笑って泣けるハートフルコメディー第3弾!「season3まで続いたのに映画化の話が来ない(笑)」<ペンション・恋は桃色 season3>
リリー・フランキーと斎藤工がW主演を務めるドラマ「ペンション・恋は桃色」のseason3が、FODで全話配信中!
2020年1月に放送されたseason1、そして2023年に放送されたseason2に引き続き、物語の舞台は郊外にあるちょっと寂れたペンション「恋は桃色」。相変わらずのんきに過ごしているオーナーのシロウ(リリー)、住み込みのヨシオ(斎藤工)、娘のハル(伊藤沙莉)のもとに、再びややこしい客が次々とやってくる。
season3には、稲垣吾郎、MEGUMI、鈴木慶一が登場。さらに、前作から引き続きハルの実母役の山口智子も出演。くすっと笑えて、思わず涙するハートフルコメディーの本作について、リリーと斎藤、season1から続投となるペンションの常連客役の大水洋介(ラバーガール)、居酒屋に集うヨシオの飲み仲間役のJOYに話を聞いた。
「season3から見ても何ら支障ない」(リリー)
――今回は、FODで全話配信中の「ペンション・恋は桃色」season3のお話を…。
リリー:ちょっと待って。「ザテレビジョン」でしょ? 今回はレモンを持たなくてもいいんですか?
斎藤:それは今回、求められていないんじゃないんですかね。
リリー:そっか、表紙じゃないからか(笑)。昔、僕「ザテレビジョン」で連載していたんですよ。僕が女優さんの写真を撮ってインタビューするという企画でね、表紙のレモンに合わせて、その連載にもどこかにレモンを入れようということになって。紅茶のなかに入っているとか、テーブルに置いてあるとか。最終的にどんどんレモンの入れ方のバリエーションがなくなってきて。
斎藤:限られてきますよね。
リリー:最後は、もう女優さんにグローブ持ってもらって、僕がレモンをボールみたいに投げた(笑)。
斎藤:最終手段ですね(笑)。
リリー:女優さんが置いてけぼりになっていたのを思い出しました(笑)。
――懐かしいお話もありがとうございます。いつか皆さんにもレモンを持っていただきたいです! まずはseason3の配信が始まった率直な感想からお聞かせください。
リリー:意外と長くやってきたなと。最初はもっとコメディーっぽくなるかと思っていましたけど、家族の物語。人間ドラマになってきた感がありますね。
斎藤:season1が2020年なので、もう5年も経つのか…という思いもありますが、リリーさんが思わず涙したり、それを受けた沙莉ちゃんの表情だったり。積み上げてきたものから生まれた奇跡が映像になっている気もします。
リリー:season3と言うと、「3からだとちょっと…」とか「途中からだと見られないな」となるかもしれないんですけど、そう思わないでほしいんですよね。3から見てもなんら支障ないですから。
斎藤:むしろ逆に3からの方が見やすいかもしれないですよね。
リリー:3を見たあとに、1と2を見るとかね。
斎藤:もうここまできたら、1と2は見なくてもいいかもしれない(笑)。
JOY:そこはちゃんと見てもらいましょうよ!(笑)
――JOYさん、大水さんもseason1から引き続き出演となりますが、お2人は本作の魅力をどう捉えていらっしゃいますか。
JOY:この作品は、肩の力を抜いて見られるというのが魅力なのかなと思いますね。あとは、みんなの空気感。僕が出ている居酒屋のシーンは、ほとんどアドリブだったりするんですけど、ペンションのシーンも視聴者として見ているとアドリブなのか分からないくらいナチュラルさが出ているんですよね。お芝居に見えない。すごくリアルなので、それが他のドラマと違うというか、力の抜け方なのかなと。すごく独特な面白い作品だと思います。
大水:ペンションって、いろんな人が泊まりに来て、またいなくなって…という場所ですけど、それがそのままドラマになっているような作品だなと。毎回いろんな人がゲストで来て去っていったかと思えば、僕みたいなよく分からないけどずっといる常連みたいな人もいて。そのごちゃ混ぜ感。その面白さがドラマに出ているような気がします。
リリー:この作品は1話25分くらいだから、一気見しても2時間ちょい。サクッと見られるんですよね。なんのストレスもなく楽しめるのが一番の魅力なんじゃないかな。
斎藤:短くてパッと見られるというのは、今の時代っぽいなとは思いますよね。
リリー:1話が短いと、お風呂のなかでも見られるし。
JOY:確かに。今回はFODでの配信だから、スマホでも見られますよね。出勤や通学中、スキマ時間に観てもらえる可能性もあるなと。
斎藤:僕はスマホ視聴反対ですけどね!
