ミュージカル「三銃士」で共演する坂本昌行&末澤誠也のインタビューをお届け!

坂本昌行&末澤誠也、2度目の共演で深まった関係性を明かす「親子のような絆がある」

2024.09.14 07:30
ミュージカル「三銃士」で共演する坂本昌行&末澤誠也のインタビューをお届け!

17世紀フランスの銃士たちの恋と冒険を描くミュージカル「三銃士」で、「THE BOY FROM OZ」以来、2年ぶりの舞台共演を果たす坂本昌行と末澤誠也。前作ですっかり仲良しになったという2人の関係に迫ります!

恋人役から師弟関係に。実際の2人の関係とは?

坂本昌行(以下、坂本):僕が演じるアトスは、フランス王を守る三銃士のリーダー的存在。正義を貫く人間であるが故、自分や大事な人を犠牲にしてしまうところが彼の悲劇なんだよね。役作りとしては、変に何かをするのではなく台本に忠実に、”それ以下でも以上でもなく”演じるのが今回はいいのかなと思ってる。既に有名な作品だし、ストレートなお話だから素直に作り上げていくのが一番いいのかなって。

末澤誠也(以下、末澤):僕が演じるダルタニャンは、故郷からフランス王を守るためにはせ参じた青年で、本当に純粋無垢な役柄。それ故に自信家でもあるキャラクターです。自然体で演じたいですね。故郷からパリに出て、三銃士や最愛の人に出会うことで成長していくダルタニャンをしっかり見せたいです。

それぞれ相手が役にハマっているなと思うところはある?

坂本:末澤の素直で明るくて元気なところは、役のまんまだよな。

末澤:自分でも思います。素直で明るくて元気。まんまです!(笑)

坂本:そしてダルタニャンのように「ガキ」とみんなにバカにされ。

末澤:そう。バカにされ…。何でそんなん言うんですか〜!(笑)

坂本:あはは!(笑)

末澤:坂本くんは、しっかり信念を持って貫いているところがアトスと重なる部分ですよね。ダルタニャンに愛情を注ぐところも、坂本くんご自身の稽古場での雰囲気と近いものを感じます。

坂本:僕にも経験があるからさ。稽古がつらいときも、先輩が「よし、行くぞ!」って言ってくれたら、自分も頑張るしかないじゃない。その結果、いいことしかなかったからね。

「初めて聴く人にもなじみやすい曲が多い」(坂本)

ミュージカルということで、2人の歌のシーンも楽しみ!

坂本:今回は、歌のボリュームもかなりあるんだよね。

末澤:僕は「―OZ」の倍以上、曲が多いです。

坂本:冒険活劇だからか、メロディーがストレートで、初めて聴く人にもなじみやすい曲が多いよね。

末澤:耳に残るから、つい口ずさんじゃいますよね。

坂本:ソロの曲ももちろんあるけど、三銃士にダルタニャンが加わって掛け合いで歌う曲も、今までにない挑戦なので楽しみ!

末澤:僕もその曲、好きです。ただ、前半と後半で僕のパートは上下が入れ替わるんですよ。頭がごっちゃになりそう。本番ではそこも楽しみながら歌いたいです。

「見てくださる方々がホッとできるような、すてきな関係性に見えたら」(坂本)

演じるアトスとダルタニャンは最初は敵対するものの、後に師弟関係で結ばれていく関係。「THE BOY FROM OZ」での恋人役とは演じる感覚が違う?

坂本:違わないですよ(笑)。そもそも本当の恋人ではないので…。

末澤:え、そうやったんですか!?

坂本:何言ってるんだよ(笑)。

末澤:(わざと寂しそうに)違うかったんですね…。

坂本:何か、ごめんなさいね。取材に飽きちゃったかな?

末澤:(ムキになって)そんなことあるわけないじゃないですか! むしろノリノリですよ!

と、やり合って楽しげに大笑いする2人。この仲良しな空気感は、役柄にも生かせそう?

坂本:誠也とは違う役者さんだったら、この関係性と空気感はなかなか出せないかも。こういう元々ある先輩後輩の関係をうまくアトスとダルタニャンにスライドさせられたらいいよね。見てくださる方々がホッとできるような、すてきな関係性に見えたらいいな。

末澤:そうですね。この普段の雰囲気を自然に出すことができたら、すごく面白い舞台になりそう。

関係性は“親子”

そんな2人の関係を改めて言葉にするなら?

坂本:キャッチフレーズ的なことですよね? こういうの考えるの苦手なんだよな~。

末澤:分かります!

坂本:いい? 誠也にお願いして。

末澤:ムズイですって!

坂本:関西の血に懸ける。

末澤:ムズイ、ムズイ! ハードル上げんといてください。

坂本:ウケを狙わなくていいよ。

末澤:…(考えて)、親子ですか?

坂本:…普通だね。

末澤:えぇ!? 笑いとらんくていいって言ったじゃないですか!

坂本:まぁ、親子のような絆があるっていうことですよね。

末澤:です! って、何か坂本くんに最後持っていかれた感じがしますけど(笑)。

※『月刊ザテレビジョン』2024年10月号

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