TBS新人アナ・南後杏子、御手洗菜々

TBS新人アナ・南後杏子、御手洗菜々 人の役に立ちたい思いと宝塚を目指した過去がアナウンサーを志望するきっかけに

2023.10.29 08:30
TBS新人アナ・南後杏子、御手洗菜々

2023年4月にTBSに入社し、8月にデビューを果たした新人アナウンサーの南後杏子、御手洗菜々。入社から約半年経った今、アナウンサーという仕事の難しさを感じながらも、テレビに映る自分の姿を家族や友人に見てもらえるのがモチベーションになっているようだった。そんな2人にアナウンサーを目指したきっかけや、今後担当してみたい番組など語ってもらった。

TBSが「私を見つけてくれた」

――最初にアナウンサーを目指したきっかけというのを教えていただけたらなと思います。

南後:私は何か特別大きなきっかけがあってというものではないですが、人の役に立ちたいなというのが自分の中で大事にしている軸で、 その軸をテレビという大好きな世界で叶えられたらな、という気持ちがありました。

あと、自分が思い悩むようなことがあった際に、気分転換をするのも1つの方法としてあると思うのですが、私は周りにかけてもらった言葉に救われたことが多々あって、言葉の力というものを感じる瞬間が多かったので、その言葉に携わる仕事をしたいなと思っていました。その2つが、今思い返してみると大きかったかなと思います。

御手洗:私はずっと宝塚歌劇団を目指していて、受験もしていました。宝塚は4回受験できて、私は3回目の時に最終試験まで行けたのですが、そこで落ちてしまったんです。そこからラスト1年、高校3年生で大学受験をするか、宝塚に全てをかけるかを悩んだ時に、ずっと男役がしたかったのに、身長的に娘役しかできないというのもあり、憧れていた男役ができないのなら、もう1年かける意味はないのかもしれないと宝塚を受験しない選択をしました。

その決断をずっと宝塚の受験でお世話になっていた先生に伝えたら、「今までやってきた宝塚受験の経験はどうするの?」と言われ、宝塚の経験も活かせる世界ってなんだろうと思った時に、アナウンサーかなと、とっさに思ったので、先生に「アナウンサーになります」と伝えたんです。先生も「それなら頑張りなさい」と認めてくださったので、言ったからにはやるしかないなという思いで目指しました。

――以前からアナウンサーという職業が気になってはいたのでしょうか。

御手洗:いえ、全くでした。もう宝塚しか見ていなかったので、自分の中でも宝塚に入れないのなら他の舞台の道を目指そうかなとも思っていたのですが、他の舞台でも男役ができないのであれば、もう全然別の世界に行った方が吹っ切れるかなと思ったんです。そしてとっさに出てきたものがアナウンサーだったという感じでした。

――その中でもTBSのアナウンサーを選択した理由っていうのを教えていただけますか。

南後:私はTBSの真面目でアットホームな雰囲気を選考のときから感じていて、そこに惹かれていました。自分の性格的に近いと言いますか、親近感を抱いていたんです。その結果、ありがたいことにご縁があり入社を決めました。

御手洗:私は拾ってくださったというのを、ずっと言っていますね。宝塚も落ちて、そこからアナウンサーになるために、関西では福娘だったりミスコンだったり、アナウンサーの登竜門といわれているものを何個か受けたのですが、全部落ちてしまって…。もう向いていないのかなと思いながらも、宝塚市の観光大使はオーディションに合格することができて、その宝塚の観光大使しか自分の手札がない状態で選考を受けたんです。TBS以外の局も受けたのですが、やはり落ちてしまい…。でもなぜか、TBSだけすごくステップよく選考が進んでいって、もうこれは私を見つけてくれたんだという思いが強くて、TBSに内定をいただいて、他の企業はその日にすべてお断りしました。

――かなりの倍率をくぐり抜けて、TBSのアナウンサーになられたと思います。南後さん、御手洗さん自身が思う、誰にも負けない武器や強みはありますか?

南後:私は武器といえるような経験が何もない状態で受けていたのですが、嘘をつけないことが選考においてはプラスに働いたのかなと思います。不器用で自分を良く見せたりできないタイプなので、 見栄を張らないというか、できないことはできないと正直に伝えていましたね。大きく見せた自分の状態で採用をされてしまったら、それは自分ではないので、等身大の自分を見てもらえるようにしていました。

御手洗:私はやはり宝塚1本で生きてきた人生だったので、 宝塚が武器というか、他の方がそんなに経験されてないことでもあったので、武器の1つかなと。

――宝塚の中で学んだことが、選考の最中に役だったなと思ったことも?

御手洗:就職活動の中で、宝塚の経験がエピソード以外で活かせたなっていうのはあんまり感じず…面接度胸ぐらいでした(笑)。ですが、研修の際の発声では活かせたかなと思います。

デビュー前日は「本当に眠れなかった」

――8月には地上波デビューもされたと思います。デビュー当日の心境はいかがでしたか?

御手洗:緊張しているのかしてないのかわからないぐらい、ふわふわしていましたね。私よりも、家族の方が心配していて(笑)。前日に「大丈夫か?このまま出て」みたいなことを言われすぎて「大丈夫やろ!」と、周りの緊張のおかげで自分が1番冷静に居られました。

南後:私も、当日は実感が湧かないまま時が流れていってしまった感じがあって、どちらかというと、前日の方が緊張していました。前日の夜は人生で初めてというくらい、本当に眠れなかったです。

――デビューの日の放送は、ご自身でご覧になりましたか?

