夫・吉岡秀隆“悠作”と父・小林薫“達男”の激突第1ラウンドは、悠作の優勢勝ち＜コタツがない家＞

2023.10.26 15:00

小池栄子主演の水曜ドラマ「コタツがない家」(毎週水曜夜10:00-11:00、日本テレビ系／Huluにて配信)の第2話「舅 VS 夫」が10月25日に放送された。本作は、小池演じる会社社長兼カリスマウェディングプランナーの深堀万里江が、夫・息子・父親というダメ男を養う“笑って泣けるネオ・ホームコメディー”。今回は、父・達男(小林薫)と夫・悠作(吉岡秀隆)が互いに不満を爆発させて激突。そして、達男が秘密にしていたことが明らかに。(以下、ネタバレを含みます)

ダメ男たちのせいで万里江は家でも大黒柱にならざるを得ない状況に

主人公・万里江は、”彼女に頼めば離婚しない”と称される伝説のウェディングプランナー。多忙な中、取材を受けたりもしていて、業界での注目度も高く引っ張りだこ。仕事を生き甲斐にしているが、家族に負い目を感じてもいる。というのも、夫・悠作は廃業寸前の売れない漫画家(ペンネームは”フカボリ遊策)で、いつも家の中でゲームをしたり、グダグダ過ごしているだけ。

息子の順基は、私立高校の3年生。両親に不満があり、家の中での会話も少なめ。大学の推薦の話があるが、親に内緒でアイドルを目指していて、まさに進路について迷走中。そんな順基を演じるのは、民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初出演となるHiHi Jets・作間龍斗。

3人暮らしの中に、加わることになったのが万里江の父親・山神達男。一流商社に勤めていたが、現在は定年退職して無職。偏屈な性格で、2年前に熟年離婚して一人暮らしをしていた。

栃木の山中で警察に保護された父・達男が深堀家に来てから5日が経過。以前は遊びに来ても泊まることを嫌がってホテルの部屋を取っていたが、今回は順基の部屋に雑魚寝状態で就寝し、朝食や晩御飯などを作ったり、家事を機嫌良く手伝っている。仕事で忙しい万里江は、ありがたいと思う反面、何か嫌な予感が付きまとっている。

達男は悠作の行動を逐一メモに記録していた

達男は、仕事もせずに自堕落な生活を送っている悠作を快く思わず、一日の行動を細かくメモに記録していた。そして、それを万里江に見せて「昼前に起きてきて、大リーグ中継見ながらカップラーメン。たまに出かけたと思ったらコンビニで酒とつまみ。夕方までテレビ付けっぱなしで昼寝かゲームだ」と不満をぶつけ、「お前、分かってたのか？」と責めるように問いただし、「そうやっていつまで甘やかすつもりだ」といら立ちを隠せなかった。

しまいには「おとなしく前の男と結婚してりゃあ、こんな苦労せずに済んだのに」と言い出す始末。万里江は「順基の前でやめてよ」と制するが、順基は祖母からすでに聞いていたらしく「パイロットだったんでしょ？」と全く気にしてない様子。

悠作が近所の小学生と公園でラジコンカーの勝負をしている時、悠作を唯一気に掛けている出版社の編集者・土門(北村一輝)が深堀家にやってきた。悠作は不在だったが、家にいた達男がお茶を出したりして、もてなすわけではないが、少し話し相手になっていた。そこでも達男は「もし悠作くんに漫画家としての可能性がないんだとすれば、早めに見切りをつけてやってくれませんか？このままじゃあ、娘があまりにふびんでなりません」という言葉を投げつける。

悠作と達男の口論はまだまだ続く

その後、土門は悠作とバーで飲みながら、父・達男との共同生活を漫画に書いてみたらどうか？　という提案をする。悠作は「共同生活は間もなく終わります」と言って断るが、そうはならなかった。実は、達男は投資詐欺の被害にあってしまい、お金がない状態だった。

まだそのことを明かす前、晩御飯の時にも悠作と達男は不満をぶつけ合って激突。達男がまた「前の男と結婚していれば」と持ち出すと、悠作は「僕も結婚したくてしたワケじゃないですよ。連日連夜、おたくの娘さんが『早く籍入れろ』ってしつこかったから根負けしただけですよ！」と反論。

ストレスで口の中にヘルペスが出来てしまったと訴える悠作に、「それはおたくが不健康な生活を送っているから」と達男も負けじと反論した。

投資詐欺の被害にあっていたことがわかり、悠作が優勢に

2人の口論が白熱する中、万里江は達男に「もしかしてお金ないの？貯金無くなっちゃったんじゃない？」と、母から聞いた投資詐欺の真偽を確かめると、「ああ、言うとおりだ」と認めた。

悠作は「いろいろと僕に不満を言いつつ、家に居座ろうとしてましたけど、本当はただお金がなかっただけなんですか？家に留まるしか選択肢がなかったのにどうしてあんなに強気な態度に出られたんですか？だまされた後ってもう少し謙虚になりますよね？俺だったらもっと自分に自信無くしちゃうけどなぁ」と、ここぞとばかりに畳み掛ける。小学生相手でもラジコンの勝負に手を抜かず、泣かせてしまう悠作らしい対応に、「お前に言われる筋合いはない！」と言い放って席を立ってしまった達男。

焼き鳥店で万里江は達男と話をして、達男をなだめ、悠作の良さを伝えてフォローした。

帰宅後、万里江は「お父さんをもう少し家にいさせてほしいの。仕事を見つけて新しい部屋も探すって言ってるから。ダメ？」と悠作にお願いするが、悠作からは「それはいいんだけどさぁ。俺に大きな貸しを作るってことになるんだけど、そこらへんは大丈夫？」と大上段からの返答が。

「舅 VS 夫」の仁義なき戦い。第1ラウンドは悠作の優勢で決着したが、まだまだ波乱はありそうな予感。今回もこのドラマの大きな魅力であるテンポのいい会話劇で楽しませてくれた。

◆文＝ザテレビジョンドラマ部