思い出と紐づいたチョコレート菓子の香り…寒い冬の日に作るブラウニーに「いい香りがこちらにも伝わります…」「癒される」の声【作者インタビュー】

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『冬の日にブラウニーを焼く話』をピックアップする。現在、pixivコミックで連載されている本作。作者である午後さんが、本作を2024年12月6日にX(旧Twitter)に投稿したところ、2.6万件を超える「いいね」や反響が多数寄せられた。本記事では午後さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

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冬に食べると3割増しのチョコ菓子

早いもので、季節は冬。毎年季節の気温変動に驚いていると語る午後さん(作中ではオオカミの姿)は、「冬って…こんなに寒かったっけ」と言葉をこぼした。飼い猫で暖を取ろうにも逃げてしまったため、午後さんは電子レンジを使った“レンチンホットチャイティー”を作り始める。

出来上がったチャイティーを毛布にくるまりながら飲み、「ふぅ」と一息つく午後さん。すると「お茶請けにチョコ菓子がほしい…」なんて言葉が転がり出た。ホットドリンクで温まった口の中で、チョコを溶かしつつ食べるのが大好きだと思い出す。そんなことを考えていた午後さんはうずうずしだして、「…よしっ」「作っちゃお!!」と意気込むのだった。

マフラーと上着を着る午後さん。「いってきまーす」と言って靴を履き、ブラウニーを作るための材料調達へと出掛ける。そして調理を進めながら頭を過ったのは、チョコレートの香りが好きになったある“思い出”で…。

この漫画を最後まで読んだ人たちからは、「いい香りがこちらにも伝わります…」「焼き菓子は楽しいですよね」「ブラウニー美味しそう」「癒される…」などのコメントが多数寄せられている。

他にはない魅力があって惹きつけられるチョコレート

――『冬の日にブラウニーを焼く話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

一度に大量生産ができるお菓子が好きなのですが、そういえばその代表ともいえるブラウニーは作ったことがないな、と思い立ったことがきっかけです。ひと口大に切ると、長く楽しめるお菓子だと思っています。

――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい！」というポイントがあればお教えください。

ブラウニーに板チョコやナッツをのせる工程です。生地の中に入っているものがトッピングされているのってなんだか可愛いなと思っています。代表者が名乗り出ているみたいで…。

――個性豊かな友チョコが机一面に並んでいる様子を“アート作品の展覧会”と表現している場面が、個人的にお気に入りです。特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

最後のシーンの「チョコ菓子にはそんな魔法が詰まっている」です。チョコレートには魔法が宿っているような気がするほど、他にはない魅力があって惹きつけられます。チョコレートのロマンチックさに触れることができたかな？と思っています。

――以前のインタビューにて、日常生活の中で、描き残しておきたいと思った場面や感覚、感情をもとに作品を描いているとのことでしたが、今もそれはお変わりないでしょうか？何か変化した点がございましたらお教えください。

今も変わっていないです。ですが、以前よりもう少し些細な日常の機微を描きたいと思うようになりました。結局、人生の大半はなんてことのないただの日常だからです。

――午後さんの作品は、オオカミがメインで物語に登場しているようにお見受けできます。多くの動物が存在する中で、なぜオオカミをメインで登場させようと思ったのでしょうか。

幼少期に読んだ佐々木マキさんの絵本「やっぱりおおかみ」に大きな影響を受けたのが一番の理由です。ほかにも、「どうぶつの森」というゲーム内のオオカミのキャラに似ているといわれたことや、動物占いの結果がオオカミであることなどが重なり、オオカミにしました。

――物語の最後に“おまけ”としてレシピが載せられていますが、こちらのレシピは何かを参考にして考えられているのでしょうか？

最初は本やネット上のレシピで作ります。そこから何度も作って、どんどん自分好みに配合や材料などを変えていき、自分好みのレシピを作っています。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします！

今回ご紹介いただいたブラウニーのお話は、現在pixivコミックに掲載されています。(ちなみに、チョコ菓子繋がりで一緒にご掲載いただいたテリーヌショコラのお話も、pixivコミックに掲載しているほか、単行本では3巻に収録されています。)

いつも温かい応援を本当にありがとうございます！色々ありますが、一緒にゆっくり生きていきましょうね。