

バツイチ歴10年、青木さやかのアドバイスは「離婚した夫婦は2駅離れて」【「娘とわたし」#番外編】

タレント・女優として活躍し、本連載「娘とわたし」をまとめた書籍『母が嫌いだったわたしが母になった』の発売も決定している青木さやか。今回は連載番外編として、お笑いタレントのゴリけんと行っている好評のイベント「ゴリけん 青木さやか 『バツイチトークショー』~バツイチ予備軍集まれ~」昨年末の東京開催の様子をレポート。イベントでは、離婚後の娘との日常や、意外な楽しみについて、明るく赤裸々に語った。
ステージに登場した二人が「ゴリゴリゴリゴリゴリけんです!」「ちょっと、どこ見てんのよ!」と挨拶がわりに会場を和ませ、イベントがスタート。改めてそれぞれの離婚理由を語 った。
■「バツイチ歴10年です、娘は12歳」(青木)
ゴリけん:青木さんとは同じ事務所で、ほぼ同期で年齢もほぼ一緒です。今は福岡に住んで15〜16年経ちますが、それ以前はこっちにいて、すでに青木さんが活躍されていたので、 僕は青木さんが飼っている犬の面倒を見て生計を立てていました。今の自分があるのはワンちゃんのおかげです。
青木:あぁ、よかった(笑)。おっぽを可愛がってくれてありがとう。
ゴリけん:昔、週刊誌に撮られたことがあるんですよ。
青木:そうそう、デニーズに週刊誌の方がいたんです。
ゴリけん:で、撮られて、「ゴリけんは新恋人ではない」って言われて(笑)。事務所からすごく怒られました。
青木:じゃあ、私からお話しします。私はバツイチ歴10年です。娘が12歳で、今は娘と2人暮らしをしてまして、猫も一緒に暮らしてます。
ゴリけん:俺は離婚して1年半ぐらいですね、長女と長男、子どもが2人いて、俺が一緒に住み、元奥さんも近くに住みながら“共同養育”という形にしています。同じマンションにうちの両親も引っ越してきて。
青木:すごく新しい形ですよね。
ゴリけん:では、青木さんの方からなんで離婚したのかを。
青木:離婚の理由はいろいろあって、こっちにはこっちの理由、向こうにも理由があると思いますし、擦り合わせたこともないので一概に「これです」とは言えないんです。私の元旦那さんは年下でした。当時、私はとても売れておりまして、稼いでおりまして。
ゴリけん:収入の差があったんですね。
青木:はい。結婚する時、私は一人暮らしにしては大きな家に住んでたんですけど、彼は家賃を折半にしてもう少し安いところに住もうって。でも私は「今まで仕事を頑張ってやっとこの家に住めるようになったから、この家に住みたい」って言い張ったんですね。それで、自分が住んでた家に彼を迎え入れた形で結婚生活が始まったんですけど、そもそも彼は私が贅沢するのがあまり好きじゃなかったんですよ。たとえば、旅行に行く時に「グリーン車に乗りたい」とか「ビジネスクラスに乗りたい」とか思っていても彼は「安い方にしようよ」って言う人なので、たとえば「グリーン席をもらったんだ」とか、そんなことを言ったりしてました。それはいいんですけど、彼にも家事をやって欲しいと思っていて、でもそれを言えずにいて、だんだんと彼が何もやってないとイライラするようになりました。私の離婚理由はそれが大きかったかな。でも彼からしたら、“なんか急に怒りだした人”みたいになっちゃってたかも。ゴリさんはどんな理由で?
