぜか僕の肉を焼くときだけ…」

富裕層を相手に資産管理や資産形成の助言を行うプライベートバンカーの暗躍を描く「プライベートバンカー」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)。圧倒的な金融知識と幅広い人脈を武器に、資産を守るためなら何でもするマネーのプロフェッショナル・庵野甲一を唐沢寿明、庵野の信頼する助手・御子柴修を上杉柊平が演じる。今回、唐沢と上杉に作品の見どころやお互いの印象などを語ってもらった。

• 【写真】唐沢寿明“庵野”の隣で黒子のように動く上杉柊平“御子柴”
• 玉木宏“宏樹”、娘婿としての弱い立場から覚醒する姿がアツい＜プライベートバンカー＞
• ＜プライベートバンカー＞夏木マリ“美琴”の言いなりの玉木宏“宏樹”に唐沢寿明“庵野”が告げる「まだ…やれるかもしれません」

「初めて知ることや驚きがいっぱいある作品」(上杉)

唐沢：これまでにない題材だから面白いと思う。僕も、プライベートバンカーという職業が実際にあるって知らなかったし。

上杉：唐沢さんは雇っているのでは？　と思っていました(笑)。

唐沢：そんなわけないじゃん(笑)。でもあまり知られていない職業に就いている人が、資産を守るためにお金に関係ない身近なこともやっているのは面白いよね。

上杉：演じていて思ったのは、ここまでプライベートのことに首を突っ込むんだということですね。

唐沢：タイトルだけ聞いているとどうしても資産運用とか投資の話に思えるけどちょっと違うんだよ。

上杉：初めて知ることや驚きがいっぱいある作品だと思います。

「俳優陣が個性的で面白い」(唐沢)

資産7000億円の大富豪・天宮寺丈洋(橋爪功)の依頼で天宮寺家のプライベートバンカーになった庵野。クセ者ぞろいの彼らのお金にまつわる問題に切り込む。

唐沢：ケタ外れなことが起こっているけど、それぞれのキャラクターを演じている俳優が個性的で面白い。コメディーではないけどクスッと笑える内容になっています。

上杉：キャラが濃いですよね。

唐沢：中でも、だんご屋さんの社長の(鈴木)保奈美さんの役は面白いよ。今までのイメージとは違っていて、本人も楽しんで演じているので見どころだと思う。

上杉：一番視聴者に近い存在です。

唐沢：少しハードルが高いと思っている方も、株を知らない彼女と一緒に学んでいってください。

「肉の恨みは忘れていないけど(笑)」(唐沢)

息の合った芝居を見せる唐沢と上杉は、「24 JAPAN」(2020～2021年テレビ朝日系)以来の共演だ。

上杉：撮影の合間は、芝居について話したりと充実した時間を過ごさせてもらっています。

唐沢：当時は新人だったけど、いいキャラだなと思ってた。覚えてる？　焼き肉食べに行ったの。

上杉：「24―」の地方ロケで連れて行っていただいたときですよね。

唐沢：そうそう。店主が焼いてくれる焼き肉屋さんに行ったんだけど、なぜか僕の肉を焼くときだけ焼き過ぎでめちゃくちゃ小さくなって。それを見ても「僕のと換えましょうか？」も言わず、大きくしっかり焼かれた肉を食べていたよね。あれ、覚えているから(笑)。

上杉：確かあのとき、唐沢さんが「気にするな、これ食べるよ」って言ってくださったはずです。

唐沢：そんなこと言うかね？

上杉：言いますって。唐沢さんは現場でも常に周りをよく見て気持ちいい雰囲気にしてくださっているじゃないですか。本当にすてきな先輩だと思って信頼しています。なので今回、また共演できたのはすごくうれしいんですよ。

唐沢：けむに巻こうとしてない？　肉の恨みは忘れていないけど(笑)。

上杉：そんなことないですよ。しかしまた唐沢さんの座長姿を見られて本当にうれしい。現場の空気づくりや本番のスイッチの入れ方など勉強になることだらけです。

唐沢：今後、描かれると思うけど、自分の中でしっかりとした御子柴のキャラを見つけられるといいね。周りのキャラが濃いのでぜひ頑張ってほしいです。

※『月刊ザテレビジョン』2025年3月号