アプガ(2)日比谷野音 直前インタビュー「悔いが残らないように全力を尽くしたい」
アップアップガールズ(2)が3月3日(日)、日比谷野外大音楽堂で単独ライブを開催する。グループとして過去最大規模のワンマンに向かう5人を直撃。まずは高萩千夏と佐々木ほのかのインタビューから。
──いよいよ3月3日に、アップアップガールズ(2)(以下、にきちゃん)のワンマンライブ『アップアップガールズ(2) 輝く☆にきちゃん魂!〜未来へ繋ぐ日比谷野音〜』が日比谷野外大音楽堂で開催されます。お2人の日比谷野音ワンマンへの思いを聞かせてください。
高萩 正直、東京でアイドルをやってなかったら、日比谷野音がすごい会場だってことはわからなかったと思います。こうして自分たちが目標にしたいと思ったのも、自分がにきちゃんで活動してきたからだと思います。アイドルが目指す大きなステージと言えば、武道館、野音、Zepp、ちょっと前だと中野サンプラザとかあると思うんです。
にきちゃんは、7年間がんばって活動してきてZeppワンマンを実現できたりしていったんですけど、そうした中で、アイドルが目指す目標のひとつ、日比谷野音に立ちたいって気持ちが増していきました。あと野音は、自分たちが尊敬する先輩のアップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))さんが大きい目標にしてた会場なんです。8年目にしてその野音に遂に自分たちが立てるのは、先輩たちに近づけたのかな?って思うし、自分たちにとってはすごく大きいことだなって思います。
佐々木 もともと私が東京に出てきたのは、自分をたくさんの人に知ってほしいって理由からだったんですけど、私もにきちゃんに入ってなかったら日比谷野音って響きすら知らなかったと思います。にきちゃんでアイドルをがんばる中で、日比谷野音を目標にするぞ!ってなったところから、私も野音についていろいろ調べたんですけど、ほんとにいろんな人が野音に立たれてるのを知ってびっくりしました。日比谷野音の重みがわかったんですよ。
なので、いざライブが決まったとき、いつもだったら「やったー!」って素直に喜べるんですけど、今回は違って「これはがんばらなきゃまずい」って思ったんです。ただうれしいだけじゃなく、野音に立ったときにもし「ほーちゃんのパフォーマンス、ステージに負けてるね」って思われたらどうしよう?とかいろいろ考えました。
ほんとに現実を見なきゃなって思ったんです。なので、当日はちゃんと胸を張って「私は日比谷野音に立てるアイドルだ!」って堂々とみんなに言えるように、悔いが残らないように全力を尽くして挑みたいってすごく思います。
──さて、にきちゃんは2017年2月25日の結成から今年で7周年となりました。これまで発表した楽曲の中から、特に思い入れのある曲をライブの印象も込めて聞かせてください。
高萩 曲もそれぞれ思い入れがあるんですけど、ライブってことを含めて考えると、私はオープニングSEについて話したいです。オープニングSEって、言ってみればグループを表すテーマ曲なんですよ。SEが流れるときって、ステージに出るときの一番最初の思いだったり、ここまで来るまでの感情だったりが出てくる瞬間なんです。あの始まりの時間がすっごくドキドキするんです。
特に大きなライブのSEのときのことはどこの会場も覚えてますってくらい、私の中では大きいものなんです。ライブが始まるとずっと楽しい!って感情だけど、そこだけが唯一緊張してる時間なんです。余計なことを考えずに、このライブのことと、自分の今までの気持ちと向き合うからすっごくグッとくるんです。私は、ほんとにあの時間をすごく大切にしてます。お客さんにしても、「遂に始まるぞ!」とか期待感で印象に残ってる人が多いと思いますね。
佐々木 私の印象深い曲は「Sun!×3」です。私が加入(2018年4月)して、りんりん(中沖凜)が卒業(2018年12月)したあとに、この曲の歌い出しを受け継いだんです。それが、私にとっての初めての長い歌割りだったんですよ。なので、セトリに「Sun!×3」が入ってると毎度毎度歌うたびに緊張してました。今だから言えるけど、私、途中でこの曲のことが嫌いになったんです。歌えないし、煽りも上手くできなかったし、「Sun!×3」と私の関係性が気まずくなっちゃったんです(笑)。
でも、今となっては、ほんとに大好きな曲になりました。歌詞の意味もメロディもめっちゃいいなって思うんです。自分がにきちゃんに入った初期の頃を思い出しますし、ライブで歌ってても泣きそうになるときもあります。でも、歌割りはソロパートじゃなくなったんですけどね。3期メンバーが加入したタイミングで、最初の部分が島崎になって、続いて私になったんです。でもでも、素敵な歌に変わりはないからいいんです。これからもたくさん歌っていきたいし、ファンのみなさんにも今までのこととかを思い出してもらえたらいいなと思います。──では、日比谷野音ワンマンを終えたあと、グループとして個人として、その先にに目指すものを聞かせてください。