JOY:え⁉
斎藤:スマホで見ると思って作っていないので。作り手の心を理解していないなって。
JOY:そういう視点もあるんですね。僕がスマホって言ったばっかりに…。
斎藤:いや、でも僕はスマホで見ますけどね(笑)。
JOY:もう本当はどっちなんですか!?
「普段なかなか出会えないオフの姿が見られた」(斎藤)
――皆さんのやり取りをお聞きしていると作品の雰囲気そのままだなと。season1から約5年、積み上げてきたものを感じます。
リリー:長年の共演者と言ってもJOYくんとは今日が“初めまして”なんですよ(笑)。彼が出ている居酒屋パートは僕らのペンションパートと一切関わりがないから。でも、このドラマ独特の雰囲気ならではというか、親近感があるんですよね。
大水:ペンションチームは、寝食を共にしているというのが大きいですよね。
斎藤:そうかもしれないですね。毎回、合宿みたいに1週間くらい泊まり込みで撮影しているんですよ。
大水:それもあって、他の仕事で会う方よりも身近に存在を感じるというか。家族は言い過ぎだけど、たまに会う親戚くらいの感覚がありますね。
斎藤:朝のお風呂待ちとかありましたよね。僕が入っていたら、鈴木慶一さんがリビングでタオル持って待っていて。そういう普段なかなか出会えないオフの姿が見られた、というのもあるかもしれません。
リリー:工くんがお風呂入っているから見に行こうよ!みたいな修学旅行のようなやり取りもあったね(笑)。
斎藤:そこのお風呂がめっちゃ熱かったんですよ。それで、どのくらい熱いか、みんなが見に来て(笑)。
リリー:あと、べったら漬けがテーブルに置きっぱなしになっていて「これ、冷蔵庫にしまわないとダメだよ」とかね。そういうのがペンションの良さだなと思ったりもしましたね。
JOY:何か本当に家族っぽいですね。
リリー:そうなんだよ。だから、この間(伊藤)沙莉ちゃんが結婚したのもうれしくて。本当に娘みたいな気持ちだよね。幸せになってほしい。
斎藤:僕ら、沙莉ちゃんに助けてもらってばかりでしたよね。ペンションの撮影はスケジュールがすごくタイトだから、彼女の強さに頼っていたところが大きいなと。
リリー:沙莉ちゃんは、すごくユーモアがあって頼りになるんですよ。
斎藤:紅白の司会に決まったあとの撮影だったから、僕ら勝手にアドバイスしましたよね。親戚のおじさんみたいにいらないことばっかりたくさん言いました(笑)。
JOY:ペンションチームの話を聞けば聞くほど、居酒屋チームの僕としては「いいな」しか言えなくなりますね。
――JOYさんを始め、ヨシオが飲みに行く居酒屋に集まるメンバーはペンションには登場しないですもんね。
JOY:そうなんですよ。そんな家族みたいなやり取りは知らない世界です。でも、完成したドラマを見てみると、居酒屋パートに違和感があるわけではなく、ペンションからのノリや空気感がそのままつながっているようにできていて。そこはこの作品の面白さでもあるなと思いますね。
――居酒屋パートでの撮影はいかがでしたか。
斎藤:JOYさんにはずっと信頼感があって、今回アドリブで「歴代の音楽家の顔まねシリーズ」っていうのをやってくれたんですよ。
JOY:やりましたね!