■「小さな失敗を続けて、愛想を尽かされて…」(ゴリけん)
ゴリけん:元々、僕はよくミスるんです。
青木:本当なんです。笑えないレベルで。
ゴリけん:「ケータイなくしたんやけど、俺のケータイ知らんか?」ってケータイかけて聞いてたり(笑)。冷蔵庫の中でポン酢をこぼしたり、翌日の子供のお弁当に入れようと思っっていた煮卵を夜中についつい食べちゃうとか。そういう“デコピン”みたいな小さな失敗を続けて、続きすぎて相手の頭蓋骨を割ってしまった…みたいな。それで愛想を尽かされて、気持ちが離れていって。こっちはこっちで相手に対して思うことがあったりして、夫婦を続けるのは難しいなって思ったり。それで別れましたけど、まぁ、近くにはいますから、息子の誕生日とかは一緒に祝ったりとかしますよ。
青木:離婚後も頑張って仲良くするのも大事かもしれないよね。
ゴリけん:今は僕が週4日、相手が週3日という感じで子どもたちを見ててイベントみたいになってます。
青木:うちも週1日はパパの家に。2駅離れてるけど、娘は中1なので1人で行けるし、2駅って生活圏が違うから普段偶然会うこともないからすごくいいですよ。離婚した夫婦は2駅離れて。これメモっておいてください(笑)。
挨拶がわりの離婚理由を語った後は、ホワイトボードを使って「離婚して良かったこと、悪かったこと」をテーマにトークが展開。
■「悪いことを離婚のせいにしてしまう」(ゴリけん)
ゴリけん:「悪かったこと」は、離婚のせいにしてしまうことです。仕事が決まらなかったとか、悪いことが起こるたびに「離婚のせいかな」って。離婚したタイミングでCMが1つ、他の芸人に代わったんですよ。あと、親戚の集まりでもみんなが俺の前では家族の話をしなくなったりとか、気を遣ってくれてるんだと思いますけど、なんか全部「離婚のせい」って思ってしまうことが多かったです。
青木:私はもう時間が経ってるから今はないけど、離婚当時はそういうことを思ったかも。離婚したばかりの時、知らない人に道で「あなた、離婚したそうだけど、子どもだけはしっかり育てなさいよ」って言われたことがあります。
ゴリけん:あ、俺も SNS で来た。「だから捨てられるんだよ」とか「見つめ直してください」とか。他に、「たまには子どもに会いに行ってあげて」とかも(笑)。
青木:じゃあ、私も悪かったことから言いますね。“娘が「うちにパパはいないの?」って泣く”。娘が 2歳の時に離婚をして、その時は全然分かってなかったんですけど、幼稚園に入った頃に、「ママ、なんで友達の家に行くとパパがいるの?」って言ってきたんです。「あなたにもパパはいるでしょう?」って答えたんだけど、「違うの。友達の家はママとパパが一緒にいるの」って。それで私は「ケンカをしてしまうから別々で暮らしてるけど、あなたのことはすごく愛してるよ。それは分かる?」って聞いたら「分かる」って。「だけど、一緒に住んでほしい。仲直りしなよ、私が謝ってあげるから」ってずっと小学校の中学年ぐらいまで言ってましたね。でも最近は、「ママ、イケメンの人と再婚して」って言ってきます(笑)。
ゴリけん:分かってきたんだ。
青木:なんかそういうシチュエーションの漫画があるそうなんです。
■「離婚後、マッチングアプリをやってみました」(青木)
ゴリけん:以前は仕事が遅い人に「早く仕事しろよ」って言っちゃうタイプだったんです。でも、みんな何かしら悩みを抱えてたりするんじゃないかと思うようになり、叱る前に「お前、家庭で何か揉めてないか?」って聞くようになりました。
青木:何か注意しようとする時に「家庭で揉めてない?」って聞くの?
ゴリけん:そう。「何かあったら言って」って言われることあるじゃないですか。でも、何かあったとしてもなかなか言えないですよね。だから、こっちが察して聞くようにしてるんです。
青木:えぇ? 「家庭で何かあった?」って聞かれるの、私は嫌だ! 「実はあるんですよ」って言う人いるの?
