お金をもらって一緒に寝る“添い寝屋”に恋をしてしまった女性の葛藤

“モラハラ彼氏”から逃げるために出会った男性は、誰とでも“寝る”あたたかい人でした… 大人の恋愛再生ストーリーに「泣いた」と共感の嵐【作者インタビュー】

2024.12.19 18:30
お金をもらって一緒に寝る“添い寝屋”に恋をしてしまった女性の葛藤

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、GAMMA!にて連載中の作品、河田映介さん著の『誰とでも寝るアナタに恋する』。

この作品は、2024年10月27日にX(旧Twitter)にて投稿されると、瞬く間に1.4万件以上のいいねを集めて話題になった。このポストには「これ心臓ギュッてなるくらい好き」「泣いた」「女の子の気持ち、共感できるとこ多すぎ」といったコメントが殺到。この記事では作者の河田映介さんに、作品のこだわりなどについてインタビューを行った。

その孤独、お金で埋めちゃダメですか…

26歳のOL・梨沙は、どんなに頑張っても報われない毎日を送っていた。3年間付き合っている恋人の翔太は、仕事ができて誰からも好かれる完璧な人。自分とは釣り合わないと思いながらも、「こんな私と一緒にいてくれるだけでありがたい」と自分に言い聞かせ、必死に我慢し続けていた。しかし、翔太のモラハラ気質や女癖の悪さに悩まされ、心は次第に追い詰められていく。

ある夜、寝れずにこっそりと抜け出した階段の踊り場で男性に出会う。その男性・昴とたわいもない話をする中で自分の悩みを打ち明けた梨沙。昴が“添い寝屋”をしていることを知り、変な妄想が膨らむも、昴はその場を去っていってしまった。

そんなある日、翔太の冷たい本音を偶然耳にし、ついに心が限界を迎えてしまう。終電もない中で一人歩く梨沙の前に現れたのは昴だった。昴はただそっと抱きしめ、受け入れ寄り添ってくれた。その温もりと優しさに触れた梨沙は、涙を流しながら眠りに落ちる。

翌朝昴への感謝とともに、彼に恋心を抱く自分に気づいた梨沙。でも好きになってはいけない。なぜなら昴は仕事で優しくしてくれているだけだから…。

作者・河田映介さん「また思い出して手に取ってもらえるような漫画を描いていければと」

ーー『誰とでも寝るアナタに恋する』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

『添い寝屋のヒーロー』という設定は担当さんからいただいたアイデアです。添い寝屋の存在はその時初めて知ったのですが、調べても情報があまり出てこなかったので最初は具体的なイメージを作るのが大変でした。

ーー今作を描くうえで「こだわった点」や、「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

主人公・昴のビジュアルは出来る限りこだわりました。私自身かっこいい男性を描くのが苦手で昴だけ何度も描き直したので、ページ数の多かった1話は特に描くのに時間がかかりました。また作中に出て来る小物や背景に登場人物たちの性格や心理描写を表すようなものを色々描いているので、細部まで注目していただけると嬉しいです。

ーー今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

Xに投稿した時にトップの画像にしたモラハラ彼氏が「エッチしよ?」と誘ってくるシーンがお気に入りです。直前のページで元気のなさそうな彼女に生理かどうか心配そうに聞いているのですが、それは自分の欲を満たせるかどうかの心配だったんですね。見ていて気持ちのいい場面ではないですが、彼女が抱える「好きな人に大事にされない」という虚しさをわかりやすく描けたのではないかなと思います。

ーー普段漫画を描く際に大切にしていることがあればお教えください。

担当さんとの打ち合わせ段階の話にはなりますが、ネームを描く時は不要かな?と感じたシーンやセリフでも浮かんだものはなるべく省略せずに入れておくようにしています。「伝わらないよりは伝わりすぎた方が良い」という理由でそうしているのですが、不要だと思っていた部分が案外好評だったりすることも多いです。

ーー河田映介さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

毎回新しく作品を描く時は一つでも多く読者の記憶に残るシーンを作ることを目標にしています。一度読み終わってもまた思い出して手に取ってもらえるような漫画を描いていければといいなと思います。

ーー最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも漫画を読んでいただきありがとうございます。オムニバス形式のストーリーは今作が初めてで慣れない部分も多々あるのですが、面白い作品にできるよう頑張ります。今後も楽しんでいただけますと幸いです。

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