斎藤:それが丸々カットされていたのが残念でした(笑)。
JOY:え⁉ あれ全部ばっさりカットですか⁉ バッハの表情とか頑張ったのに…!
斎藤:それこそメイキングとかで出したら面白いのにって。
リリー:そう言えば、ペンションと居酒屋、両方の世界を見ているのが工くんだけなんだよね。だから、もしかしたら“全部がヨシオの妄想”っていう可能性もあるわけですよ(笑)。
斎藤:「インサイド・ヘッド」(2015年)みたいな存在ね。みんな僕の概念ということも、もしかしたらありますよね。もう何でもありですよ。
「最終的なゴールは“ザ・ムービー”」(リリー)
――何でもあり、ということで、居酒屋チームのJOYさんがペンションに行く可能性は今後あるのでしょうか。
リリー:実は、seasonシーズン3でそんなアイデアもちょっと出たんですよ。ヨシオの過去が知りたい、というところでヨシオの元カノと一緒に来るのはどうだろうと。
JOY:マジっすか⁉
リリー:実現しなかったですね。
斎藤:でも、ペンションと居酒屋パートがはっきり分かれている世界戦だからこそ保たれてきたものもある気がするんですよね。もちろん見たい気持ちもありますけど。いざペンションに来ると言っても、どうやって来たんだろうとかもあるじゃない? もう最終的にLUUPとかで来てほしいところはあるよね(笑)。
JOY:全然たどり着けなさそうじゃないですか(笑)。
――今後の展開にも期待したいところですが、今作のペンションチームでは、常連客役の大水さんに初めてセリフがあるんですよね。
大水:そうなんですよ。僕は毎回旅行のつもりで撮影に参加していたので、今回台本をもらったらセリフがあって「ちゃんとしなきゃ」と思いました(笑)。
リリー:これまでも何気なく言葉は発しているんだけど、台本に書いてあったのが今回初めて。それでみんなが気付いたの、役名がないぞと。一応、台本には「常連客」と書いてあったんですね。それが中国の俳優さんみたいだねとなって、沙莉ちゃんが「常さん」って言い始めた(笑)。常さんは、season1から5年くらいペンションに泊まっていることになるよね。
大水:実は、泊まっていないんじゃないか説もあります(笑)。
リリー:え、遊びに来てるの? 常連客じゃないじゃん!
斎藤:トム・ハンクスの「ターミナル」(2004年)みたいにペンションの敷地から出られないというのも面白いですよね。
リリー:それでスピンオフが作れそうだよ。最終的には、ザ・ムービーにしたいんだよね。それで、応援上映をやりたい(笑)。でも、この作品には全然映画化の話が来ないんですよ。普通season3まで来たら、劇場版って言い出すでしょ?
斎藤:でも、いざやるとなったら本編はもちろんですけど、さっき言ってた常連客のスピンオフもやりたいですね。「室井慎次 生き続ける者」みたいに(笑)。
大水:室井さんくらいのスピンオフできますかね? 常連客で(笑)。
リリー:“ザ・ムービー”になったら、オープニングは巨大化した大水くんとJOYくんが富士五湖から次々と出てくるって、俺は決めているから!
大水:ペンション、全然関係ないじゃないですか(笑)。
リリー:ゴールは劇場版ですけど、まずはもっとたくさんの方にこの作品を知っていただきたいなと。街で「いつも『ペンション・恋は桃色』見ています」と声を掛けられたいんですよ。過去、1回だけあったんですけど。
斎藤:分かります。役者にとってはこのドラマ、そういう思いが強い作品ですよね。
(取材・文=吉田光枝)
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