御手洗:はい。自分じゃないみたいだなと思いました。本当に素直な感想なのですが、鏡で見ている顔とテレビに映ってる顔って、こんなに違うんだと…(笑)。もっと目を開いて笑っていると思っていたのに、全然笑えていなかったです。

南後:カメラの前で話すというのが初めてだったので、自分ではカメラ目線のつもりでしたが、放送を見たらカメラの上のランプを見ていたようで…カメラ目線ではありませんでした(笑)。同期や、家族からも「なんか目線違ったね」と言われ、そういうのもまた現場でしかわからない学びだなと思いました。

お互いの尊敬する部分は“真逆”なところ

――入社して約半年ほど経ちますが、アナウンサーのやりがいは感じていますか?また大変だなと感じる部分はありますか?

御手洗:原稿読みが奥が深いと言いますか、読み方1つで伝わり方は全然違うのだと学びました。今までは、自分の読み方が変だとか、うまく読めていないなんて考えてすらいなくて。原稿読みを指導してくださっている先生に、「もっと意味が伝わるように」と言われ、「どうしたら意味が伝わるのだろう」とすごく悩みましたし、大変だと感じます。伝える仕事なのに、伝えられていないというのは 1番大事な部分ができていないということなので、伝えるにはどうしたらいいのかを、いまだに考えています。

反対に、最近は天気予報を読ませていただくようになったのですが、家族から「見たよ」というメッセージがあったりすると「あ、今アナウンサーのお仕事ができてるんだ」と実感します。自分が活躍してる姿を多くの方に見ていただけるのは、なかなかないお仕事だと思うので、テレビに出ている自分を見てもらえている時はやりがいを感じます。

南後:私は主観的に話したり、具体的に話すことが難しいなと思います。今までの人生で意識していなかった点で…すぐに直すのも簡単ではないなと。例えば、リポートするとなったら、できるだけ具体的に、自分が今実際に見たり食べたからこそ感じたことを伝えるのが、何よりも大事だと思うんです。ですが、私は抽象的に、説明するように話してしまうところがあって、苦戦しています。語彙力も増やしていかなければなと思います。

やりがいは御手洗と近いのですが、やはり家族や親戚、友人が応援してくれて「見たよ」という言葉をもらうとモチベーションになります。

――お互いの尊敬する部分を教えてください。

御手洗:南後の尊敬するところは、自分の軸がしっかりあるところです。先ほども言っていたのですが、自分ができないことは見栄を張らずにできないと言ったり、わからないことはわからないと言ったり。私はそれがなかなかできなくて、反射的に「できます!」とか「わかります!」と言ってしまうので、流されずに、自分がしっかりあるところは見習いたいなと思っています。

南後:私は逆に御手洗の勢いといいますか、何かを見つけたときに飛びつく速さが、自分にはない部分で尊敬しているんです。 率先して「やります!」と言えるのは度胸があるということだと思いますし、自分は観察して様子を伺っちゃうところがあるので、御手洗の瞬発力に引っ張ってもらっていて、かっこいいなと思います。

担当したいのは「音楽番組」と「体を張ったロケ」

――今後TBSの中で担当してみたい番組はありますか?

南後:今は幅広く挑戦したいと思っていて、その中で自分なりの目標を見つけたいなと思っています。私は音楽番組を見るのが好きなので、いつか携われたらなと。

御手洗:私も、今自分は何ができるかさえわかっていない状態なので、色々なジャンルのお仕事にチャレンジしたいです。なかでも体を張ったロケなどは、大変そうですがその分とても刺激的だと思うのでいつかやってみたいです!

――おふたりが憧れていたり、目標にしているアナウンサーはいますか?

御手洗:私は、山内あゆアナウンサーに憧れています。入社するまでは、憧れのアナウンサーを聞かれてもてピンと来ていなかったんです。ずっとアナウンサーを目指していたわけではなかったので、どんなところが憧れるポイントなのかもわからなかったのが本音で…。ですが、研修で山内アナウンサーにお会いして、講師として指導してくださったり、お話してくださるなかで、 お母さんのような温かさもありながら、お姉さんのような距離の近さもあって。いつも自然体で、底抜けに明るい山内アナウンサーを見て、「私もこうなりたい」と思いました。

南後:私は、皆さんすごいなと思うところばかりなので、先輩方のいいところをひたすら盗んでいけたらと思っています。やってこられたお仕事もさまざまで、自分には全くないと思うものを持つ方ばかりなので、そういう環境で働けていることが恵まれているなと常々感じます。

――どのようなアナウンサーになりたいですか? また今後の目標を教えてください。

御手洗:おこがましいのですが、「とりあえず御手洗に頼んでみるか」と頼りにしてもらえるようなアナウンサーになりたいです。なんでもできると言ったらすごく抽象的ですが、何かに特化したいというよりは、オールマイティーなアナウンサーでいたいです。

目標は、準備するのがすごく苦手なので、そこを直すことです。「取材します」と言われても、相手のことをどこまで調べたらいいのかわからず、ゴールがないものに対して詰めが甘くなっている部分があるので、完璧な状態で、何に対しても100パーセント真剣に臨めるように努力したいと思います。ストイックにお仕事をしていきたいです。

南後:私は、信頼されるアナウンサーになりたいと思っています。地道な努力を重ねることも大切ですし、責任感を持つとか、本当にたくさんの要素があると思うのですが、周りの人にも、見てくださる方にも信頼される人間であり続けられるように頑張っていきたいなと思います。

そして目標は、アナウンサーとして自信を持てるようになることです。自分の技術力もそうですし、それ以外の要素にも自信が持てなくて、今はおそるおそるやってしまっているので、良くないなと思っていて…。自信がない人と一緒に働くのは、不安になるじゃないですか。まずは最低限の自信を持てるようになりたいです。

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