韓国ドラマ「愛だと言って」の会見が行われた

キム・ヨングァン&イ・ソンギョン、互いに“わざと避けていた”「愛だと言って」会見レポート

2023.03.01 21:06
韓国ドラマ「愛だと言って」の会見が行われた

数々のロマンス劇で乙女心をときめかせてきた“ロマンス職人”キム・ヨングァンと、Instagramのフォロワー数1400万人超えの人気女優イ・ソンギョンがW主演を務めるドラマ「愛だと言って」。ディズニープラス スターで2月22日に独占配信が開始した本作について、韓国・ソウルで21日に会見が行われ、キム・ヨングァン、イ・ソンギョン、ソンジュン、アン・ヒヨン、キム・イェウォン、そしてイ・グァンヨン監督が登壇、1時間にわたりドラマをPRした。

イ監督「一日を黙々と生きる人たちに、小さな癒しを与えたい」

黄色や水色のカラフルな装いに身を包んだ俳優たちが登場すると、会場は一気に春めいた雰囲気に。俳優たちの間に漂うほんわかした空気感が、ドラマ自体の温かさをも物語っているようだ。家族の人生を狂わせた父親の再婚相手に復讐を誓うヒロインと、復讐相手の息子。出会うべきではなかった二人の切ない恋愛模様を描く本作。

イ監督は、「私たちは生きている中で、“朝がこなければいいのに”“目覚めたくない”と思う日もあると思います。それでも、朝になれば仕事に行かなければいけないし、その日一日を生きなければいけません。そんな風に今日一日を黙々と生きる人たちに、小さな癒しを与えたいと思いました。本作に出てくる登場人物も、いろんな悩みや痛みがありながらも、それでも今日一日を生きている。“あなただけがそうなのではなく、私たちも同じ。だからもう少しだけ頑張ってみましょう。いつかあなたの人生にも小さな変化が訪れますよ”というメッセージを伝えたかったのです」と制作意図について説明した。リアリティある話を丁寧に描くことに定評のあるイ監督。本作でも、リアリティあるセリフが散りばめられている。

キム・ヨングァン、過酷な役作りを語る

記者会見では、俳優たちがそれぞれ自分が演じる役柄の名ゼリフを紹介してから、各キャラクターの魅力について言及した。トップバッターは、主人公ドンジン役のキム・ヨングァン。だが、シャイなヨングァンは、「ちょっと待ってくださいね…」となかなかセリフを言いだせない。MCから催促されやっとセリフを言い終え、ほっとした表情を見せた。ドンジンについては、「彼は長い時間、心の痛みを癒せず、心の傷に耐えながら生きる、寂しい男です。ドンジンの感情を維持するため、撮影の間は日常にある会話を遮断しました。ドンジンを演じる中で、“心の痛みによっていつからか何も話さなくなったドンジンは、人と話すこともないだろう”と思い、僕も普段の会話をなくすようにしたんです。そうしたら、ものすごく寂しかった。そうやってドンジンの持つ雰囲気を作っていきました」と語った。

ヒロインのウジュを演じるイ・ソンギョンは、「ウジュは自分の大切なものを守りたいという気持ちが強い人物。大切なものを何度も奪われた傷を抱えて生きています。ドラマは、ウジュが、彼女の大切なものを奪った人と対面する場面から始まります。そのため痛快な復讐劇だと考える人もいるかもしれませんが、本作はそれよりも、復讐という遺伝子を持っていない人物が大切なものを守るために復讐を試みる中で、予想外の感情と状況に出会うという内容だと考えてくださればと思います」と紹介。役だけでなく、ドラマの内容についても正確に説明するソンギョンに、MCも「脚本を書いた人みたい」と賞賛。

ソンジュン「僕が重い空気を換える役割が出来れば」

ウジュ姉弟を見守る“ウジュの最も近い男友達”ジュン役にはソンジュンが抜擢。「ジュンは友人であるウジュの家族のおかげで家族愛を満たしている人物です。どんなに仲が良くても家族と「他人」は明確な違いがあると思いますが、ジュンはウジュ対し、家族以上の責任を感じていて、守らなければいけない対象だと思っています。責任感の強さはジュンの最も大きな特徴だと思います。演じる際には、ナチュラルさを意識しました。本作は重くて心が痛い場面が多いので、“僕が重い空気を換える役割が出来れば”と思い、真面目なシーンでもあまりに深刻にせず、自然な演技を心掛けました」と話した。

