今田美桜、二度目の共演の目黒蓮に信頼感「目黒さんが受け止めてくださる」＜トリリオンゲーム＞

2023.09.08 06:00

今田美桜が、金曜ドラマ「トリリオンゲーム」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)で、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)にとっての宿命のライバルである黒龍キリカ(こくりゅう・きりか)を演じている。WEBザテレビジョンでは、今田にインタビューを実施。クールで強欲な才色兼備の社長令嬢を演じるうえで意識していることや、映画『わたしの幸せな結婚』(2023年)に続いて二度目の共演となる目黒の印象、今作で最も緊張したシーンなどを語ってもらった。

父・國村隼“黒龍”の仕草を意識

――キリカを演じるうえで、大切にしてることや意識してることはありますか。

キリカは黒龍家で育てられた社長令嬢で、かなり仕事ができるという役柄なので、品格や重厚感を表現することを意識して、喋るときに早口にならないようにすることを意識しました。監督から、國村さんがあまりまばたきをしないように意識されているということをお聞きして。お父さんがそうなのであれば、娘のキリカもまばたきを少なくした方が良いなと思ったので、まばたきは抑えています。そうすることで、圧も表現できるかなと思います。また、監督から「表情がコロコロ変わるほうがおもしろい」というお話もあったので、ハルたちと対立するときのクールな部分と無邪気で子どもっぽい面の差も意識しました。

――キリカのキャラクターについて、どのように感じますか。

かっこよくて憧れます。キリカはわがままで、欲しいものは何としても手に入れたいという性格ですが、自分のためというよりドラゴンバンクのことを思ってハルとガクを手に入れたいと思っているので、ただのわがままではないところに魅力を感じます。第9話、第10話で、キリカの人間味のある部分がちらっと現れるのですが、台本を読んだときに、キリカはこれまで大変なことが多かったんだろうなと感じたので、お芝居でうまく表現できたらいいなと思っています。

緊張したシーン＆楽しみながら演じたシーンは…

――これまで撮影された中で、特に緊張したシーンはありますか。

ビリヤードをするシーンが緊張しました。今まであまりビリヤードをやったことが無かったので、撮影に入る前に講師の方にいろいろと教えていただいたのですが、本番ではせりふを言いながらビリヤードをする流れだったので、すごく緊張しましたし、無事に終わってホッとしました。

――撮影が楽しかったシーンはありますか。

原作でも大好きなシーンなのですが、ガク(佐野)との遊園地のシーンです。年相応のキリカが見えるシーンで、乗り物に乗ったり、お化け屋敷に入ったり、素直に楽しみながら演じることができました。

――佐野さんについて、どんな印象をお持ちになりましたか。

今作で初めてご一緒したのですが、ガクの性格とは逆の印象を持ちました。遊園地のシーンでいろいろお話させていただいたのですが、すごくフランクな方で、現場のムードメーカーなイメージです。

目黒さんが受け止めてくださるという信頼感がある

――対峙するハルを演じる目黒さんの印象を教えてください。

前回ご一緒させていただいたときは互いに“陰”な役柄でしたが、明るい役を演じる目黒さんとご一緒するのも、バチバチな関係性を演じるのも初めてなので、前回とは全然違うお芝居のやり取りをしながら、楽しく演じさせていただいております。

――目黒さんとは2回目の共演とのことですが、今作で刺激を受けたことや、感心させられたことなどはありますか。

目黒さんは、ハルのようにたくさん喋られる方ではないのかなと感じるので、ハルのテンションや集中力を保てているところがすごいなと思いました。また、ストイックな方だなと改めて感じました。

――ハルとのシーンを撮影するうえで意識していることはありますか。

ハルと対峙する役なので、ハルの押しに負けないようにしていきたいなと思いながら演じています。

――ハルと対峙するシーンの前は、目黒さんと話し合ってから演じられるのでしょうか。

事前に話さず撮影に入ることが多いのですが、ご一緒するのが2回目ということもあり、目黒さんが受け止めてくださるという信頼感があるので、事前に話し合わなくても遠慮せずにお芝居ができているなと思います。

