眞栄田郷敦&高橋文哉、“徐々に距離を近づけた”『ブルーピリオド』撮影を回想「こだわり、思いがあったからこそ…」
眞栄田郷敦&高橋文哉、“徐々に距離を近づけた”『ブルーピリオド』撮影を回想「こだわり、思いがあったからこそ…」
俳優の眞栄田郷敦と高橋文哉が7月10日、都内で行われた出演映画『ブルーピリオド』(8月9日公開)の渋谷プレミアイベントに、共演者の板垣李光人、桜田ひより、本作のメガホンを取った萩原健太郎監督と登壇した。
2020年に「マンガ大賞」を受賞、アニメ化もされた山口つばさの漫画を実写化した本作は、高校生の主人公・矢口八虎が1枚の絵をきっかけに美術の世界にのめり込み、魅力的なライバル達や、アートの壁に苦悩しながら、国内最難関の美術大学を目指すストーリー。この日のイベントにはファンも招待され、4人はイベント後、ブルーカーペットを闊歩し、サウンドバイツのインタビューなどを受けた。また、イベント後は宣伝用のバスに乗り込んで渋谷を周遊するパフォーマンスも行った。
主人公・矢口八虎を演じた眞栄田は「パワーをもらえる作品。登場人物が自分の好きなことに取り組み、いろんな感情になる。その様子が美しく描かれていると思います」と本作の出来栄えに自信を見せる。本作の撮影のために絵の練習もしたといい、「やっていて熱い作品、泣けた作品です。僕も八虎と一緒に絵を初めて、そこから八虎と一緒に苦しんだりしました。合格発表のシーンはやってきた一ヶ月半の撮影を思い出してエモーショナルな気持ちになっていました。この撮影自体が本当に熱く泣ける撮影だったなと思います」と感想を述べる。
高橋は原作でも人気の、女性的な容姿の人気キャラクター“ユカちゃん”こと鮎川龍二を演じる。役へのこだわりを聞かれると、高橋は「自分と役を分けないことを意識した」とこだわりを明かし、「自分自身が可愛くなるために何をしたらいいかということを考えました。エステに行ってみたり、可愛くなる努力をして、歩き方、姿勢、手先、神経の通らせ方というか…つま先から手の指先まで一瞬も気を抜くことがなかったくらい、全身に神経を渡らせて、演じました」と振り返る。
八虎とユカちゃんは時に衝突をしたりする役どころでもあるが、二人もそれを意識して、撮影中、役の距離感を考えながら接していたといい、眞栄田は高橋演じるユカちゃんについて「可愛かった~」と嬉しそうに感想を述べつつ、「和気あいあいとしていたというより、役を通して、シーンを通して徐々に距離を近づけて行ったという感覚があります」と振り返る。
高橋も「和気あいあいとプライベートの話をするという感じではなかったです。このプロモーションが始まるまで郷敦くんのことを何も知らなかったくらい。でも話をするようになると、自分と似ている部分があったり、すごく共感できる部分がありました。作品中のなんとも言えない距離感、関係性は、撮影中のお互いの役に対する、こだわり、思いがあったからこそできたことだなと思います」と話した。
森まる役を演じた桜田も感慨深げ。本作について「出てくるキャラクターが魅力的な人ばかり。八虎を見て、何か好きなことに向かって、情熱と努力を惜しまない人はこんなに魅力的に見えるんだと思いました」と感想を述べる。板垣は高橋世田介役を演じているが、「総じて美しい映画だなと思います。信じたものを貫く気持ち、先に待っている血と汗と涙。全てが美しく映っていたと思います」と話していた。
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