

【漫画】無能な漫画編集者の前に現れた“新人作家おばあちゃん”…努力し続ける姿に「こんなばぁちゃんになりたい!!」

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、くらげバンチにて読切掲載された反転シャロウさんの『おばあちゃんが漫画の持ち込みに来た話』(作品の正式タイトルは『33+66』)をピックアップ。
2024年5月27日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、5.4万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、反転シャロウさんにインタビューを行い、創作のきっかけや作品に込めた想いなどを語ってもらった。
無能と言われた漫画編集者の元に、“とんでもない作家”がやってきた
少年誌の編集者である立花まこは、いつも“とんでもない”作家を担当していた。1時間おきにネームの返事を求めてきたり、セクハラ発言をしてきたり、電話が繋がらずに逃亡してしまう作家まで。仕事がうまくいかず思い悩んでいる中、親からは結婚の話を持ち掛けられ、“編集業から離れるのもいいかも”という気持ちに傾き始めていた。
そんなとき、1本の内線電話が鳴った。同僚の編集者が約束していた持ち込みの作家さんが来訪したとのこと。その同僚曰く、“ばーちゃんで、よく来る場違いな奴”だそうだ。そのとき同僚は不在だったため、仕方なく立花が対応することになった。
以前にも持ち込みをしたことがあるというおばあちゃん・一宮さんの描く漫画は、絵柄が古臭かったと聞いていたため、立花も困っていた。恐らく、前回の同僚と同じような対応をしてお帰りいただくことになるだろう…。
しかし、いざおばあちゃんが持ち込んだ漫画を見ると、イメージしていた絵柄と全く違った。同僚から聞いていたような古臭い作画ではなく、むしろ今時な作風だった。おばあちゃんに詳しく話を聞くと、前回の同僚からのアドバイスを受けて、勉強し直したというのだ。そして、「最後まで読んでもらえないって くやしい」と言った後――。
「“生きてる限り巻き返せ” この言葉が私の原動力!」
と笑顔で話した。これは、立花が新人編集者の頃に初めて担当し、大ヒットした漫画の単行本の帯に書かれていた言葉だった。おばあちゃんの言葉を聞き、色々な思いがこみ上げた立花はおばあちゃんとヒット作を作ると決意。諦めかけていた編集者の道をまだ歩き続けようと、前を向くのだった。
本作の投稿へは、作中に出てくる“生きてる限り巻き返せ”という言葉に対して「いい言葉だ」「名言!」などのコメントが寄せられ、「私も色々あるけれど"頑張ろう"と思いました」と作品から力を貰った人の感想も寄せられた。
作者・反転シャロウさん「諦めたくない!という思いが一宮さんの人柄に反映」
――『おばあちゃんが漫画の持ち込みに来た話』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
新規開拓で、とある編集部に持ち込んだ時の出来事がきっかけでした。そこで出会った編集者さんがとんでもなかっ…いやなんでもありません。しかし、編集者さんもとんでもない漫画家に出会うことはあると思いまして、そこから話を広げていって読切として「くらげバンチ」に掲載していただきました。苦い経験をエンタメに昇華することで読者の方に楽しんでいただき、かつ原稿料をいただくことで自分も癒やすという、ある意味win-winな作品です。
――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。
作中で再奮起した一宮さんの行動が共感を得たのかなと思っています。「何か」を諦めてしまうような経験は誰しもあることなので…。多くの方に響いたようでとても嬉しいです。
――投稿へのコメントには、作中の「生きてる限り巻き返せ」の言葉に心を打たれた人からのコメントも目立ちました。この言葉は、反転シャロウさんが心がけている思いでもあるのでしょうか?
「生きてる限り巻き返せ!」というのは自戒です。もう10年以上商業漫画を描かせていただいておりますが、やはり何度かトラブルに見舞われることもあり、そのたびにもうお終いだ!と絶望していました。しかしそれでも、自分は漫画を描くことが何より好きなので、上手く環境を変えることで今でも楽しく漫画を描き続けることができています。やる気次第でどうにでもなるという、この言葉を大切にしていきたいです。
――大人になると、何かにチャレンジするハードルが高くなるように感じます。そのため、一宮さんの行動力を尊敬してしまいました。また、穏やかな一宮さんの人柄と作風のギャップがとても面白かったです。反転シャロウさんが感じる一宮さんの魅力をお伺いできますでしょうか?
ちょうどこの頃、仕事上のトラブルがあって今後の身の振り方を考えていて、その時の諦めたくない!という思いが一宮さんの人柄に反映されています。作風については…自分の趣味です。一宮さんは自分の思い描く漫画家像でもあって、作中のように常にアップデートしていけるようになりたいなと思っています。
――最後に、本作を読んだファンの方へメッセージをお願いします。
「何か」を諦めそうになった時、この作品を読んで前向きになっていただけたらと思います。普段の自分は一宮さんの作風のような漫画ばかり描いているのですが、そちらもご興味があれば是非!
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