小学館「セクシー田中さん」特別調査委員会の報告書公表 関係者への誹謗中傷にも注意喚起<全文>
2024.06.03 15:20
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小学館は2024年6月3日、2023年10月クールに放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんが死去した問題について、特別調査委員会による調査報告書を公表した。
小学館「セクシー田中さん」調査報告書公表
小学館は「当社は、芦原妃名子先生に関する一連の事案について、事実関係の調査、問題点の洗い出し、必要な改善策提案を目的として、弁護士を含む特別調査委員会を設置し、調査を行ってまいりました」と報告。委員会による報告書とそれを受けて小学館が作成した映像化指針を発表した。報告書では、関係部署・関係者に対して実施した調査で明らかとなったドラマ化業務の流れ、打診からドラマ化の期間、ドラマ完成までに生じる原作改変といった問題について記載。会社のリスク管理体制やSNS対応、脚本を巡る日本テレビとの交渉などについて経緯が詳しく明記されている。
再発防止策として、契約の文書化などテレビドラマ化対応、SNS対策や作家の保護といった危機管理体制の充実という2つが提言されており、それに基づき小学館が発表した映像化指針では、映像化許諾検討の際に作家の意思や希望など意向を尊重した文書の作成、映像化の検討段階から正式な許諾段階までの文書の作成、社内における映像化への理解を深めるための社内セミナーの実施という3点を掲げている。
さらに、発表文では「報告書の公表は、当該事案関係者への批判を意図しておりません」と注意喚起。「関係者個人への誹謗中傷は、厳に慎んでいただきますようお願い申し上げます」と呼びかけている。
芦原妃名子さん死去「セクシー田中さん」など連載
芦原さんは2024年1月26日に「セクシー田中さん」実写ドラマ版の制作陣との間に起きたトラブルを、自身のブログ及びXで明かしていたが、1月28日に一連のポストを削除。報道によると、同年1月28日から行方不明になっており、翌29日に栃木県内で死亡しているのが見つかったという。50歳だった。日本テレビは2024年5月31日、「社内特別調査チーム」による調査結果を報告。ドラマ化についての交渉の過程から放送過程における関係者の認識齟齬やミスコミュニケーションが生じた理由、原作者と制作サイド間の信頼関係が失われた要因、それらを踏まえた今後へ向けた提言などについてまとめている。(modelpress編集部)
発表全文
特別調査委員会による調査報告書公表および映像化指針策定のお知らせ2024年1月、漫画家・芦原妃名子先生が逝去された事につきまして、改めてお悔やみを申し上げます。また、ご遺族にも深く哀悼の意を表します。
当社は、芦原妃名子先生に関する一連の事案について、事実関係の調査、問題点の洗い出し、必要な改善策提案を目的として、弁護士を含む特別調査委員会を設置し、調査を行ってまいりました。
この度、特別調査委員会より報告書を受領いたしましたので、その概要と、報告書を受けて当社が作成した映像化指針を下記のとおりお知らせします。調査にご協力をいただいた日本テレビの皆様はじめ関係者の皆様には、厚く感謝申し上げます。
報告書の公表は、当該事案関係者への批判を意図しておりません。関係者個人への誹謗中傷は、厳に慎んでいただきますようお願い申し上げます。
なお、公表する報告書は、関係者のプライバシー配慮及びその保護、機密情報保護のため、部分的な非開示措置をとっています。
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