

古川琴音、演じる上で意識するのは「悪気がないこと」 デビュー5年目で挑む“新境地”への思い<ペンディングトレイン>

山田裕貴が主演を務める金曜ドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)に古川琴音が出演中。同作で、古川はわがままな振る舞いで和を乱してしまうネイリスト・渡部玲奈を演じており、“ペンディング”されるという極限下でも、その自由奔放さを発揮。しかし、一部では「一番共感しやすいキャラクターかも」「どこか憎めない」などの声も上がっており、今後の変化に注目が集まっている。このたび、WEBザテレビジョンでは古川にインタビューを実施。玲奈を演じる上で意識していることや、共演者とのエピソード、またデビューから5年が経過した現在の芝居への向き合い方などについてたっぷりと語ってもらった。
金子ありさ氏が手掛ける予測不能なヒューマンエンターテインメント
同作は、未来の荒廃した世界にワープしてしまった人々が元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナルの予測不能なヒューマンエンターテインメント。脚本は「恋はつづくよどこまでも」(2020年)や「着飾る恋には理由があって」(2022年、ともにTBS系)など、幅広い世代の女性たちに支持された作品を多数執筆してきた金子ありさ氏が担当する。
同ドラマにはカリスマ美容師・萱島直哉役を演じる山田や、若き消防士・白浜優斗役の赤楚衛二、心根の優しい高校の体育教師・畑野紗枝役の上白石萌歌が出演。
また、偶然か運命か、直哉らと共に“サバイバル生活”を送ることになる乗客役として、古川のほか、井之脇海、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、杉本哲太、松雪泰子ら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。
“純粋”な玲奈は「演じていて楽しい」
――古川さんから見た本作の魅力を教えてください。
ジャンルを括れないところが1番面白いなと思っていて、 SFでもあるし、アドベンチャーでもあるし、ラブストーリーもあるし、ヒューマンドラマもあるし。
でも、かといって全部を詰め込んだという感じではなくて、それが自然に物語の中に存在しているというのが一番の魅力かなと思います。
――ここまで玲奈を演じてみていかがですか?
自由奔放で、少し非常識だったり、協調性がなかったり、でも、そういう思い切った行動をするのが楽しくもあって。ただ、周りにうまくなじめなかったりとか、そういう孤独さみたいなものに若干共感して悲しくなったり…気持ちがジェットコースターのようです(笑)。
――玲奈というキャラクターはかなり個性的で、少しイライラしながら見ている視聴者もいるかと思いますが、これまで玲奈のようなキャラクターを演じた経験はありましたか?
多分なかったと思います。玲奈本人としては、自分の欲望のままに動いているだけなんです。悪気があるわけではないので、「この人に何か意地悪してやろう」とか、そういう感情ではなく、「これ食べたい」「あれ欲しい」という純粋な感情で動いているだけなので、演じていて楽しいです。
――玲奈を演じる上で意識していることを教えてください。
一番は悪気がないこと。あとは玲奈の心はどこにあるんだろうということは意識するようにしています。
派手なアクションや強い言葉にキャラクターが引っ張られがちなんですけれど、玲奈が本心で思ってる弱い部分というのをどこで出せるかなということを考えながら演じています。
座長・山田裕貴が放つ、現場での“存在感”
――山田さんや他の共演者の方と実際にお芝居をしてみていかがですか?
皆さん、それぞれキャラクターと重なる部分があると思いますが、山田さんは直哉そのものだなと感じています。
(山田は)責任感が強い方で、あえて違う部分を挙げるとすれば、直哉は一歩引いて見ていて、山田さんは中に入ってみんなを引っ張ってくれる方です。
直哉は自分の一言がみんなにどう影響するかを考えていて、時々厳しい言葉をかけられる、そういう強さを持っていると思うんですけど、山田さん自身にもみんなのためを思う優しさと、それを伝えられる強さがある方だなと思います。
――それでは赤楚さんはいかがですか?
お会いするまでは“正義の人”のような役をやっていらっしゃる印象があったので、大人しくてクールな方なのかなと思っていたら、ご本人はすごく面白くて、お茶目な方で。みんなによくいたずらを仕掛けたりしています(笑)。
先日も「玲奈これあげる」って言われて、ぱって出したのが本物のカエルだったんです。とにかくチャーミングで、役とのギャップを感じます。
――上白石さんとは共演シーンも多いと思いますが、どんな印象がありますか?
