山戸穂乃葉が華麗にフライング・深田竜生は美声&ソロダンスで魅了…“140分”で紡ぐ心温まる新生「魔女の宅急便」<ゲネプロレポ>
2024.03.07 22:52
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2022年に第9回「東宝シンデレラ」オーディションのミュージカル賞を受賞した山戸穂乃葉、少年忍者の深田竜生が7日、東京・日本青年館ホールにて行われたミュージカル「魔女の宅急便」の公開ゲネプロ&初日前会見に出席。同ミュージカルで、2人はフレッシュさ全開で熱演。共演者とも息ぴったりに「魔女の宅急便」の世界へ誘った。ここでは、このほど行われたゲネプロの様子をお届けする。<※記事内ネタバレあり>
山戸穂乃葉&深田竜生「魔女の宅急便」8日から開幕
児童文学作家・角野栄子氏が執筆した全6巻の児童書「魔女の宅急便」。2017年に岸本功喜が脚本・演出を務め、同作のミュージカル版が上演。盛況の熱気そのままに、2018年に再演、2021年に再々演され、2024年、新たなキャストで4度目の公演を迎える。今回キキ役に抜擢された山戸は、本作がミュージカル初挑戦。さらに、キキの相手役となるトンボ役には、ドラマ「紅さすライフ」(日本テレビ/2023)に出演し、カリスマモデル役でも話題を呼び、現在はドラマ「マイストロベリーフィルム」(MBSほか/毎週木曜25時29分~)でクアトロ主演を務めている深田が選ばれ、深田にとって本作が外部ミュージカル初出演となった。
ほかにも、キキの母であるコキリ役には生田智子、キキの父オキノ役は横山だいすけ、キキが居候するコリコの街のパン屋のおかみさんおソノ役は白羽ゆり、おソノの旦那さんフクオ役には、お笑いコンビ/ライセンスの藤原一裕が、前作に引き続き出演。2幕構成の約140分間(休憩20分間含む)目まぐるしい展開で観客や劇場を「魔女の宅急便」の世界で包み込む。
山戸穂乃葉、華麗にフライング
1幕は、キキの誕生からスタート。生まれたてのキキを両親が抱き、生田と横山の優しいハーモニーが劇場全体を包み込む。キャストの美しいハーモニーが家族愛を表しているようで、優しい眼差しで見つめ合いながら歌う微笑ましい家族の印象が強く刻まれる。また、キキが幼少期を思い返すシーンでは舞台上に幼少期のキキが現れ、13歳のキキとともに歌声を奏でるシーンも。小さな体から響く力強い歌声によって劇場は和やかな雰囲気に包まれ、心温まるシーンとなっている。その後成長したキキが、修行のため家族の元を離れ、新たな住処を探しに向かうシーンや修行のため住むことになった街でお手伝いのためお届け物屋さんとなり、人々へ届け物をするシーンでは、1幕で山戸の見せ場の1つであるフライングを披露。堂々と優雅にステージ上を舞って見せた。
深田竜生、磨きがかった圧巻のダンス・山戸穂乃葉とのデュエットで魅了
続く2幕の見どころの1つは、山戸と深田のデュエットシーン。初めはステージの端にいた2人が歌声を重ねながら歩みより、手を取り合って愉快な振り付けでステージを盛り上げる。2人が距離を縮めていく様子が初々しさも相まってみずみずしく描かれる。さらに物語が進むと、トンボ演じる深田の長身が存分に生かされるダンスシーンが。カラフルな衣装に身を包んだキャストが深田を囲み、一糸乱れぬ華麗なダンスを繰り出す。伸びやかな美声を響かせ、ステージを大きく使いブレずにしなかやに踊る様子が目を引く。音楽や歌詞に合わせコロコロと変わる深田の表情にも注目。全身全霊で歌い踊る姿から目が離せない。
物語終盤、人間の様々な感情に触れ仕事が忙しさを増していく中、壁にぶつかったキキは熱を出し、倒れてしまう。トンボも心配する中、果たして2人の運命は?劇場という空間を忘れ、観るものも「魔女の宅急便」の世界に浸り、最後は思わず声を上げ応援したくなるようなそんな愛おしく目が離せないシーンが怒涛のように押し寄せるラストは劇場で見届けてほしい。
現代を生きる中で、何かに追われがちになってしまうことや心がひりひりしてしまうことも多いだろう。そんな時にこそ、この劇場へ一歩足を踏み入れれば、そこには温かい物語と優しく包み込んでくれるキャストたちが待っている。人間の温かさに触れ、ほっこりとする一時を味わいに来てみてはいかがだろうか。
山戸穂乃葉&深田竜生、初日を前に意気込み語る
公開ゲネプロ前に行われた初日前会見で山戸は、「初ミュージカルから主演で大丈夫かなという不安も大きかったですが、今はなにも考えていない。今が楽しいので何も考えず頑張ろうと思います」と堂々した様子でコメント。深田は「本当に稽古が始まったあたりから何もできなくて思うようにできずお芝居も歌も不安があった。稽古を重ねてこの作品がすごく好きになって、明日からはトンボとして楽しんで役を生きていきたいと思います」と笑顔を見せた。さらに21歳である深田は、15歳の山戸をリードしたいと話していたことについては「(リード)していただいていました…(笑)芝居のエネルギーもキャッチボールのようにすごく多いので、それに応えるような感じで自分も助けてもらいました」とまさかのリードされる側だとコメント。「今日出る前もすごく緊張していたんですが、キキは全く緊張していなくて『あ!すごいな!』って見習いたいなって」と山戸に感心したといい、「本番期間中はたくさん僕がリードできるようになりたいです!」と意気込んだ。
同ミュージカルは東京公演(同劇場にて8日~17日まで)と大阪公演(新歌舞伎座にて21日~25日まで)合わせて全21公演行われる。(modelpress編集部)
あらすじ
13歳になった魔女のキキは、古くから伝わる習わしにのっとり、相棒の黒猫・ジジと共に満月の夜に旅立つ。自分で新しい町を見つけ、1年後には自力で暮らせるようにならなければいけないが、空を飛ぶ魔法しか知らないキキは、新しい町コリコでも様々な壁にぶつかる。皆が家族同然の小さな街で育ったキキは、大きな町での価値観の違いに驚き、また魔女であることに対する好奇の目や偏見にも苦しむ。自分という小さな存在に葛藤しながらも、飛ぶことに憧れる少年トンボとの交流や、パン屋のおソノさんに励まされながら、思春期の少女は少しずつ成長していく。
おソノさんの提案で飛べることを活かしお届けもの屋さんを始めたキキだが、なかなかうまく町に馴染むことができない。何かとちょっかいを出してくるトンボへの淡い恋心も、まだまだ子どものキキにはその気持ちを整理することができない。そんな中、町長からある依頼がくる。それは町の1年で1番大きな行事に関わる重要な仕事。キキは無事にその依頼を果たせるのか。そしてトンボとの淡い恋の行方はどうなっていくのか?
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