撮影/たむらとも

理系コスプレイヤー・紬とろろ、心が苦しくなった高専時代「コスプレ投稿が学校内で大ごとに…」

2024.05.31 06:03
提供:ENTAME next

あどけない顔立ちと、身長148センチの小柄なボディーを活かしたコスプレで唯一無二の存在感を放つコスプレイヤーの紬とろろ。アニメはもちろん、APEX、VALORANTを始めとしたFPSゲームもこよなく愛し、ゲーム界隈でも注目を集めている。自ら“理系コスプレイヤー”と名乗る彼女のベールに包まれたキャリアに迫る!

アニメが好きになったのは父の影響だった。単身赴任で家を長く空けることの多かった父は、我が家に帰ると家族3人で大好きなアニメを観るのが好きだった。

「母は厳しいほうだったので、普段はアニメやゲームに熱中するのを許してくれなかったんですが、父がめちゃくちゃアニメオタクで、お正月でおうちに帰ってきたときに、『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビアニメを全巻借りてきて、家族全員で観たんです。それをきっかけに私もアニメが好きになって。

特に小学5年生のときに、同じように父に観せられたテレビアニメ版の『攻殻機動隊』はドハマりして、いまだに一番好きなアニメです。アニメを好きになっていく過程で『涼宮ハルヒの憂鬱』や『けいおん!』なども観てはいたんですが、どっぷりという感じではなくて。『攻殻機動隊』に並んで好きなアニメは小野不由美さん原作の『十二国記』で、今でも定期的に観ています。そういう趣味なので、アニメの話が合う友達は周りにいなかったです」

中学生になるとニコニコ動画にハマった。観ているだけでは飽き足らず、顔は出さずに「歌ってみた」などの配信も始めた。

「配信を始めると、そのコミュニティでお友達関係ができるので、すごく新鮮だったんです。ハマると、とことんというタイプなので、毎日夜は配信をやって。当時のニコニコ動画の生配信はコミュニティレベルみたいなのがあって、人が増えるとどんどんレベルが上がっていくんです。そうやって上を目指すのも楽しかったんですよね」

ニコニコ動画の沼にハマっている最中、高専(高等専門学校)に進学した。

「父と母がどちらも建築士だったので、家に理系の本などがあるのが当たり前の環境だったんです。だから当たり前のように数学が好きになりましたし、顕微鏡もあったので、生物にも興味を持つようになりました。そんな私を見て、親が高専の存在を教えてくれて、オープンキャンパスに行ったら面白そうだなと。その頃から理系一直線だったので、今も理系コスプレイヤーを名乗っているんです」

高専に進学するまで、将来の夢はアニメ声優だった。

「中高とアニメやゲームの声優になるのが夢でした。ただ母がリアリストだったので、『声優さんになるには倍率が高いし、たとえなれたとしても、大抵の人は40歳になっても六畳一間で生活しなきゃいけないんだよ』みたいなことを言われて(笑)。それで一旦、夢を諦めて、高専に進学しました。高専は授業が忙しいし、実験もあるしで、しばらくは配信から離れざるをえませんでした」学業優先でニコニコ動画から距離を置いたものの、そこで繋がったコミュニティがコスプレを始めるきっかけとなった。

「ある日、ニコニコ動画で知り合ったお友達から、『「ニコニコ超会議」というイベントがあるから東京に遊びに来ない?』と誘われて。せっかく東京に行くなら、ハロウィンみたいに楽しみたいなと思ってメイド服を持参して行ったんです。コスプレというほど本格的なものではなかったんですが、意外と会場で知らない人たちから撮影してもらえて楽しかったんですよね。

あと昔からかわいい女の子や綺麗なお姉さんが大好なんですが、コスプレイヤーさんを起用したゲーム紹介みたいな企画があって。えなこさんや近衛りこさんなど、たくさんのコスプレイヤーさんが参加していたんです。それを見たときに、あのステージに立っている人たちと友達になりたいと思ったんですが、仲良くなるためには、自分もそのレベルにいかないといけないなと。そういう下心もあって(笑)、本格的にコスプレを始めようと思いました」

地元でもコスプレイベントは開催されていたが小規模なものばかり。地元にいるコスプレイヤーの大半は趣味の範疇でコスプレを楽しんでいた。

「高校生だと東京に行くお金もないので、コスプレを披露するのはSNSが中心でした。通っていた高専が北海道にあって、あまり遊ぶ場所もないので、みんな暇なんです。そういう環境だとSNS文化が異常に発達するので、他と違うことをすると目立っちゃうんですよね。そしたら誰かが、私のコスプレ写真を拡散したみたいで、1年生から5年生まで全生徒にコスプレをやっていることが知れ渡っちゃって。知らない先輩から廊下で声をかけられるみたいなことが頻繁に起こったんです。

当時はコスプレのクオリティも低かったので、いわゆる“着ただけレイヤー”みたいな感じになってしまって。今よりも垢抜けていないので、いじられるみたいな。肌の露出こそなかったんですけど、それが意外と学校内で大ごとになっちゃったんです。それが原因で心が苦しくなってしまって、1回コスプレを辞めちゃいました」

一時期はコスプレから離れたものの、悪いことをしている訳でもないのに、どうして自分が折れないといけないのかという疑問が沸々と湧いてきた。

「親には何でも正直に話していたので、つらいなら高専を辞めてもいいと言ってくれたんです。でも私は反骨精神が強いので、せっかく頑張って入った学校だし、絶対に辞めたくない。そもそも何でコスプレを辞めなきゃいけないんだろうと憤りを感じて。それで学校は辞めずに、アカウントを作り直して、コスプレ活動を再開したんです」

高専5年生のときに転機が訪れた。

「高専のある北海道で、町おこしの一環としてコスプレフェスを開催することになったんです。それまでは『コスプレイヤーって何?』みたいな反応だったのに、みんなが手のひらを返したように、『コスプレイヤーさんと写真を撮ってきた』とか報告してきて、私に対しても『応援しているから!』とか声をかけてきたんです。ちょうど私のSNSも伸びていたタイミングだったので、みんな調子がいいなと思いつつ、学校もコスプレも辞めなくて良かったなと。それで転入試験を受けて、北海道の大学に通うようになって、よりコスプレ活動に力を入れるようになりました」

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