広瀬すず、“つかみどころのない”役どころと物語への思い「友哉を見守ってあげてほしい」<クジャクのダンス、誰が見た?>
金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系/U-NEXT、Nettflixで配信)の第2話が、1月31日(金)に放送される。このほど、本作の主演を務める広瀬すずにインタビューを敢行。演じる上で意識していることや、印象に残っているシーンなどについて語ってもらった。
「このマンガがすごい!2024」ランクインの大人気漫画が待望のドラマ化
本作は、月刊漫画雑誌「Kiss」(講談社)にて連載中で、「このマンガがすごい!2024」(宝島社)オンナ編の第4位にランクインした浅見理都の同名漫画をドラマ化。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫る姿を描くヒューマンクライムサスペンスだ。
父が殺された理由を追う大学生・山下心麦を広瀬が演じるほか、心麦と共に事件の真相を追う弁護士・松風義輝役を松山ケンイチ、殺された心麦の父・山下春生役をリリー・フランキー、心麦を執拗に追う週刊誌の記者・神井孝役を磯村勇斗が務める。
さらに、心麦を取り巻く人物として松風の弁護士事務所の共同経営者・波佐見幸信役に森崎ウィン、心麦と春生が通う屋台ラーメン店の店主・染田進役に酒井敏也、心麦の母・山下静香役に仙道敦子、心麦の伯母・木村夏美役に原日出子、心麦の小学校時代からの友人・ありさ役に清乃あさ姫、春生の捜査一課時代の部下・赤沢正役に藤本隆宏、赤沢の妻・赤沢京子役に西田尚美、その息子・赤沢守役に野村康太が決定。
事件に関わる人物にも、検事・阿南由紀役の瀧内公美、捜査一課の若手刑事・秋貞隆雄役の絃瀬聡一、東賀山署の刑事・西陣誠役の斉藤優、22年前に起こった一家惨殺事件の犯人として逮捕された死刑囚・遠藤力郎役の酒向芳、遠藤の息子で春生を殺害した犯人として逮捕される遠藤友哉役の成田凌ら、豪華キャストが集結。謎が謎を呼ぶストーリーを盛り上げていく。
心麦の“子どもっぽさ”と“強さ”のあんばいを大切に
――原作を読んでどのように感じましたか?
私、3巻まで読んだところで止まっていたのですが、みんなが話題に出すので、どんな展開になっているのか気になってきて、読んでしまえと先日撮影の合間にすぐに6巻全て読みました。そこで思った以上に登場人物の鋭い目つきに、どんどん怪しさを覚えました。そして、原作の心麦の目がとても印象的だなと感じていて、スマホで原作を読んでいたので、いいなと思ったところはいつでも見返せるようにしています。
――心麦を演じるにあたって意識していることはありますか?
後半につれて変えていこうと思っているのですが、監督からちょっと子どもっぽくやってほしいというリクエストをもらいました。松山ケンイチさんが演じる松風義輝さんも独特ですが、心麦もつかみどころがない感じがありますよね。心の奥底で考えていることは人に言わず、これと決めたことについては言葉にして貫こうとする。それこそ1話では泣かないことを意識していました。
人の目があるところでは泣かずに、泣きそうになったら自分に「泣くな、泣くな」と言い聞かせているところは印象的でした。こうと決めたことに真っすぐ突き進んでいく強さを出そうとすると、子どもっぽさが薄れてしまうので、そのあんばいは難しいですし、雰囲気を大切にしています。
――心麦はいつもウエストポーチをつけていますね。
心麦はバッグを2個持ちして、ウエストポーチにはパッと出せるものを入れています。最初はスマホを入れようと思っていたのですが、急いでいるときに出したり入れたりすることが大変でなかなか使えていなくて…、中にはメモ帳や小さい財布が入っています。先日、使ってみたので、ぜひ楽しみにしていてください(笑)。
現場で話し始めるとすぐに“考察合戦”に?
――印象に残っているシーンはありますか?
成田(凌)くん演じる遠藤友哉のシーンには全く関わっていないですし、何も知らない状態で撮影しているので、「こんなふうに撮っていたんだ」と驚きました。2話では友哉のつらい過去が明かされるのですが、心麦と友哉が重なる部分があって、友哉を見て「似ている人を見つけた」という感覚になりました。それに心情だけでなく、動きがシンクロする場面も出てきます。
――撮影の合間はどのように過ごされていますか?
わりと各々で過ごしていることが多いですね。それぞれ知っている情報量が違うので、ほど良い距離感を保っている印象です。ガッツリとしゃべってしまうとすぐに犯人考察を始めてしまうので(笑)。
ただ、先日映画でも共演した、赤沢京子を演じている西田尚美さんとはお会いするたびに、いろいろとお話をさせてもらったり、バラエティー番組に出演した際の感想を伝えてくださる共演者の方もいて、「大晦日オールスター体育祭」の放送後は、撮影が始まる前からその日の撮影が終わるまで話題に上がっていました。
第2話は「心麦が春生さんと本当の親子なのか葛藤する回」
――本作は“信じる”ことがキーポイントかと思いますが、広瀬さん自身が何かを信じる時に特に大切にされていることは?
その場で信じられると思ったら、わりと即決することが多いです。信じられなくなったり、裏切られる瞬間って、直前で何かしらの違和感を覚えるじゃないですか。それは、人に対してもそうですし、環境や物に対しても直感でいきます。しかもその直感がわりと当たっていることが多いタイプで。その「これいける」「いけない」みたいな直感が信じる基準になっているかもしれません。
――飲食店の口コミとかも信じたりしますか?
します。そこまで言うならみたいなテンションで、一度は行ってみますね。占いも疑り深くならずに、わりと信じているかもしれません。そこで出た結果に誘導してもらうみたいな感覚で、選択の一つとして、考え方としてすごく好きです。
――第2話の見どころを教えてください。
2話は友哉のつらい過去が見えて、心麦と春生さんの親子とはまた違った親子愛があって。そこにも心麦と重なる部分があって、いい意味でモヤモヤするので、視聴者の皆さんにどう伝わるのかすごく気になります。ぜひ友哉を見守ってあげてほしいですね。そして、心麦も春生さんと本当の親子なのか葛藤する回になっているので、そういったところも注目してほしいです。
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