第3話にスペシャルゲストとして出演した玉木宏

玉木宏“宏樹”、娘婿としての弱い立場から覚醒する姿がアツい<プライベートバンカー>

2025.01.24 12:46
第3話にスペシャルゲストとして出演した玉木宏

唐沢寿明が主演を務めるマネーサスペンスドラマ「プライベートバンカー」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)の第3話が1月23日に放送された。庵野(唐沢)がプライベートバンカーを務める富豪一族の娘婿として玉木宏がスペシャルゲストで登場。絶対的権力者である美琴(夏木マリ)に翻弄されてきたが、庵野(唐沢)によって変化した。(以下、ネタバレを含みます)

大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”プライベートバンカーの活躍を描く

プライベートバンカーとは、富裕層を相手に資産管理や資産形成の助言を行うスペシャリスト、いわば“マネーのプロフェッショナル”。

唐澤は、圧倒的な金融知識と人脈を持つ“悪魔的”凄腕プライベートバンカーの庵野甲一を演じる。ビジネスの助言から家族間のもめごとまで、富や権力、名声を持つ富豪たちの資産や利益を守るためなら何でもやる存在。相続争いや愛人問題、裏金疑惑など、一家に渦巻く“金”にまつわる数々の問題を、卓越した金融スキルと、ときに罠や裏切り、巧妙な戦略など予測できない手法で鮮やかに打破していく。

庵野に一族のプライベートバンカーになることを依頼する資産7000億の大富豪で、外食業界のトップに君臨する「天宮寺アイナグループ」社長・天宮寺丈洋を橋爪功、経営の実権を握る副社長・天宮寺美琴を夏木マリ、天宮寺家の長男・努を安井順平、その妻・果澄をMEGUMI、天宮寺家の長女・沙織を土屋アンナ、沙織の息子・海斗を川原瑛都、天宮寺家の次男で民自党議員の昴を吉田ウーロン太が演じる。また、庵野が信頼する助手・御子柴修に上杉柊平、庵野との出会いをきっかけに金融知識を身につけていくだんご店の二代目社長・飯田久美子に鈴木保奈美が扮(ふん)する。

美琴の宏樹への恐ろしい計画が判明

沙織から「息子が誘拐された」と連絡を受けた庵野が向かったのは、美琴のもと。美琴は、相続対策のため海斗を養子にするというが、真の目的は沙織たちが「天宮寺を継ぐ器じゃない」として海斗を後継者として育てることだった。庵野は、養子縁組届に沙織の夫・宏樹(玉木)のサインをもらってくるよう依頼を受けた。

沙織から養子縁組を断るよう託された宏樹。かつて美琴から言われた「期待している」という言葉を信じていたが、その実態は美琴の言いなりで、部下からは「天宮寺家の犬」と揶揄されていた。息子は大事だが、会社員としての立場もある。それでも美琴に養子縁組の件をきっぱりと断ることにしたが、昇進という名目で実質の左遷を受けることに。

庵野のひと芝居で、美琴は宏樹を本社の取締役にすることを決める。その裏で庵野たちは、宏樹に高額の事業保険がかけられていたことを突き止めた。

宏樹を呼び出した庵野は、美琴が宏樹に期待をしていないばかりか、クビにすることが目的だと話す。日本では従業員の権利が保障されており、正当な理由なくクビにはできないが、役員になると会社との雇用関係がなくなるためそのルールが適用できなくなる。宏樹を取締役にすれば、事実上、美琴の一存で解任できるというわけだ。

さらに、これまで会社の節税にもなっていた事業保険を、解任で解約となれば、合計で4億円がグループに戻ってくる計算。美琴はクルーザーを経費で購入することで、プラマイゼロにして宏樹に税金を支払わないで済む計画をしていた。

会社を辞めたら自分の価値もなくなると嘆く宏樹に「自分と向き合ってみてはいかがでしょうか」と庵野は告げた。

父と息子の姿にホロリ

取締役会に参加した宏樹は、美琴が昇進の手続きと称して差し出した養子縁組届にいったんサインするが、その後にプレゼンされた若手社員たちの企画に美琴に気遣いした年配の役員たちが反対する様子を見かねて、「おかしいですよ」と立ち上がった。

美琴の意のままに退職金なしで解任されそうになるが、動画でこれまでのことを告発するとし、自主退職として退職金を要求。「婿を、会社員を甘く見ないでくれ!」と立ち向かい、息子の養子縁組も白紙に戻した。実は用紙にサインしていなかったのだ。

庵野は、事業保険の解約返戻金の一部を宏樹の退職金にあてることを提案。会社の負の部分が暴露されるのと引き換えになると判断した美琴はだまって受け入れた。

庵野に礼を言い、会社を去ろうとする宏樹を海斗が呼び止めた。これから得意のキャンプ動画の配信に挑戦する宏樹に「僕もお父さんみたいに挑戦する人になる!」と目に涙をためながら言った。

下剋上ともいえる宏樹の覚醒。そんな父を誇りに思う海斗との絆が見られ、熱い展開となった。

しかし、ラストでもう一人覚醒した人がいた。沙織だ。庵野を呼び出した沙織は「私、決めた。私が天宮寺の後継者になる。母には消えてもらわないと。力を貸してくれる?」と依頼。

不敵な笑みを浮かべた庵野は「この私がすべてお預かりいたしま…す」と言ったようだが、最後は息が漏れたような感じで、もしかしたら「す」が「せん」の可能性もあるようにも思えた。ミステリアスな庵野がどう動くのか、ワクワクが止まらない。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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