鈴木伸之&倉科カナ&坂東彌十郎、クランクアップコメント解禁 鈴木「手にマメがいくつも出来ました」<バントマン>
鈴木伸之主演のドラマ「バントマン」(毎週土曜11:40-0:35、フジテレビ系)の最終回が12月21日に放送される。それに伴い、鈴木、倉科カナ、坂東彌十郎のクランクアップリポートが公開された。撮影期間の数カ月を、野球選手・柳澤大翔として駆け抜けた鈴木からの、最後のメッセージとなっている。
野球と真剣に向きあった撮影期間…プロの世界の厳しい現実も目の当たりに
大翔を演じる鈴木がクランクアップとなったのは、ある球団の入団テストを受けることになったシーン。室内練習場を貸し切っての撮影となった。クランクインの前から練習を重ねてきた鈴木のバッティングやスローイングは力強く、まるでプロ野球選手のよう。
ただ、打った球の方向などが、監督が求めるものと違うことも多く、何度も撮影が行われる。緊張感を維持するため、途中で休憩も挟みながら深夜にまで及んだ撮影だったが、無事、クランクアップ。バットを振り続けた鈴木にも安堵の表情が浮かぶ。そんな鈴木に、監督から花束が贈られた。
ドラゴンズカラーのブルーの花束を受け取った鈴木は、満面の笑顔で「無事オールアップできて良かったです。本当に野球と向きあった撮影期間で、拙いところも沢山あったと思いますが、無事に撮影を終えられたのが何よりです」と挨拶し、数カ月を共に過ごしたスタッフへの感謝を述べた。
鈴木伸之クランクアップ…「野球に対する愛と諦めない気持ちが詰まった物語」とコメント
――クランクアップを迎えての感想を教えてください。
本当に野球と真剣に向きあった撮影期間でした。そしてとにかく楽しかったです!自分は子どもの頃に野球を諦めたのに、今回バンテリンドーム ナゴヤに立てたことは忘れられません。スタッフにも野球の好きな方が多かったので、撮影の合間に野球の話で盛り上がったり、昼食後はそれぞれが好きなチームのニュースなどをスマホで確認したり…。とにかく野球を中心に毎日を過ごしていましたね。
――まるでプロ野球選手のようなプレーシーンにも注目が集まっていました!
一生懸命バットを振って、手にマメがいくつも出来ました。育成選手のYouTubeを見てみたら、ものすごい数のマメが出来ているんです。そこまで頑張ってもなかなか一軍に上がることの出来ない、本当に厳しい世界なんだという現実も感じましたし、でもその頑張る姿がとても美しかったりもするんです。今回、ここまで野球に特化した作品に携われたからこそ、そんな部分にも気付けたと思うので、本当に参加できて良かったです。
――印象に残っているシーンはありますか?
第10話の、大翔が直斗と直接対戦するシーンが印象深いですね。僕がバッターボックスに立って、直斗が投げる球をガンガン打ち返すんです。直斗役の小山蒼海くんも本当に野球が好きで上手なんですが、本気で悔しそうにしていました。演じながら「大翔も大人げないなぁ」と思ったんですけど(笑)、あれが彼なりの「気持ちの伝え方」なんですよね、きっと。
――最後に、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
どの回にも、大翔による誰かの背中を押す一言があったり、逆に大翔が背中を押されたりという展開があったのですが、特に最終話は大翔の野球に対する愛情と、諦めないという気持ちが詰まった回になっています。「諦めない大翔」のことを、ここまで周囲の人たちが支えてくれたのですが、彼らへの感謝の想いもストーリーの中にちりばめられている点も見どころです。頑張っている方はもちろん、小さなお子さんのいるご家族など、いろんな方に見ていただきたいと思います。
この現場を去ることが寂しい…倉科カナ「『バントマン』ロスになりそう」
倉科カナのクランクアップは、最終話での記者会見のシーン。倉科の演じる華が、なぜ大勢の記者を前にしてマイクを握っているのかは、ぜひ放送で確認してほしい。最後のシーンの撮影を終え、スタッフの「倉科カナさん、オールアップです!」という声に、ホッとした様子を見せる倉科。
その時会見場の扉が開き、大きな花束を抱えた鈴木伸之の姿が!これには倉科もビックリ。実はこの日の撮影を早めに終えていた鈴木だったが、クランクアップを迎えた倉科を労うために待っていたのだ。鈴木は「イェーイ!」と言いながら倉科に花束を渡したかと思えば、「もっと拍手を」と周囲のスタッフを煽るような仕草も。そんな鈴木の様子に、終始笑顔の倉科だった。
倉科カナ・クランクアップコメント
この作品は実際にはあり得ないようなハチャメチャな部分もありますが、どの回にもテーマやメッセージが隠されていて、演じていても非常に楽しかったです。キャスト同士だけでなくスタッフの皆さんとも一体感のあるチームでしたし、この現場を去ることがすごく寂しくて…。明日は「バントマン」ロスになりそうです(笑)。
思い出深いのは、やはり野球盤を前にして皆で話すシーンですね。台詞も長いし野球の専門用語は出てくるしと、まるで舞台劇のようでした。大変でしたが、皆で乗り切ったことが印象的です。最終話もいつものようにハチャメチャな展開になりますが、SBOの面々のチームワークや、大翔や華の決断を楽しんでもらえればと思います。
坂東彌十郎「いくつになっても夢を持ち続けることの大切さを見てほしい」
重厚な雰囲気で、イニングナイングループ社のCEO・櫻田誠一郎を演じた坂東彌十郎。そのクランクアップは、多くのエキストラと一緒に観客席で試合を観戦し、大翔の闘いぶりを見守るシーンだった。試合展開に合わせて喜んだり、じっと見つめたりする様子は、野球をこよなく愛する彌十郎そのもの。監督から「カット!」の声がかかり、花束を渡されると、嬉しそうにスタッフやエキストラにも挨拶をする様子が印象的だった。
坂東彌十郎クランクアップコメント
ドラマの中でバントもキャッチボールもできて、終始楽しみながら撮影することができました。大変だったことと言えば、意外とモノローグのシーンが多くて、ずっと一人で喋っていた時くらいかなぁ。ずっと舞台に立ってきたので、声が大きめなんです。映像作品では、抑えて台詞を言おうと思うのですが、このドラマは気持ちが高ぶる場面が多かったからか、気付くと声が大きくなってしまって…。
でもスタッフの皆さんの支えもあったし、とても演じやすい現場でしたね。櫻田誠一郎は野球を愛し、自分の周りの人やその家族のことを考え、行動する人物。最終的に「プロ野球チームを作ろう」と言い出すので、ちょっと荒唐無稽と思われるかもしれません。でも、年を経てからもそういう夢を持ち続けることの大切さを、ぜひ見ていただきたいですね。
13番目のプロ野球球団を目指す…最終話あらすじ
バントマンたちの前で「13番目のプロ野球球団を目指す」と宣言した社長の櫻田(坂東彌十郎)。監督は華(倉科カナ)にお願いしたいと言い、さらに主力として大翔(鈴木伸之)を迎え入れたいとオファーする。しかし大翔の口から出たのは「一度、考えさせてほしい」というまさかの保留回答だった。なぜオファーを受けなかったのだろうと皆が訝しむ中、大翔は一旦名古屋に帰ることに。ホームランバッターから戦力外、そしてバントマンを経験した大翔が最後に選ぶ道が明かされる。
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