イラストレーター・さいとうなおき、サインやめた理由を明かす背景に中国人の組織転売ヤーの存在尾行・つきまといの被害も

2024.03.16 23:15

提供：ユーチュラ

3月16日、「さいとうなおき」（登録者数51万人）が「尾行・つきまといをされ、サイン中止せざるをえなくなりました」と題する動画を公開しました。

サイン中止を宣言

さいとうなおきは、『デュエルマスターズ』『ポケモンカード』『ウマ娘』などのイラストを手掛ける人気絵師です。YouTubeチャンネルでは、イラストの描き方などを発信しています。

今年2月、さいとうは自身のXを更新。イベント終わりや移動の時間に待ち伏せをされ、取り囲まれる事案が多発していると報告しました。さらに、車で数十分にわたり尾行されるなど身の危険を感じることもあるといい、今後はいかなる場合であっても個人的なサインには応じないと宣言していました。

今回の動画で、さいとうはこの件の詳細を説明しました。2月24日にイラストレーターの「ぬこー様」（同7900人）と「Ixy」（同８万人）とともにお絵描き教室のイベントを開催したさいとう。イベント終了後、男性4人組が近寄ってきたといいます。こういった事を事前に予測していたさいとうは、裏口に止めていた車から出発。ところが、男性4人組も車で追跡を始めます。さいとうの車は振り切るように路地に入ったものの、30分ほどしつこく尾行されたそうです。らちが明かないと判断したスタッフが、車を交番の近くで一時停止。さいとうらが近寄っていったところ車は走り去っていってしまったのだとか。

さいとうによると、こういった出来事がここ1年ほど続いているといいます。

転売目的のつきまとい被害

ことの発端は2022年9月に原宿で行った展覧会なのだとか。

転売防止のため、サインには相手の名前を必ず添えるようにしていたというさいとう。しかし、この日は来場者が多く、気が回らなかったそうです。中でも来場者には年配の中国人が多く、さいとうは相手の名前を紙に書くように伝え、それをサインしていたそうです。ところが実際には相手の名前ではなくキャラクターの中国語名を伝えられていたとのこと。中国語の分からないさいとうは相手のハンドルネームだと誤解し、サインしてしまったと振り返りました。

後日、海外転売ヤーが人を雇って組織的に並ばせていたことが判明。さいとうは「僕はその国の人が全員こういうことをする人ばかりだとは全く思ってません」としながらも「一部の心ない人の行動は、何よりも自国の善良な人たちに対する冒涜でもある」と非難しました。

また、さいとうは講演に向かう新幹線で待ち伏せされたこともあるのだとか。いつもサインには応えていたさいとうですが、高額なカードを不自然なほど大量に出してくることや、何かと理由をつけて何枚もとサインをねだる様子に「異常だな」と感じ、その場を立ち去ったといいます。その後、複数回にわたり待ち伏せされたそう。このような転売目的の行動は組織的に行われているらしく、イベント会場に女性を使ってスケジュールを割り出そうと電話をかけたり、車で尾行されるといった被害を受けたと報告しました。

こうした状況を受け、「しばらくサインについては全面的にお断りをさせていただきたく思います」と表明したさいとう。転売ヤーに子どもが利用される可能性も危惧しているため、「例外は一切なし」だと強調しました。

コメント欄では「安心してお仕事できる日が来ますように」「さいとうなおき先生が早く安全に、心穏やかに過ごせますように」といった声とともに、「組織犯罪をしっかり警察は取り締まって欲しい」「ほんと悪質」といった転売ヤーへの怒りの声が多数寄せられています。