昨年1月に起業、社長コスプレイヤー・乃街まのさん「起業のきっかけは推しの生き方」

――今日のイベントの感想は？

乃街さん　本当に大きいイベントなのですごく楽しみにしていました。

――普段からよくコスプレするんです？

乃街さん　最近は忙しくてあまりできていなかったんですけど、月に２回ぐらいは撮影には出かけています。コスプレ活動歴は結構長いので、多いときは3、4回、最低でも週に１回はコスプレしていました。

――ちなみに、今日はなんのコスプレですか？

乃街さん　VTuber犬山たまきくんのママである、佃煮のりおさん本人のコスプレです。

――佃煮のりおさんといえば、マンガ家としても活動している実業家ですね。こちらのコスプレを選んだ理由を教えてもらえますか。

乃街さん　ファンとしてずっと応援している、佃煮のりおさんに憧れて社長業を始めたんです。なので今日はコスプレしてみました。

――憧れの人に近づけたってことですね。

乃街さん　近づいちゃっているんです（笑）。（肩書的には）同じになってしまいました。

――衣装のポイントを教えてください。

乃街さん　衣装は友だちに作って頂きました。佃煮のりおさんのLive2Dモデルが着ている衣装の柄、そのまんまに仕上げてもらったんです。――社長業もこなしているということで、具体的にどんなことをしている会社なんでしょうか。

乃街さん　プロダクション業として、コスプレイヤーの子たちに色んなお仕事をお願いしたりとか、イベントの企画などもちょっとやったりしています。ひとつだけだと会社として存続させるのは大変かもしれないので、色んな事業をやっていますね。

――いつ起業されたんです？

乃街さん　2023年の1月からなので、まだ1年も経っていないです。それまでは普通にお仕事などをしたのち、フリーランスのコスプレイヤーを経て今に至ります。

――何をキッカケに起業することになったんですか。

乃街さん　いつかは自分の好きなことをやりたいと思っていたんです。その頃に、ずっと推しで見ていた佃煮のりおさんも同じく女性で起業されていたのを知って決意しました。推しに影響を強く受けてしまったオタクなんですけど、本当に生き方に憧れて自分も頑張ってみたい！と思いました。

――実際、推しに憧れているから社長になるのはハードルが高い気もします。不安などはありました？

乃街さん　誰かの元でお仕事をするのと、自分でコントロールできる中で仕事をしたい人っていますが、そういう意味でいうと自分は後者だった。やりたいことを大きくしてみたかったっていうのもあったので法人化したので、むしろやりたいという自然な流れでしたね。

――社長というとすごく大変そうなイメージです。

乃街さん　やってみたら「こんなに大変なんだ」って思いました。抱えていることが多すぎて時間が足りません。これが大変っていうよりは、全部がって感じですね。

――全部やらないといけないので大変なんですね。今は順調ですか？

乃街さん　多分順調……？でも、自分がやった方が早いって思っちゃうタイプなので、今まではお仕事を誰かに指示することが前まではできなかったんです。それが、最近はお願いできるようになりました。結局、自分の手がいっぱいいっぱいになるぐらいなら、誰かに頼んだ方がいいなって思えるようになったんです。――将来的にはどんな会社にしたい？

乃街さん　今のお仕事はエンタメなんですけど、行政と協力して地域を盛り上げたりとか、コスプレイヤーである強みを活かした社会貢献活動もしてみたいです。最近はそういう事業も多いと思うんですけど、私もそういうことに挑戦してみたいなって思います。

――コスプレしながらゴミ拾い活動とかニュースで見ますけど、そういうことをやりたいと。

乃街さん　あとは、逆に海外進出もやってみたいです！自分のプロダクションに所属しているコスプレイヤーは、海外のファンが多いんですよ。そういう子は海外にアピールしてみるのもいいのかな？とかも考えています。

――色々と考えているわけですね。推しに憧れて社長になって、何人も抱えるぐらいのプロダクションになったわけですが、乃街さんにとって推しの存在とは？

乃街さん　私は、たまきくんの配信を観たり曲を聴いたりして元気づけてもらったので、仕事が大変なときも頑張ろうと思える活力のような存在ですかね。

――もしかしたら佃煮のりおさんにメッセージが届くかもしれないので、最後に一言ください。

乃街さん　え、恥ずかしいですね（笑）。……いつも観ています！ずっと憧れているので、これからも楽しく経営の仕事を頑張りたいと思います。応援しています！