「実父はいしだ壱成」谷原章介の長男・谷原七音、2人の父への本音「誹謗中傷もいっぱいあったけど」複雑な“芸能家系”も武器に
「父のことはすごく大好きです。父の教育にはすごく感謝しかない」父親への感謝をそう語るのは、俳優・谷原章介(52)の長男・谷原七音(21)。俳優・いしだ壱成(50)と、元タレント・三宅えみさんとの間に生まれ、母のえみさんの再婚相手である章介に育てられた七音は、「第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「フォトジェニック賞」を受賞。これからの活躍が期待される1人だ。
【映像】「実父はいしだ壱成」谷原章介の長男・七音の幼少期〜現在まで(複数カット)
ABEMAエンタメでは、芸能活動スタート直前の七音にメディア初インタビューを実施。そこで明かしたのは、芸能一家に生まれた自身の境遇について。さらに、育ての親・章介との思い出、そして、いしだ壱成への思いを初告白した。
ーー谷原章介さんの息子の肩書きで紹介されることについてどう感じていますか?
谷原七音:もう感謝しかない。ただ、それだけです。中には、「俺は俺だ」とか「親は関係ない」という人もいるとは思うんですけど、僕はそれも含めて自分の一部かなと捉えているので。
父の影響で俳優に憧れ…反抗期は迎えず「逆らうという発想にならなかった」
2003年12月19日に、いしだ壱成と三宅えみさんの間に生まれた七音。その後、両親は離婚し、3歳の時に、母のえみさんが谷原章介と再婚した。
七音は、6人兄弟の長男で幼少期から、目立つことが好きだったという。
谷原七音:もともと3〜4歳くらいまでは、芸能界やテレビに出るということが当たり前って思ってたんです。父や父のお友達もみんな芸能関係だったので。言い方を悪くすると「そんなにすごくないこと」みたいに思ってたんです。でも、初めて父が出ていた映画の試写会に行ったときに転機がありました。試写会が終わった後に、観客の皆さんが拍手していて、その時に「お父さんってすごいんだな」「芸能ってすごいんだな」「俳優ってすごいんだな」「こんなに人の心を動かせるんだな」というのを感じました。5歳だったので言語化はできなかったですけど、それがきっかけで興味はずっとありました。
子どもながらに父・章介の偉大さを感じていたという七音。そのためか、反抗期を迎えずに育ったと言う。
谷原七音:(章介の)圧がすごい。身長もでかいですし(笑)。僕も今は176cmくらいありますけど、高校くらいまでも160cmで本当に小さかったんです。高校2年生で伸びたんですけど、(183cmの父は)でかいし、怒るときも叱る。叱るときも覇気が(すごい)…逆らうという発想にならなかったですね。でも、言っていることが僕のためだっていうのは、怒られながらも叱られながらも感じてたので、今思えばありがたいなと思います。
「谷原章介」と「いしだ壱成」の息子として生きることへの本音「生まれも僕はアイデンティティーだと思う」
谷原章介、そして、いしだ壱成の息子として生きることに、葛藤はなかったのかと聞くと…
谷原七音:(葛藤は)ないです。僕は「谷原」だけではないので、周りから見たらちょっと複雑に見えるかもしれないですけど、自分自身は一回もネガティブに考えたことはないです。誹謗中傷もいっぱいあったんですけど…肌の色を変えられない。目の色も変えられない。それと一緒で、変える必要もない。生まれも僕はアイデンティティーだと思うんです。(いしだ壱成のことで)世間的にも注目していただくこともありますけど、本当にそこは注目していただいて、僕は感謝しかない。それも自分の一部だと思っているので、大切に自分の中でしてることですし、(いしだ壱成を)一人の役者さんとしてすごく尊敬しているので、そういう風に言ってもらえることも幸せな限りです。
ただ、それは本当に父と母が愛情いっぱいに育ってくれなかったら、多分どっかで気にしちゃってたと思います。本当に父と母がいてくれてからこそ、感謝しかないという感じです。(自分がネガティブに感じていたら)母が悲しんでしまうんじゃないかな。せっかく痛い思いをして産んでくれたのに…自分の生まれのことで閉じこもるというのは、僕の感覚ではないですね。
自身のアイデンティティーと向き合う七音は、若手俳優の登竜門「第37回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」に参加。応募総数1万3465人の中から、一般投票で選ばれる、「フォトジェニック賞」を受賞した。
谷原七音:自分自身、生まれのこともあるので、いろいろ声をかけていただくこともあったんですけど、最終的にうまくいかないということが多かったんです。このままじゃダメだな、生き残っていけないなっていうのがありました。競争の中で成長は起こるものだと思っているので、このコンテストに挑戦しました。
ーーフォトジェニック賞をとっての感想は?
谷原七音:あまり言ってはないんですけど、どこか悔しさみたいなものも正直ありました。グランプリを目指してやってきたので、発表された時、「まだ自分は呼ばれないかな」という思いもどこかにあったんです。ここでグランプリじゃなかったからと言って、勝ち負けではないんですけど。逆にここでフォトジェニック賞をもらったからといって、他のファイナリストより上にいるっていうわけでもないので、これからも変わらずやっていかなきゃいけないかなというのは強く感じました。
七音はコンテストへの応募を両親に相談せず決断したという。
ーー受賞後の周囲の反応はどんな感じでしたか?
谷原七音:(家族は)あんまり過度に「ワー!」という感じじゃないので、普通に「おめでとう」くらいでした。ここで取ったからといって、今後安泰じゃないというのは父も母もわかっていたので、喜びすぎることもなく、「これからどうぞ」っていう感じでした。
周りの友達は結構「おめでとう」と言ってくれたので、それはすごく嬉しかったです。
「1人の役者として尊敬」いしだ壱成への思い
所属する芸能事務所は未定で、いま、俳優になるという夢への第一歩を踏み出したばかりの七音。憧れの俳優についても教えてくれた。
谷原七音:それこそジュノンボーイの先輩の菅田将暉さん、あとは山田裕貴さん。すごくかっこいいけど、ご本人がそのかっこよさに囚われないように見える。すごく個性的で、人としてすごくかっこいい。ルックスとしてかっこいいんですけど、人として、魂としてのかっこよさを感じます。お芝居も、その生き様にも憧れるので、そういう俳優さんになりたいなと思います。
ーー章介さんとの共演は?
谷原七音:全然恥ずかしくはないんですけど、まだそのレベルにないのは事実なので、できるくらいになるしかないなって思います。(親子共演は)楽しそうですよね。それもすごく素敵なことだと思いますし、いずれかそうなれたらいいなと思います。
最後に、いしだ壱成との共演について聞くと…
谷原七音:自分の中で正直、何か隠したいとかいうのは全くないんですけど、単純に記憶がなくて、物心ついた頃には父(谷原章介)がいたので、何か語れるほどないんです。(いしだ壱成には)もちろんすごく感謝していますけど、身内どうこうというよりか、1人の役者さんとして、あんなに自然でこっちの感情が揺さぶられるお芝居を(他で)見たことが僕はなくて。『未成年』とかすごく好きなんですけど、1人の役者さんとして(尊敬している)。まだまだ駆け出し者なので機会があるかわかりませんけど、本当にそういう(共演の)機会があれば素敵なことだなと感じています。
(『ABEMA NEWS』より)
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