萌歌ちゃんは紗枝のような無条件の優しさを持っているというか、愛情深い方です。毎日撮影していて、大変なスケジュールの中、日々体力を削りながらやっていると思うのですが、それでも疲れを一切見せずに、周りの人をすごく気遣ってくれるんです。
「昨日寝れた?」とか「ちゃんとご飯食べてる?」とか、そういう声掛けを積極的にしてくれる、優しい方です。
――これまで放送されたシーンの中で台本を読んだ時と印象が違った、驚かされたというシーンがあれば教えてください。
第1話で直哉が崖からはい上がってきて「疲れた」と涙を流すシーンです。せりふだと「疲れた」というたった一言なのですが、私が台本を読んだ時はそこまで深く読めてなかったので、“今置かれている状況に「疲れた」”くらいにしか受け取っていなかったんです。
でも、直哉の過去の部分がにじみ出ていたというか、ペンディングされる前に自分が抱えてきたものをすごく感じて切なくなりました。
――山田さんの役者の魅力はどういった部分だと思いますか?
山田さんの芝居が始まると、空気がガラッと変わるというか、空気が締まる印象があります。もちろん、直哉の言葉だったり、シーンでの役割とか、そういうことも作用していると思うのですが、それ以上に山田さん自身が伝えたいものが直哉にかかってきてる感覚があります。
なので、より説得力があるというか、山田さんを通した直哉の言葉を聞いて、みんなのお芝居が動き出すような、そういう力を持っていらっしゃるのが素晴らしいなと思います。
今は“衝動”と“臆病”が半々「バカになって進んでいけたら」
――今作ではセットでの撮影だけでなく、さまざまな場所へロケに出ているとお伺いしています。何か印象に残っている撮影はありますか?
クランクインをしてから私にとって2日目の撮影で伊豆大島にロケに行ったんですが、その日は崖の上で撮影をしたんです。その際、撮影場所のすぐ近くに車がつけられなくて、車から降りて、片道40分かけてみんなで崖に行きました。
その時に「これから本当にサバイバルに入るんだ」「これからこういう世界が始まるんだぞ」と、このドラマにある意味歓迎されたような感覚があって、すごく印象に残っています。
――今回の玲奈役を経て得たことはありますか?
今回、声のトーンをいつもより変えてみることにチャレンジしています。でも、声のトーンを変えると、いつもの自分の振れ幅で話していないので、なかなか感情表現が難しいなと感じています。
あとは玲奈自身が考えるよりも先に行動するタイプなので、「まあなんでもいいからやってみよう」みたいなパワーは自然ともらっているような気がします。
――古川さん自身はそういうタイプではないんですか?
半々なんですよね(笑)。どちらにも振り切れてないんですけれど…例えば、今この仕事をしているのは“衝動”の部分だと思っていて、 衝動で今の事務所に応募して、今この仕事していると思うんです。
でも、些細なことで臆病になる自分もいて。「今このタイミングでこれをしていいんだろうか」とか、考えすぎて動けなくなることもたくさんあるので、半々かなと。
これからはどんどんバカになって進んでいけたら、そっちの方が女優としての進み度合いがスピーディーなんじゃないかなとか思っています!
――今作は大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合)の撮影と並行して行われていると思いますが、同時期に違う作品をやっていると切り替えに苦労することはありますか?
声の出し方から言葉遣いも全く違うので、あまりその切り替えで難しいと思ったことはないです。ヘアメイクをして、衣装を着た時に自然と切り替わっているなと思います。
――女優業を始めて5年、ご自身の中で成長したと感じる部分はありますか?
もう5年もやっているんだ、という驚きの方が大きくて…まだまだ出来ていないことの方が多いですし、もっと役と自分を一体化させていきたいです。
――演じることの楽しさや難しさは年々変化していますか?
いいことなのか、悪いことなのかまだ分からないのですが、自分自身を客観的に見れるようになってきてしまっていて。そうすると、実際にお芝居をした時に心でカバーできないことを形に逃げる計算が働くようになったことが最近の悩みでもあります。
台本の読み込みはより深くしていきたいんですけれど、お芝居の部分では自分に制限をかけたり、何か予想をしたりせずにやっていけたらといいなと思っています。
――最後に第5話の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
第5話は一難去ってまた一難じゃないですけど、また新しいニュースがたくさん出てくるのですが、その中でも玲奈の内面がよく見える回になってると思っています。
いつも強気な玲奈が本当は何を感じているんだろうという部分を、視聴者の皆さんにも感じていただけたらうれしいです。玲奈の柔らかい部分というのは、今たくさん共感する人がいるんじゃないかなと思うので、皆さんに届いたらうれしいです!
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