賀来賢人、柄本時生、落合モトキ 撮影/山田健史

柄本時生が初ドラマプロデュース、旧友の賀来賢人、落合モトキらと共演「良かったな、時生」

2024.07.17 06:03
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俳優の柄本時生が今井隆文とともに初めてドラマプロデュースに挑戦する『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』が、7月12日よりテレビ東京で放送されている。柄本と親交の深い賀来賢人、落合モトキ、岡田将生ら劇団年一メンバーも出演する本作は、過去の“汚れ”を掃除する掃除屋「整理整頓」の3人と過去の過ちを暴くルポライターが、錦糸町を舞台に様々な出来事を通じ、自らの過去と向き合っていくオリジナルドラマ。10年来の友人でもある柄本、賀来、落合の3人に、本作に込めた思いや、俳優がプロデューサーを務めることの意義について語ってもらった。

──本作は柄本さんの初プロデュース作品ですが、賀来さんも以前、Netflix作品でプロデュース業に挑戦されていました。俳優が作品のプロデュースをすることの意義について考えを聞かせてください。

柄本 やったことがないことなので、やりがいはすごくあります。“出てセリフを言う”という仕事をずっとしてきましたが、製作の内側を見るのは初めてなんですよね。例えば衣装合わせ一つとっても、役者だったら自分の衣装や小道具を着終わったら帰るだけですが、今回、衣装や小道具のクリエイティブな部分を初めてちゃんと知れたなと思っていて、感動とやりがいをすごく感じています。

──作品に対する思い入れもこれまでとは違う感覚があるのでしょうか。

柄本 根っこの部分だけはとにかくずれないように意識しているのと、「僕1人のものではない」ということは念頭に置くようにしています。監督や脚本家の意志も絶対に発生するので、「ここだけは逃したくない」というところだけは譲らずにやらせていただきました。

──賀来さんはいかがですか。

賀来 時生くんも感じていると思いますが、「柄本時生プロデュース」というように名前が最初に出たら、それは“時生の感性”なんですよ。それってなんと言うか、めちゃめちゃ恥ずかしいんですよね。

柄本 めっちゃ分かる(笑)。

賀来 言い逃れできないというか、「自分のやりたいことをこの作品にぶち込んだ」ということを貫き通さなきゃいけないんです。ただ、それが世間様に伝わった時の感動は、俳優部だけで参加する作品とはまた違った感覚があって。作品が自分の子どものようになるんですよね。

柄本 なる(笑)。本当に大切。ここ(お腹の中)にいるんだよね。

賀来 なるでしょ(笑)。俳優って受け身なので、それまでと脳みそを変えなきゃいけないところはありますが、表現という意味では変わらなくもあって。俳優とプロデュースって、延長線上にあると思っているんです。俳優も、現場では結局こうしたい、ああしたいと話し合うんですよ。そういう意味ではすごく自然なことだと思います。

──落合さんはどう感じていますか。

落合 撮影が始まる時、この3人は一緒だったんですが、撮影のメイクをしている時に賀来くんが時生に「本当に良かった。ここまで準備しても実現しない現場もあるから、本当におめでとう」と言っていて。僕も「良かったな、時生」と思いました。

柄本 本当に良かった。

賀来 撮影するまでが大変って言うからね。

──落合さんもプロデュースに挑戦したいという思いはありますか?

落合 見ていて羨ましいし、楽しそうだなと思いますけど、大変そうだなとも感じています。誰かパートナーがいて、そういう話が生まれたら面白いとは思いますけど、自分から何かをやりたいという欲はあまりないので、僕は今回のように船に乗るというタイプなのかなと思っています。

──岡田将生さんも含めた「劇団年一」のメンバーで作品を作ることの意味はどう感じていますか。

柄本 僕は他の3人を、1人の俳優としてとんでもなくリスペクトしているし、親友だと思っているんです。「こういうことができたらいいな」と夢のように語っていたことが実現できるところまできた、ということが僕にとってはとにかく嬉しいことです。現場で、脚本についての会話を何回かした時に「俺らって大人になったんだな」と感じて。その時に「これがやりたかった」という感覚になれたのが一番良かったことなんですよね。 ──近年は俳優がプロデューサーをする作品も増えてきていますよね。

柄本 僕らの上の世代で、山田孝之さんが始められていたことなども含め、環境の変化はすごく感じます。口にするのは恥ずかしいんですけど、僕にとっては「賀来さんがやった」ということが大きかった。身近な人間でここまでやりきった人が1人いるというだけで勇気が持てたんです。「『やってみよう』でやっていいんだ」という勇気をすごく与えてくれたのが賀来さん。我々の業界内でも、そういう活動が認めていただける環境になってきたのはすごく良いことだなと思っています。

──賀来さんが経験者として柄本さんにアドバイスするようなこともあったのでしょうか。

賀来 それはないです。たまに時生から「賀来ちゃん、大変だね」「賀来ちゃんよくやったね」みたいな謎の電話は掛かってきましたけど(笑)、別に僕は何も言ってない。本当にここまで良い座組みで、素晴らしいキャストで、チームで、こうして現場で撮影しているというのはすごいことだなと思います。

──柄本さんがプロデュース業で特に大変だと感じるのはどんな点ですか。

柄本 全部です。初めてだし、知らない単語ばかりなんですよ。“衣装打ち合わせ”の前には“衣装イメージ打ち合わせ”というのがあったりして。「イメージ打ち合わせ!?」って真っ白になって、僕は一言も喋らないような時間もあったりしました(苦笑)。どれを取っても全部大変ですが、自分の中ですごく必要なことだったなとも思いました。それらを知れたことによって、色んなことに興味が持てたし、良かったです。

──プロデューサーとしての将来の展望は何かありますか。

柄本 もういくつか、やりたいなと思っている題材はあって、それはいつか実現できたらなと思っています。

──改めて、このメンバーでの作品作りが実現したことへの思いを聞かせてください。

柄本 感慨深いです。撮影が始まったら、意外とだんだんフラットにはなってきたんですけど、僕の中で一番やばかったのは情報解禁の日でした。それまでは、ストレスなのかなんなのか分からないですけど、ずっと蕁麻疹が出ているみたいな感じだったんですよ。情報解禁されて、ネットで記事を見させていただいた時が、とにかく感動して嬉しかったです。

落合 毎朝、現場でメイクをしていたら、時生ちゃんが入ってきたり、賀来くんが「おはよう」って入ってきたりして、「今日も始まるんだな」と、毎日が感慨深いです。ただ、例えば自分に近い役で、今日の本当の3人みたいな空気感の、ただただ楽しいだけの作品には終わらせたくないなということは思っていました。ちゃんとスタッフさんも巻き込んで、愛される劇団年一でありたいなと思うし、その空気を皆さんに届けられたらいいなって。そのほうがみんな、ハッピーな気持ちになれるんじゃないのかなと思うんです。

賀来 毎日がただ楽しいんですよね。大人になってから、こんな時間ってないんですよ。僕も子どもが2人いるし、みんなも仕事が忙しいし。こんなに毎日みんなとお芝居ができて、お喋りもできるような時間は普通ないので、いかにこの時間を育むかですね。それが画面から伝われば、なおいいなと思っています。

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