

Aマッソ加納が振り返る、売れなかった“あの頃”「 2人してトガって、社会性が全然なかった」
実力派として人気のお笑いコンビ・Aマッソの加納愛子が、2冊目となる最新エッセイ集『行儀は悪いが天気は良い』(新潮社)を発売した。Aマッソのネタ作りを担当する加納は、小説集を刊行するなど文筆業でも活躍。本書では、まだなにものでもなかった“あの頃”や芸人の日常などを持ち前の鋭いワードセンスでつづっている。今回、加納が著書に込めたこだわり、また売れなかった時代のこと、芸人への思いなど話を聞いた。(前後編の前編)
『行儀は悪いが天気は良い』には、文芸誌『小説新潮』での連載エッセイ23本と書き下ろし1本を収録。連載スタート時には、編集担当から「芸人になる以前の話を」とテーマを渡されたという。
「雑誌での連載が初めてだったので、絶対に〆切を守らなくちゃいけないという緊張感もあったし、過去のことを振り返るのは正直しんどいときもあって(笑)。あんまりノスタルジーに寄りすぎてもな、みたいなところもあったので、最近の話も入れつつ勝手にバランスを取って書かせてもらいました」
実家に出入りしていたヤバいおっちゃんたちや学生時代のエピソードなど、今の加納をかたちづくってきたもの、芸人としての原点の話題が多い。親友・フワちゃんの素顔をつづった「友だち」には連載当時、大きな反響があった。
「フワちゃんの回は、本当に素直に書けたなと思いますね。もうちょっといろんな角度から書くこともできたでしょうけど、シンプルに書けたからこそ話題になったのかなと。フワちゃん本人にも喜んでもらえたし。フワちゃんのお母さんがうれしくて泣いたらしいです。『こんなによく書いてくれて!』って(笑)」
学生時代は芸人ではなく、映画関連の仕事を目指していたという加納。だが、自分の半生を振り返った今回のエッセイを通じ、「芸人は自分の天職ではないけど、芸人になろうとする人間ではあったな」と気付いたという。
「やっぱりどこかで芸人になろうとしていたんですよね。1本、道が見えたような気もしました。今回書いたエッセイのエピソードは、全部自分の感情が動いたところがスタートになっています。今につながる感情。まだあのときの気持ちが残ったままやな、みたいな出来事。他人に対しての期待値とか。自分がなんとかできるかもしれない、というのはある種のおごりかもしれないですけど。高校生のときに感じた『自分の言葉で誰かを救えたらな』という気持ちが、芸人を目指すベースになっているので、そういった今も引きずっている感情がわき起こったときのエピソードを選んだ感じですね」
ちなみに今、「芸人が天職だな」と加納が思う芸人は?
「同世代だとランジャタイの国ちゃん(国崎和也)とか。売れるまで税金払えなくて差し押さえになったとか、芸人になってなかったらろくでもないな、と思わせるようなやつですかね。自分は別に芸人じゃなくても、ちゃんとバイトとかできますから(笑)」
本書には、芸人としての活動にも率直な思いをつづっている。相方、村上愛からの感想は?と尋ねると「特にないですね」と笑う。
「それがあいつのタイプというか。昔から好きな人とかも聞かないと言わなかったし。こっちからも感想を聞くのも、なんか恥ずかしいじゃないですか(笑)。でもここ数年は、そういう相方の面白いところをもっと出していきたいなという気にはなっていますね。もともとは私のやりたいこと、『このネタ面白いから!』ということをやってもらっていたけど、あいつはアホの種類が独特なんで。そういう不思議なところを出せるようなネタをやってもいいのかなと思うようになりました」
メディアへの出演も増えた今の状況を「粘り勝ちですよ!」と言い切る加納だが、「正直言えば、やっぱり20代のうちに売れたかったですよね」と明かす。
「振り返って思うのは、芸人になった当初って芸人に対して一筋というか、ネタだけガリガリ書いていたから、もっといろんなものを吸収したり、余白みたいなものがあったらよかったのかなと。別に今、当時に戻ったところでできるかは限らないですけど(笑)。あとは、社会性が全然なかったのもありますね。社会人経験もなく芸人になってしまったので。最近は、一緒に仕事するまわりの方が楽しければいいなって。みんながいい仕事しているなと思える環境であればいいなと思うんですよ。昔は2人してトガっていたというか、仕事への向き合い方が分かってなかった。ネタうんぬんより、それが売れなかった一番の要因やろうなと思っています(笑)」
取材・文/吉田光枝
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