ゴリけん:いるよ。
青木:へぇ、そうなんだ!でも、ゴリさんが気を遣えるようになったからそれは確かに“良かったこと”かもしれないね。じゃあ、私も良かったことを。マッチングアプリをやってみました。ネットで恋人を探せるんですけど、すごいのよ(笑)。“お笑いが好きな人”とか“登山が好きな人”とかサークルがいっぱいあって、趣味が合う人を見つけられるの。私は顔写真は載せずに、本名は青木さやかじゃないから本名で登録して、48歳、娘がいて、年収はこれぐらいとか、タレントとは書かなかったけど、他は正直に書いて登録しました。それで「いいね」が2人から来て、50代の方と60代の方で、50代の方は「僕を幸せにしてください」って書いてあったんですけど、自分で幸せになっていただきたいので。
ゴリけん:それはそうだよなぁ。
青木:60代の方は会社役員って書いてあって、学者っぽい人で、紫式部とか清少納言とかのことをすごくよく教えてくれたんです。その当時、そういう舞台に出てたのでありがたかったですね。「この人いいな」って思って、何度もやり取りしているうちに、「写真を交換しませんか?」と言われて向こうから写真が送られてきたんです。ヨットに乗ってる写真が(笑)。それで私の方も自分の一番いい写真を送ったんです。青木さやかには見えないような、でも一番写りのいい写真を。そしたら連絡が来なくなりました。それで、もうちょっと冷静になった方がいいと思いましたね。私がジャッジする立場じゃなくてジャッジされる立場なんだなっていうのが分かりました(笑)。
“バツイチ”という呼び方についても、「バツイチトークイベント」が福岡に続き2回目となる2人から意見が。
ゴリけん: “バツイチ”って呼び方が良くないかもしれないよね。たとえば、離婚も「リコーン」みたいに呼べば「リボーン(生まれ変わる)」みたいな感じでポジティブに感じるじゃないですか(笑)。福岡でのイベントで出てきた案は、離婚届の紙が緑色なので「グリーン」って言い方はどうだろう?ってことでした。「クリーン(キレイ)」にも聞こえるし、バツ2だったら「僕、グリーングリーンなので」って感じで言いやすいし(笑)。
青木:そうかもしれない(笑)。このイベントも「バツイチトークショー」ですけど、その名前ちょっとなぁって思ったけど、それ以外に分かりやすい呼び方がなかったんです。だから一旦これにしたけど変えられたらいいよね。
ここで、お笑いトリオ「我が家」の谷田部俊が、2人に相談したいと、ゲストとして登場。
■「そもそも、結婚してたことも知られていません(笑)」(谷田部)
青木:私、谷田部くんが離婚してたことを知らなかった。
谷田部:そうなんです。「離婚した」って言うと、「結婚してたことすら知らない」って言われることも多くて(笑)。
ゴリけん:何年前に?
谷田部:離婚してから2年経ちました。
青木:2年経って、どうですか?
谷田部:元気ないです….。
ゴリけん:わかるわ~。
谷田部:次の恋愛とか考えられないですね。なんか臆病になってしまって。
青木:かわいそう。
ゴリけん:わかるわ~。市谷田部:抜け出せるんですかね?
青木:時間は、確実に、少しづつだけど元気にさせてくれると思う。あと、せっかくこの仕事してるんだから、相手に迷惑かけない程度に笑いにして話すっていうのもいいかも。
ゴリけん:話すと楽になるよ、俺も言えんかった時、きつかったわ~。
谷田部の離婚までの経緯を聞き、冗談をまじえつつ親身に相談に乗った2人。
最後に、青木が「私は離婚して、朝か夜か分からないぐらい眠れない時がありました。そんな時にこの歌を聴いて「空を見てみよう」って思って毎朝聴いていたんです。そしたらちょっとずつ希望が見えてきました」と、ラジオ体操の前に流れる「新しい朝が来た」を流し、イベントは終了。
「バツイチ」をポジティブに語る「バツイチトークショー」は2月26日に名古屋市で開催されるほか、今後も不定期で開催が予定されており、今後、2人がどんな「バツイチ」トークを繰り広げるのか、注目したい。
文・撮影=田中隆信
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