「25時、赤坂で」第10話より

駒木根葵汰&新原泰佑「波長が合った」お互いの印象を「ないものを補ってくれるフレッシュな方」「特別なオーラを持っている」と語る<25時、赤坂で>

2024.06.20 23:10
「25時、赤坂で」第10話より

駒木根葵汰と新原泰佑がW主演を務める木ドラ24「25時、赤坂で」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系)が6月20日(木)の放送で最終回を迎える。

同作は、夏野寛子による同名漫画が原作。新人俳優の白崎由岐(新原)はオーディションでチャンスをつかみ、大学の先輩で人気俳優・羽山麻水(駒木根)が主演するBLドラマの相手役として共演することに。羽山の提案で二人は撮影が終わるまでの間、“役作りのための恋人関係”を結ぶこととなる。

WEBザテレビジョンでは、駒木根と新原にインタビューを実施。最終回を前に撮影裏のエピソードなどを語ってもらった。

「一緒に手を繋いで新たな世界に飛び込めれば」

――出演が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

駒木根:何よりも、俳優の物語ということに一番惹かれました。個人的には、年始に僕のラジオ「レコメン」にパシンペロンはやぶささんがラジオにゲストで来てくださったんです。そこで「2024年は新しい世界に飛び込むことが必要」と言われたことが胸のどこかにずっとありまして。このドラマのお話をいただいたとき、このことなのではないかと思いました。

新原:これまでもBL作品にいくつか出演させていただいてきたのですが、恋愛をする役ではなかったんです。3作目にして恋愛をする役で、プレッシャーも感じましたし、そういう点では僕もある種新しい世界に飛び込む気持ちだったので、駒木根さんと一緒に手を繋いで新たな世界に飛び込めればと思っていました。

――同作の原作、脚本を読んだ感想を教えてください。

駒木根:俳優同士の恋愛と、「劇中劇」があるという世界線が新しいと思いました。僕もまだまだ若手で、芸能界の全てを知っているわけではありませんが、売れてくるといろいろなことが大変になったり、外に出にくくなったり、恋愛も簡単にはできなかったり、そういうところに共感できる部分があるなと感じました。あとは、シンプルに綺麗な恋愛だと思いましたね。

新原:最初に原作を読んだとき、スタッフさんの配置やメイクを直すタイミングなど、作画に撮影現場のあるあるが詰まっていて楽しかったです。それをドラマにするということで、皆さんがなかなか経験することのない撮影現場の裏側を、その世界に入ったかのように体験できるのではないかなと思いました。

劇中劇への挑戦も「気持ち的には2本のドラマを縫っている感覚」

――俳優の役を演じるという、いわゆる二重構造についてはどういう印象を受けましたか?

新原:劇中劇って難しいですよね…。

駒木根:以前、「たそがれ優作」(BSテレ東、2023年)で劇中劇に挑戦したのですが、そのときは振り切った劇中劇だったので、今回はそのスタンスとは違う形で挑まなければいけないと考えていました。演じ分けはなかなか大変でしたね。

新原:今回の前に、舞台で、生まれも育ちも全く異なる顔がうり二つな二役をやっていて。さらにト書きも自分たちで喋る形の切り替えがとても多い作品だったので、そういった切り替えは生かせるのではないかと思いながら挑みました。

――演じる上で、何か準備はしましたか?

新原:白崎という役を、繊細でなおかつ真っ直ぐで、でも芯があるととらえていて。アップダウンが激しい役でありながら、原作にある繊細さをどう表現できるかという部分をずっと考えていました。その中で、「白崎という人物はこうだ」と決めきらないことが今回大事だということに気づきましたね。常にふわふわさせておきながら演じていました。

駒木根:1話で出てきた劇中劇の続きが3話や4話で出てくることがあったので、世界線をしっかりと理解しておかないといけないとは思っていました。普段の現場より、今回は台本を読み込んで準備はしていたと思います。

新原:頭をすごく使いました。ちゃんと時系列や役の心情を理解していないと、僕たちも分からなくなってしまいそうで…。

駒木根:そうそう。気持ち的には2本のドラマを縫っている感覚。

新原:分かる!

お互いの印象は「ないものを補ってくれるフレッシュな方」「特別なオーラを持っている」

――お互いの最初の印象はいかがでしたか?

駒木根:すごく明るくてずっと喋っている方。僕はそこまで口数が多くないタイプなので、僕にないものを補ってくれる、フレッシュな方という印象でした。本当に気さくで、僕の方が年上なのに初めて会ったときも率先して話しかけてくれて、とても助かりました。

新原:僕は、特別なオーラを持っている方だなと思いました。

駒木根:本当に?

新原:本当に本当に。口数は少ないのですが、隣にいると話していなくても考えていることが分かる瞬間がとても多くて。撮影で自由に動くときに「もしかしたら、今ポーズ変えたいんじゃないかな」とかいうのが分かりやすいんですよ。だからそれを感じてこちらも動けるということがたくさんありました。

駒木根:それはあったかもしれない。

新原:でもそれって当たり前ではなくて、上手くいかないときもたくさんあるんです。そこの波長が合ったと感じたので、今回、羽山と白崎を演じる上で安心できました。

駒木根:確かに、同じタイミングで動けているのは本当に肌で感じていました。二人の息が合っているのか、新原くんが僕に気を遣って動いてくれていたのか分からないですが(笑)、とてもやりやすかったです。

――撮影で楽しみにしていたことはありますか?

駒木根:温泉に行くのを楽しみにしていました! あとは、登場するキャラクターが増えて関係性が複雑になっていく中での、同世代のノリも楽しみでした。二人の恋愛だけではなく、ドロドロしていく物語というか。

新原:男同士のドロドロってあまりないですよね(笑)。

僕は、ゲイバーや温泉など、ロケ地でのシーンが話の展開が進むきっかけになっていくので、その撮影を楽しみにしていました。

――タイトルにちなみ、何か時間・場所で思い出に残っていることがあれば教えてください。

駒木根:それこそ僕、“25時、赤坂”かも。友だちと赤坂で夜にフットサルをやることが多いので、間違いなく僕のことですね。

新原:ちなみに僕も“25時、赤坂”です。元々朝の情報番組の火曜レギュラーを担当していた時期があり、夜中に赤坂に行っていたんです。6時ごろの出演だったので、25時に起きていましたし、そこから赤坂に向かう準備をしていました。

――最後に、メッセージをお願いします。

駒木根:原作が大人気なので、もちろんプレッシャーも感じていましたが、新原くんをはじめ、スタッフ・キャストの皆さんと精一杯考え抜きました。よかったら最後まで楽しんでほしいなと思います。

新原:ドラマでは原作とは違うシーンも織り込まれています。夏野先生、脚本家の皆さん、監督が話し合って作ってくださいました。同じ世界線だけど、原作には描かれてない部分もあるので、BLドラマが好きな人も、原作が好きな人も、ドラマが好きな人も、皆さんに楽しんでいただけると思います。

「25時、赤坂で」最終回あらすじ

「昼のゆめ」がクランクアップを迎え、羽山(駒木根葵汰)の家に置きっぱなしになっていた荷物を整理する白崎(新原泰佑)。さまざまな思いが溢れる中、なんとか羽山の家を出ていこうとする白崎だったが、羽山はその手を引いてリビングへと連れ戻す。溢れる感情に歯止めが効かなくなった二人は、そのまま互いを激しく求め合い…。

しかし翌朝、ある決意を固めた白崎は寝ている羽山を置いて出ていってしまう。不器用な二人の恋の行方はいかにーー。

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