高萩 次は全国ツアーですね。何度も言ってるんですけど、47都道府県ツアーをやりたいんです。もちろん、めちゃくちゃ無謀なのはわかってます。ただ、これからにきちゃんをより大きくしていくには、やっぱり全国各地にファンを増やしていかなきゃダメだと思うんですよ。
初めて行く土地で最初は厳しい現実を見ちゃうかもしれないですけど、徐々にでもライブ1本1本を確実にソールドアウトできるようになりたいし、どこに行っても大盛り上がりする空間を作っていきたいんです。「にきちゃん、めっちゃ楽しそう!」って思えるライブが常にできるグループでありたいんです。そういうのを日本中に広めていきたいって気持ちがあります。ほんとの意味での“ライブアイドル”でありたいなって思いますね。
あと個人としては、アイドル力をもっと磨きたいと思ってます。私、今26歳なんです。歳なんて関係ないって言ってくれる人もいますけど、でもやっぱりアイドルとして、戦うのは今までの自分なんですよ。もっともっとにきちゃんも自分のファンの人も増やしたいので、アイドル力は必要だなって思います。
私、グループ活動が好きなんで、ひとりで活動するのがすごい苦手なんです。だからこそ、ひとりでパフォーマンスできるようになるのが私の目標なんです。個人でも活動できるようになって、ちゃんとお客さんを呼べるようになりたいし、熱いファンを集められるアイドルらしいアイドルを目指したいです。
佐々木 私はちなっちゃんとは真逆で、グループ活動が苦手なんですよ。もともと集団行動が苦手で、にきちゃんに入ってからも散々みんなに迷惑をかけてきたんです。でも、ほんとに最近なんですけど、グループがいいなと思い出したんです。自分ができないことを、できる人がカバーをしてくれるってすごいことじゃないですか。ほんとに、ひとりじゃないって環境がほんとにありがたいことなんだっていうのがわかってきたんです。
日比谷野音が終わったら「ほーちゃんすごくたくましくなったね」って言ってもらえるくらいになりたいんです。何でもかんでもやりますとは言えないんですけど、でも普通に「これやれる?」って言われたときに「できます!」って言えるくらいのスキルはつけていきたいなと思います。
私が一番苦手なのは、人の話を聞いた上で、その人を活かしつつっておしゃべりができないんですよね。今、にきちゃんはラジオとかやらせていただいてて、トーク力は大事だなってことをすごく感じてるんです。相手の方に言いっぱなしじゃなくて、「私はこう思いますけど、なになにさんはどうですか?」とか、上手い会話のキャッチボールができるようになりたいんです。
あと、パフォーマンス面だと歌ですね。歌は足を引っ張ったりもするので、逆に「あの子、歌上手いね」って言われるくらいになりたいです。私はクセのある歌い方になりがちで、最近それが邪魔になりすぎるところがあるのでそこを直しつつですね。やっぱりグループなので、みんなの良さを出しつつ、自分の良さも出さなきゃいけないので、そこは周りを見つつがんばりたいなって。
高萩 あなたそんなこと言えるようになったの?(しみじみ) ついに佐々木がここまで来た(拍手)。
佐々木 ほんとに自分勝手人間だったので、今までそんな考えは頭に浮かんでもなかったです(笑)。だからと言って自分を見失いたくないので、自分らしさも出しつつがんばっていきたいです。みなさん、これからも佐々木ほのかとにきちゃんをよろしくお願いします!
▽日比谷野外大音楽堂で単独ライブ【公演タイトル】 輝く★にきちゃん魂!〜未来へ繋ぐ日比谷野音〜【日程】2024年3月3日(日)開場16:00/開演17:00【会場】東京・日比谷野外大音楽堂【出演】アップアップガールズ(2) [オープニングアクト]アップアップガールズ(仮)
▽クラウドファンディング中「『にきちゃん日比谷野音ライブ』を映像化!大成功したい」プロジェクトhttps://limista.jp/projects/4603
▽新曲『君と僕の軌跡』配信リリース中!各社ストリーミングサイト → https://linkcloud.mu/b158a828Music Video → https://youtu.be/pYMXO1BrBIE?si=Ym4rWpy4vfgrOyKp
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