新川優愛、相手役の塩野瑛久は「3回目の共演になるので安心感がある」役の魅力やサプライズの思い出も語る＜五十嵐夫妻は偽装他人＞

2025.01.29 07:30

新川優愛、塩野瑛久がW主演を務めるドラマNEXT「五十嵐夫妻は偽装他人」(毎週水曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系ほか)が放送中。

同ドラマは、海石ともえの同名漫画を原作に、勤めていた会社を辞め、別の会社に転職した会沢真尋(新川)が、偶然、同じ会社に転職してきた別居中の夫・五十嵐直人(塩野)と再会。他人同士を装って働くことにした二人が恋愛沙汰に巻き込まれて、素直になれない二人のじれったさに“もだもだ”するラブコメディー。新川は、インテリアメーカー「サムラスジャパン」の営業を担当し、別居中の夫と会社で再会する会沢真尋を演じる。

このたび、WEBザテレビジョンでは主演を務める新川にインタビューを実施。作品と役の見どころなどを語ってもらった。

新川「漫画が原作の作品がすごく久しぶり」

――今作の出演が決まった時の気持ちを教えてください。

漫画が原作の作品がすごく久しぶりで、原作ファンの方のイメージも含めて、できるかなという不安もありました。でも、相手役が塩野(瑛久)くんと聞き、塩野くんとは今回で3回目の共演になるのでどんな方か知っている安心感があり、よかったなとホッとした気持ちがありました。

新川「30分(での放送枠)の良さがすごく出ている」

――原作漫画と台本を読まれた時の感想を教えてください。

タイトルにある『偽装他人』って、他人だけど彼氏のふりをして一緒に住むみたいな逆の作品は多いイメージでしたが、「偽装他人って逆に？」という衝撃から入り、原作を読ませていただいたら、今まで自分が触れてきた漫画のイメージとは少し違い、大人な感じという印象がありました。台本を読ませていただき、今作は30分(での放送枠)なので、その良さがすごく出ているなと思ったのが率直な感想です。話の進み方のテンポの良さを映像にした時に、大事に見せるシーンは大事に見せ、テンポよく進むシーンは軽やかに進んでいけるようにしたいなと意識しています。

新川「みなさんとは食べ物の話をしていること多いです」

――テンポ感はドラマにした時はどんな感じていますか？

1話の最後に放送された歓迎会のシーンは「彼氏はいますか？」という質問に真尋がたじろいだり、離れている席の部長が「いや、それダメ！」というふうに来たり、みんなでワイワイする場面で。撮影が朝一で、みんながまだ起きてない状況でのお酒を飲んでいるというシーンだったので、合間で塩野くんやみなさんと楽しくお話をさせてもらいながら楽しい空気を作れるようにしていきたいなと思ってやりました。

――盛り上げるためにどんなお話をされたんですか？

辛いものがあまり得意じゃないとか、お寿司だったら貝が好きとか、私と共通点が多いキャストさんがいらっしゃって、それが分かってから、みんなで共通なことを調べて、盛り上がりました。すごく仲良くなりました！普段、みなさんとは食べ物の話をしていること多いです。

新川「真尋はすごい真っすぐな人」

――演じる役の魅力や共感できる部分を教えて下さい。

真尋はすごい真っすぐな人。恋愛や結婚もそうですが、お仕事に対してもトラブルがあった時、良い方に進むように一生懸命頑張るし、みんなのことを考えるところは、私にはなかなかできないなと思います。私は30年間、自分のことで精一杯な時ばっかりだなって思うので、いろんな人のことを見て考えて、その人の表面だけじゃなくて裏の部分も良いところを探す真尋はとても魅力的な人だと思います。ただ、それが故にやっぱり相手に気を遣いすぎたり、自分が無理してしまったりとっていうところが真尋にはあると思うので、もっと自分を大切にできたらいいのになって思いながら演じています。こっちの方がみんな喜ぶかなとか、こういう選択をすればみんなが納得してくれるかなとか考えるのが大事な時もあるけど、自分を大切する時とのバランスをうまく自分の中で消化して、成長する真尋の姿が最終話に向けて描かれていくので、私も真尋と同じように少しでも成長できたらいいなと思います。

――役作りや演じる上で気を付けていることはありますか？

真尋は本当に真っすぐで、明るい時は明るくて、何かが起こった時に全部100％で向かう人だと思っているので、そこは大事に、私もエネルギーを使いながら毎シーンやりたいなと思っています。

新川「人といる時と全くの1人の時って誰しもが違うと思う」

――心の声も印象的ですよね。

そうですね。1人のシーンはグッと落ち込んでいたり、人に何か言われたその時は、「うん、ね」みたいに言うけど、後からグサグサと気にしてしまっていたりすることはあります。でも、そこがリアルだなと思っていて。人になんかこう言われた時にその場では言い返せなかったり、笑ってごまかしちゃったりするけど、後から落ち込んだり悔しかったりって、私は分かるなと思います。人といる時と全くの1人の時って誰しもが違うと思うので、今回、丁寧に描いてくださっている1人の時の真尋の表情と誰かが来たら取り繕ってしまう姿の差は出していきたいなと思っています。

――共感できるところが多いということですか？

そうですね、現代社会でみんなが抱えているものがそれぞれある中で、今回は真尋と直人の話ではありますが、恋愛とか結婚だけじゃなく、いろいろな人間関係だったり、みなさんの何かに刺さるんじゃないかなって思っています。

新川「過去にしてもらったサプライズに全く気付きませんでした」

――「偽装他人」にちなみ、真実や気持ちを“偽装”するのは得意ですか？

たぶん、私は顔に出ちゃいますね！普段から基本的に、隠したりすることはなく、伝えられる人としかいないです。

――逆に、友達や家族が何か隠しているのは気付くタイプですか？

気付かないと思います、まったく気付かない(笑)。私、12月28日が誕生日ですが、過去にサプライズでお祝いをしてもらったことがあり。突然、父から「次の日曜日、帰ってこれる？ちょっと話したいことがある」と深刻な電話がかかってきたので、「わかった」と言い、東京から埼玉に帰ったんです。で、何かあったのかなとマイナスなことを考えながら家に着いたら、父と母とおばあちゃんと当時、彼氏だった旦那さんがサプライズでバースデーパーティーをしてくれました。父がマネージャーさんにも連絡を取ってくれ、旦那さんも仕事だって言っていて、みんなが黙っていたことに全く気付きませんでした。

――ちょっと怪しいなという感じもなかったですか？

全くなかったです(笑)。家族で何か問題が起こったなと良くないことを考えていて、サプライズだとは思っていなかったのでびっくりした良い思い出です。

新川「真尋の心の変化や成長も見ていただけたら」

――作品の見どころを教えてください。

結婚しているけど、他人のふりをしている真尋と直人がどうなっていくのか、どういう人生を歩んでいくのか、二人の“もだもだ”感にはもちろん注目してもらいつつ、真尋の話をさせていただくと、やっぱり無理してしまう、頑張りすぎてしまう、自分より他人、周りの人を優先させてしまう真尋が自分の幸せとはなんだろうって、物語の後半には特に突き詰め、自分のことを大事にしたいって考えるようになっていきます。そういう真尋の心の変化や成長も見ていただけたらと思います。

撮影＝島本絵梨佳／スタイリスト＝有咲／ヘア＆メーク＝伊藤遥香