「つかこうへい復活祭2023『新・幕末純情伝』」ゲネプロの様子（C）モデルプレス

元櫻坂46菅井友香、キス・華麗な殺陣シーン…グループ卒業後初舞台での“涙の熱演”に拍手喝采＜新・幕末純情伝＞

2023.01.28 16:50 views

元櫻坂46の菅井友香が1月28日、都内で行われた「つかこうへい復活祭2023『新・幕末純情伝』」（東京・紀伊國屋ホールにて1月28日より、神戸・AiiA 2．5 Theater Kobeにて2月17日より上演）の舞台挨拶・公開ゲネプロに出席。熱演に反響が殺到した。

すべての画像をみる

幕末の京都を舞台とする『幕末純情伝』は、新撰組の沖田総司（菅井）の人生を、「沖田総司が実は女だった」というユニークな着想のもとで描く。この日は共演する松大航也（坂本龍馬役）、高橋龍輝（土方歳三役）、吉田智則（勝海舟役）、岡村俊一（演出）も出席していた。

菅井友香、共演者から絶賛＆イジられる

「つかこうへい復活祭2023『新・幕末純情伝』」舞台挨拶に出席した菅井友香（C）モデルプレス

ゲネプロ前の舞台挨拶で菅井は「今日無事キャストの皆さんが全員欠けることなく初日を迎えられること、本当に嬉しく思います。精いっぱい心を込めて演じさせていただきますので、よろしくお願いします！」とにっこり。初日を迎えた心境を聞かれると「今日まで本当にあっという間で、ついに来たんだ～っていう。ちょっとびっくり。今日も朝起きてびっくりしたんですけど、紀伊國屋ホールに立たせていただくのは今回が初めてで、何度も見に来たことはあった場所で、改めて嬉しいことだなと今日劇場に来て感じました」とコメント。

また「普段は結構緊張してしまう方なんですけど、ここのホールは見守ってもらえているような気がして。とても落ち着いていて、不思議と心地よい緊張感に包まれています…っていうのはちょっと嘘で、ちょっと緊張しているんですけど」とはにかんだ笑顔を見せつつ「つかさんが伝えたかったことを精一杯皆さんにお届けできるように頑張りたいと思っています」と意気込みを語った。

稽古で印象に残っていることを質問された菅井は「年末から年明けにかけてのお稽古だったので、結構いろんなイベントがありまして。クリスマスには稽古終わりに皆さんが一人ずつ素敵なプレゼントをサプライズで用意していてくださって、とっても嬉しかったのがすごく印象的でした。年明けは岡村さんからお年玉までいただいて。いろんな思い出もたっぷりで」と告白。

喉が枯れた松大に薬を差し入れしたという菅井は、高橋から真面目さな一面や台本への書き込み量などを絶賛されると照れ笑い。稽古場では重い木刀で素振りもしていたそうで、吉田からは太刀筋を称賛されたが、岡村からは「稽古場のガラス2つ割ったもんな」とイジられた。これに菅井は「え！？」と驚いた様子で笑顔を見せ、岡村は「ちょっと盛りました（笑）」と返していた。

菅井友香、櫻坂46卒業後初舞台への思い

続けて、演じる上で心掛けたことを問われると「櫻坂46を卒業してから初めて、こうしてまたつかさんの作品に出演させていただけることが、本当にありがたいことだなと思っているので。皆さんが代々継がれていった思いとかメッセージを、しっかりとこの『新・幕末純情伝』でお伝えできるように」と発言。

また「グループのときはキャプテンとしてということを第一に頑張ってきたんですけど、一人の人間としていろんな経験をして、心を豊かにして、それを誰かに届けられるような人になりたいなと思っています。沖田総司が愛を求めていたからこそ、目の前の人たちを信じて愛して、その人たちのために戦っていった人物なので、自分もそんな沖田総司のように美しい心の持ち主になれるよう頑張りたいなと思います」と語った。

作品の魅力を聞かれると「いろんな思いを抱えながら必死に生きた方々の物語です」と言い「激しい殺陣もありますし、でもちょっとくすっと笑ってしまうところがありますし。最後は生きるとは何だろう？ということまで考えさせられるような、たくさんの熱いメッセージが込められているので。見る方によって本当に印象とか感想が変わる、いろんな色を持った物語なんだと思います。全部見逃さずに注目していただけたら嬉しいなと思います」とアピールした。

菅井友香、涙の熱演に拍手喝采

現状の手ごたえを聞かれると、菅井は「今日までできることは全部やってきたかなと思っているので、あとはそれを見てくださっている方々に精いっぱい届けるのみだという思いで、気合ばっちりです」とコメント。つかの作品の2大ヒロインと言われる沖田総司と神林美智子を演じたことがあるのは、長い歴史の中で広末涼子と桐谷美玲だけで、菅井が3人目の歴史的ヒロインとなった。

これについて菅井は「本当に責任はすごく感じています。私自身もつかさんの作品にすごく勇気をいただいて、ここまで、今日までなんとか頑張って生きてこられたので、すごく力のある作品だと思うので、それをしっかり自分も誰かに繋げていけるように、努力するしかないなという身が引き締まる思いです」と笑顔。

初めは戸惑いもあったという、上品ではない台詞に関しては「そういう言葉の裏にどれだけの思いが込められているのかとか、伝えたいのはその表面のことじゃないんだっていうのを教えていただいたり、自分で気づけたときに、すごくはっとさせられて」と回想。「相手を思う気持ち、愛っていうのがすごくあるんだっていう。見ている方々にも、それをお伝えできるか。私たち立たせていただく人間にも託されていることだなと思うので、しっかりと理解して届けたいなと思っています」と思いを語った。

その後のゲネプロでは、華麗な殺陣や軽妙な掛け合いを繰り広げたほか、胸を揉まれるシーンやキスシーンも登場。時には涙を交えながら沖田総司を体現した菅井は、ラストはドレス姿で笑顔を見せ、その熱演に会場からは大きな拍手が送られた。（modelpress編集部）