ワクチン集団訴訟の騒動の中、くれいじーまぐねっとが3年前の動画を非公開に
「くれいじーまぐねっと」(登録者数205万人)が、新型コロナワクチンに関する動画を非公開にしました。
新型コロナワクチン集団提訴により、YouTuberの動画が再注目
4月17日、新型コロナワクチン接種後に死亡した男女の遺族など13人が、国を相手取って、東京地裁に集団提訴しました。その訴状の中に、2021年当時のワクチン担当相である河野太郎デジタル相と「はじめしゃちょー」(同1090万人)との対談について書かれていたことが分かり、改めて注目が集まりました。
2人の対談はYouTube上で公開され、河野大臣はワクチンの副反応について「そんなに怖がる副反応では決してない」「2億回打ってワクチンで死んでる人は1人もいない」などと発言していました。
集団提訴が大きく報じられると、SNSで一部のユーザーからはじめしゃちょーへの批判の声が上がり、18日、はじめしゃちょーはXを更新。対談動画を作成した意図を「ワクチンについて自分としても気になっており、ウイルスやワクチンの事など何も知らなかったので自分が思う疑問を質問形式でお聞きした動画です」と説明し、「広告案件ではないので撮影費用は一切もらっておらず、動画の収益化も行なっておりません」と無償で制作したものだとしました。
くれいじーまぐねっとが動画を非公開に
ところがこの説明に納得できなかった一部のユーザーが、その後もはじめしゃちょーへの批判を続けるという展開に。批判するユーザーの言い分としては、YouTubeが2021年に発表した新型コロナワクチンに関する情報発信の例として、くだんの対談動画が紹介されていることや、政府の新型コロナウイルス感染防止の予算案に「戦略的広報費」として約24億円が設けられているというもので、無償で制作したというのは信じられないとしています。
YouTubeが公開した「活用例」は現在も閲覧可能で、「新型コロナウイルス感染症やワクチンに関するYouTubeの日本での取り組み」として「ヒカキン」(同1370万人)、「はるあん」(同92万人)、「はじめしゃちょー」、「くれいじーまぐねっと」の4組の動画が紹介されています。ただし、この資料の中に有償で発注したという記述があるわけではありません。
くれいじーまぐねっとが公開たのは、「【衝撃事実】コロナワクチンについて女性目線で先生に質問攻めしてみた!!!」というタイトルの動画(2021年9月公開)で、新型コロナワクチンについて、女性目線で気になることを産婦人科の女性医師に質問するという内容でした。動画の概要欄では、
どういう判断を下すかはそのひとそれぞれです。
ただ純粋にこの動画をみて気になっていたことを少しでも知ってもらえたら、私たちとしては勇気を出してこういう発信をしてよかったなと思います。
と綴り、はじめしゃちょーと同様、収益化はしていないと報告していました。再生数は、2023年5月時点で210万回を記録していました。
この動画はワクチンに関する内容だったため、今回の騒動によりSNSで批判を集める結果となった様子。そうした中、23日までにくれいじーまぐねっとは問題の動画を非公開としたようです。これについて今のところ本人たちからは特に言及はありません。
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