ドンジンの元恋人で、ドンジンの「心の傷」の元凶であるミニョン役を演じるのは、アイドルグループEXID出身のアン・ヒヨン。キャラクター紹介を促されると、「ふぅ。」と大きなため息をついたことからも、ミニョン役の“気の重さ”が感じられた。「ミニョンは、多くの部分がベールに包まれている人物です。過去(ドンジンとの)の恋愛に後悔があり、過ぎた日を恋しく思っています。ミニョンは私とは距離が遠いキャラクターで、まさしく挑戦でした。朝、気分よく起きても、ミニョンを演技することを考えると心が重くなりました。撮影中は、ドンジンの背中からものすごく大きな感情が生まれてきました。そんな背中をしていてくれてありがたかったです」とヨングァンの“背中”に感謝をした。

ウジュの姉ヘソン役には、キム・イェウォンが抜擢。「ヘソンは真実の愛を求め続けている子です。ウジュとヘソンは、「愛」による同じ傷を負っていますが、ウジュがそれにより愛を信じなくなったとすれば、ヘソンは傷を受けたからこそ「真実の愛はある」と信じたいし、証明したいと思っている。そこを理解してあげて演じようと思いました」と紹介した。

キム・ヨングァンとイ・ソンギョン、互いにわざと避けていたことを明かす

キム・ヨングァンとイ・ソンギョンは、ともにモデル出身でプライベートでも親しい間柄。だが、本作はウジュがドンジンを敵視しているという関係性であることから、撮影現場では互いに“わざと避けていた”という。

「ドンジンというキャラクターの雰囲気を壊してはいけないと思いましたし、お互いキャラクターを完璧にキャッチするまでは、お互いのために離れて過ごしたほうがいいと思い、僕の方が逃げ回っていました」とキム・ヨングァン。イ・ソンギョンも「撮影序盤には、集中すべきシーンも多く、役のトーンを掴むために、現場でも笑わないで過ごしました。こんなことは初めてでしたが、そうでなければならない状況だったんです。序盤、ヨングァンさんに話したことがありました。“この作品の撮影が始まってから、寝つきが悪くなった”って。“残りの何か月の間、どうしよう。この気持ちをどう耐えればいいの?”と、怖くなる時もありましたが、人って慣れる生き物のようです。ある瞬間から、現場でもふざけたり笑ったりする余裕が生まれました」とほほ笑みながら答えた。

ウジュとドンジンの関係性の変化は目や感情ライン、顔つきにも表れる

本作の大きな見どころが、ウジュとドンジンの関係性の変化だ。イ・ソンギョンは「ドラマの序盤、ウジュはドンジンに対して敵対心丸出しの目をしています。ドンジンもまた、無気力ですべてが面倒くさいという雰囲気を醸し出しています。それが、時間が経つにつれて、二人の目も感情ラインも、顔つきまで変わっていく。視聴者の方々も、2人の変化をはっきりと感じることができると思います。序盤と中盤、そして終盤と、ドンジンとウジュがどんな顔つきに変化していくのかみていただきたいです」とまっすぐの目で語った。

OST「秘密の花園」は2003年同曲のリメイク

ストーリーを彩るOST(サウンドトラック)も、本作の魅力の一つだ。Wonsteinの甘いハスキーボイスが印象的な「秘密の花園」は、イ・サンウンが2003年に発表した同名曲のリメイクだそうだ。イ監督は「撮影を何日か後に控えたある日、ラジオからこの歌が聞こえてきました。2番に「一日一日少しずつ良くなっていくよ。君が見守ってくれるから元気出さなきゃ。幸せにならなきゃ」というフレーズが出てきます。それがドラマの登場人物たちの話のように聞こえました」と、採用理由について言及した。

最後は、「僕たちがたくさん悩んで、最高の姿を見せようと努力をした作品です。たくさんの方がご覧になってくださるとうれしいです」(キム・ヨングァン)「本作に関わるすべての人が、お互いに、そしてそれぞれが、その感情や心にしっかり耳を傾けながら、大切にとった作品です。たくさんの愛と関心を寄せてください」(イ・ソンギョン)とそれぞれドラマをアピールし、会見は幕を閉じた。

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