――今作で初共演となる福本莉子さんの印象はいかがでしょうか。

福本さんとは第2話の中華料理店のシーン以降、第8話まで全くお会いしてなくて。同じシーンが少ないので、そんなにお話できていないのですが、すごくしっかりされていて大人っぽく、かわいらしい方だなと思います。

――キリカのボディーガード兼秘書・長瀬を演じる竹財輝之助さんとは、どのように過ごされていますか。

キャストの皆さんとお芝居についてお話をすることがほとんど無く、竹財さんとも他愛もない話でいつも盛り上がってます。昨日は、プロジェクターとスクリーンの間に影を映して、影絵をしました。竹財さんはすごく優しくて柔らかい方なので、毎回撮影が楽しみです。

――キリカの父・黒龍一真を演じる國村隼さんは、今回ご一緒してみていかがですか。

國村さんと初めてご一緒した撮影が第1話の社長室のシーンだったのですが、お芝居でギロッと見られた瞬間はドキッとしました。目線を逸らしたくなるぐらい緊張しましたが、負けないぞという気持ちで演じました。カメラが回ってないところではすごく和やかな方で、楽しく撮影させていただいてます。

――毎話キリカのファッションがSNS等で話題になっていますが、お召しになって特にテンションが上がった衣装やお気に入りの衣装はありますか。

ホストクラブに行ったとき(第3話)に着た、黒いノースリーブと広がりのある白いスカートのワンピースはすごくすてきだなと思いました。あと、第8話でハルと庶民的な焼き鳥店に行くシーンがあるのですが、その場に似つかわしくない真っ白なドレスを着ていまして(笑)。場所と衣装のギャップ込みで好きな衣装です。

手に入れたいものを告白「たくさんありすぎて出会えてない」

――キリカは欲しいものはすべて手に入れないと気が済まない性格ですが、今手に入れたいものはありますか。

バスタオルを探しています。分厚さやサイズなど、自分の中でしっくりくるバスタオルが欲しいなと思って探しているのですが、たくさんありすぎて出会えてないので、ちょうど良いタオルを手に入れたいです。

――ハルやガクが賭けに出る姿が描かれていますが、今田さんがこれまでの人生で賭けに出て(思い切って挑戦してみて)、成功したことがあれば教えてください。

一番は上京したことです。ずっと上京することを迷ってたときに、今の事務所の方に声をかけていただいて上京したのですが、本当に上京して良かったなと思っています。同じ時期にすごく仲の良い友達も上京したので、頻繁に会って頑張ろうねと励まし合っていたのを覚えてます。その友達とは、今でも頻繁に会っています。

常にいろんなことに挑戦させていただけるお仕事

――今作は、ハルとガクの成長していく姿が描かれていますが、これまでの人生で特に成長を実感したときのことを教えてください。

このお仕事は、常にいろんなことに挑戦させていただけるお仕事だなと思っているので、常々これができるようになったなとポジティブに感じています。今日もビリヤードの練習をしてきたのですが、作品ごとに経験を得ることができるので、次も頑張ろうというモチベーションになっています。

――お芝居をする中で、ご自身が思うようにできなかったときは、どのように気持ちを切り替えていますか。

あまり特別なことはしないのですが、好きなものを食べて、寝て、次の日からちゃんと切り替えて頑張るという感じです。

――今作は、今田さんにとってどんな作品になりましたか。

これまで、わがままなお嬢様役を演じたことはあったのですが、わがままだけどクレバーで、重厚感のある役を演じるのは初めてだったので、チャレンジングな役でした。作品の中で、中国語やフランス語、ビリヤードなど、色んなことを挑戦させていただくことが多かったので、最初は不安な部分もありましたが、新たな経験ができた作品になったなと思っています。

――最後に、第9話の見どころをお願いします。

第9話は、本当にいろんなことが起こります。ハルとは対峙するけど、一緒になって頑張っていくという展開があったり、キリカの立場も少し変わったりと、今までとは違うトリリオンゲーム社とキリカの絡みが描かれます。展開が早く、これまで以上にわくわく感が増すと思うので、ぜひ楽しみにしていただけるとうれしいです。

「トリリオンゲーム」第9話は9月8日(金)夜10時放送